世界は革命情勢だ 7・31革共同政治集会に結集を 労働組合の国際的団結で朝鮮戦争を阻止し世界を変えよう 京大4学生に無期停学処分 記事2面
世界は革命情勢だ
7・31革共同政治集会に結集を
労働組合の国際的団結で朝鮮戦争を阻止し世界を変えよう
京大4学生に無期停学処分 記事2面
新しい労働者の政党をつくろう! 戦争・改憲絶対反対、非正規職撤廃! 職場・地域で新たな労働者の団結をつくり出し、労働者の力で社会を変えよう! 18日間全力で闘われた参院選決戦は、資本主義の終わりを新たな労働者民衆の時代に転化する出発点を築いた。労働組合の国際的団結で朝鮮侵略戦争を阻止しよう! 7・20韓国第1次ゼネストは蔚山(ウルサン)6万人、全国10万人の規模でかちとられた。世界は革命情勢だ。鈴木たつお候補に投票した1万6187人の一人ひとりの力を一つにし、7・31革共同政治集会の大成功をかちとろう。8・6広島―8・9長崎闘争に決起しよう。
新たな歴史の出発点=参院選決戦の到達地平
参院選決戦は日本の労働者階級人民の新たな歴史を刻んだ。都知事選3候補が示すとおりブルジョア政党の腐敗・堕落は極まっている。ブルジョアジーにはもはや、この社会を維持することも歴史を前に進めることもできない。革共同と階級的労働運動の前進でこの状況を打ち破り、歴史の流れを変え、労働者の新しい社会をつくり出そう。プロレタリアートの国際的な団結と闘いでブルジョアジーを打倒する革命の時代が始まった。
韓国では7月20日に第1次ゼネストが民主労総を先頭に全国10万人規模でかちとられ、9月には鉄道労組を先頭に無期限ゼネストに入ることが宣言された。イギリスでは国民投票によるEU(欧州連合)離脱決定という形で新自由主義と緊縮政策への労働者階級人民の怒りが示された。フランスでは5カ月にわたって労働法制改悪反対のゼネスト・全国デモが闘われている。アメリカでは警察官による黒人射殺が相次ぎ、抗議行動が全国で闘われている。オバマ政権の反動性、無力性は明らかだ。トルコでも新自由主義政策を強権的に進めるエルドアン政権への労働者階級人民の怒りを背景に軍隊反乱が起こった。ブラジルではリオデジャネイロ・オリンピック反対が過半数に上り、腐敗する暫定政権は窮地に陥っている。大恐慌の深化は全世界に革命情勢をもたらしている。
この世界史的大激動の中で参院選決戦が闘われた。その中で新たな団結と拠点を形成するために闘った。これはプロレタリア世界革命をめざして新たな労働者の政党をつくり出すために不可欠の闘いだった。
鈴木たつお候補を支持し投票した1万6187人の多くは、昨秋安保戦争法国会過程でめぐり会い、再会し、新たに結合を開始した仲間であり同志である。その多くが国鉄分割・民営化に反対し1047名の解雇撤回を求めて30年を超えて闘う国鉄闘争の前進と苦闘に心を寄せ、ともに闘ってきた人たちだ。その多くが60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争、そして80年代、90年代を職場・地域で懸命に闘ってきた。1万6187票はそのひとまずの結晶である。
ブルジョアジーと安倍政権はもとより、日本共産党、民進党を始め既成の全政党・党派、全マスコミがこぞって鈴木たつおさんの立候補すら無視抹殺しようとした。この大反動、大反革命に真正面からノーを突きつけたのが1万6187人だ。
「新しい労働者政党」をつくり出す無数の討論
国鉄闘争は、昨年6・30最高裁決定という決定的な勝利と前進をかちとった。国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)の1047名解雇撤回の訴訟において最高裁第3小法廷の大谷剛彦裁判長は、全国から寄せられた10万筆を超える署名の力も背景、土台にして、「分割・民営化に反対する労働組合に所属する者を差別して不利益に扱う目的、動機(不当労働行為意思)に基づいてJR不採用基準がつくられた」と採用差別が不当労働行為であったことを明確に認定した。これは「国鉄改革」の正当性を根底から揺るがす決定的な事態だった。なぜなら国鉄分割・民営化は、国鉄改革法により、新会社への国鉄労働者の異動を「新規採用」とすることによって、当時の首相・中曽根康弘が狙った戦後最大の労働運動解体が進められたからだ。以来このやり方がすべての労働現場に吹き荒れ、多くの良心的労働組合の反対・抵抗をも押し切る形で強行された。そして膨大な数の非正規職(若者も中高齢者も)が生まれた。この現実を真正面から覆し、奪われたすべてを労働者の団結で奪い返す闘いが参院選・鈴木たつお候補の登場とともに始まったのだ。
