泉佐野 関空反対貫き32年 動労水戸を迎え集会・デモ

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週刊『前進』02頁(2770号02面03)(2016/08/11)


泉佐野 関空反対貫き32年
 動労水戸を迎え集会・デモ

(写真 住宅街を抜けるデモに多くの支持が寄せられた【7月24日 泉佐野市】)

 7月24日、大阪府泉佐野市の末広公園で「戦争反対!改憲と労組破壊の安倍打倒!関空の軍事使用反対!」関西空港反対全国集会を行いました。地元40人をはじめ135人が結集し、ビラを見た近所の婦人が「子や孫を戦争に行かせたくない、戦争だけは絶対にダメ」と参加しました。
 司会は関西新空港絶対反対泉州住民の会の小林順子さんと中山綾子さん。冒頭、「沖縄高江でのヘリパッド工事再開強行弾劾!安倍政権を許さないぞ!」のシュプレヒコールで集会が始まりました。関西労組交流センターの深町加代子代表が「32年間の関空反対闘争は、戦争が切迫するこの日のために闘ってきた。世界中の労働者民衆がもうがまんできないと立ち上がっている。乳飲み子を抱えた女性も立ち上がっている。絶対反対で団結し、労働組合の闘いを軸に全民衆総決起で闘えば、戦争を止め、社会のすべてを奪い返すことはできる」と力強く主催者あいさつを行いました。
 動労水戸の国分勝之副委員長と全国水平同盟の久原正子委員長、婦人民主クラブ全国協議会関西ブロックの山本美知子代表、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の中島健さんが連帯のあいさつを行いました。国分副委員長は「政府のごまかしの極致が福島だ。7月12日動労水戸は17人のストライキで常磐線原ノ町―小高運行再開反対を闘った。住民に帰還と被曝を強制することは許せない。フランスの労働者はストで原発を止めている。動かすのも止めるのも労働者だ」と訴えました。
 森田恒一・前泉州住民の会代表、三里塚芝山連合空港反対同盟、動労千葉、都政を革新する会からのメッセージが紹介され、泉州住民の会代表の国賀祥司泉佐野市議が基調報告を行いました。
 国賀さんは「今日の集会には特別の思いがある」と、32年前、集会場を貸さないという市の妨害をうちやぶって、野出の浜で関空反対集会をはじめたことを振り返り、「毎年現地で闘争をやり、米軍や自衛隊が軍事使用するたび抗議闘争をやり止めてきた。三里塚闘争とともに、偉大な反戦闘争の地平をつくってきた。今の情勢でこそ関空闘争が反戦闘争の拠点として真価を発揮する時だ」「朝鮮侵略戦争のための作戦計画5015は関空や成田空港の定期便を止め、軍事使用する。自治体労働者が水の供給など真っ先に動員され、関空労働者が運送、荷役などに動員される。しかし労働者が協力しなければ、戦争も軍事使用もできない。兵士も労働者、労働者こそ反戦闘争の主体だ! 労働組合が団結して闘えば戦争は阻止できる」と訴えました。
 泉州住民の会役員の井上敏幸さん、塩満留夫さん、奈良市従業員労働組合、八尾北医療センター労働組合、関西合同労組泉州支部とS工機分会、全学連が決意表明に立ち、泉州労組交流センターの黒瀬博匡代表が閉会あいさつを行いました。
 関西空港の見えるりんくうタウンまで、太鼓に合わせて元気よくデモ行進しました。沿道や団地、マンションから多くの住民がデモに注目し声援を送ってくれました。
(泉州地区委員会・M)
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