今回の参院選決戦で重要なことは、街頭や駅頭で連日繰り広げられた鈴木たつお候補の街宣隊と労働者・住民との討論、激論である。鈴木候補の主張とその内容に対する賛成、反対の議論、自分の未来の展望をめぐる真剣な討論を労働者同士で始めた。
鈴木たつおさんは語っている。「(私の演説を)一番熱心に聞いてくれたのがやはり労働者でした。足を止めて30分でも1時間でも聞いてくれた。その労働者に真っ向から『革命の必要性と現実性』を語り、『みなさんの団結にこそ力がある』と訴えた。ある労働者が私のところにやってきて、『これは新しい思想ですね。ぜひこの思想を全国に広めてもらいたい』と言いました。この『新しい思想』とは、まさに反帝・反スターリン主義プロレタリア世界革命のことであり、その中身を感じとってくれた。『新しい党』ということを労働者がストレートに受け止めてくれた」
今回の選挙戦は、この新しい思想を育て広げて新たな労働者の政党をつくり出す基礎を築いた。
第一は、鈴木たつお候補と一体となった連日の街頭宣伝である。第二は、数万部の『前進』を毎週2回〈編集し、印刷し、発行し〉東京︱全国に届け配布した闘いである。第三は、安保国会闘争、国鉄闘争で結びついた数万人の労働者・住民に街頭や職場・地域で接触し、鈴木たつお候補の主張を満載したリーフ・チラシとともに『前進』を届け配布した闘いである。第四は、労働組合を回り、鈴木たつお弁護士が立候補の決断にいたった今の情勢と国鉄闘争の現状と展望を語り伝えた闘いである。第五は、障害者解放闘争、女性解放闘争、部落解放闘争など、国鉄闘争が切り開いた全戦線、現場で多くの仲間と新たに結合したことである。
こうして「新しい思想」を広め「新しい労働者の政党」の土台と展望を切り開いてきた。
改憲と労働法制大改悪めぐり戦後最大の決戦
参院選決戦を闘った今、日本の階級闘争は戦後最大の決戦、日帝・安倍の改憲・労働法制大改悪との一大攻防に突入した。参院選後、一挙に改憲が大焦点化している。
投開票の翌日、安倍が改憲を最重要政治課題として打ち出し、憲法審査会での改憲論議を求めた。7月13〜14日、天皇明仁の「生前退位」発言が一斉にトップニュースとなり、意図的に大キャンペーンされている。憲法第2条(皇位の継承)、憲法第5条(摂政)を変える改憲の大反動が策動されている。安倍は自民党総裁任期(18年9月まで)を延長してでも改憲―9条改憲をやろうとしている。
そして、もう一つの改憲攻撃として「働き方改革」、すなわち「残業代ゼロ」「8時間労働制解体」「解雇問題の金銭解決制度」導入が日経新聞、朝日新聞を始めニュースのトップとなった。安倍と資本家階級が戦後最大の労働法制改悪攻撃をしかけてきたのだ。経団連は7月19日、「同一労働同一賃金の実現に向けて」を提言し、労働契約法を使った正社員ゼロ化=総非正規職化を強行しようとしている。
日本階級闘争、労働運動は、参院選決戦から2018年へ、戦後日本階級闘争の様相を一変させる、国鉄分割・民営化以来の大決戦、大激動に突入した。参院選決戦の到達地平に立ち、プロレタリア革命へ全力で突き進もう。そのために「新しい思想」を広め「新しい労働者の政党」をつくり出すのだ。
民進党の比例代表当選者11人中8人が連合候補だ。JR総連カクマルが組織の存亡をかけて推した現職の田城郁は落選し、JAMの候補も落選した。資本と闘わないどころか、国鉄闘争を裏切り、分割・民営化の大量首切りとJR資本の外注化・非正規職化の先兵となり、闘うCTS(千葉鉄道サービス)労働者に襲いかかるJR総連カクマル・田城に対する現場労働者の当然の怒りだ。日本共産党スターリン主義はいかなる意味でも労働者の政党ではない。現場で苦闘し、闘いを求める労働者からはとっくに見捨てられている。共産党に対する弾劾と離反が多くの党員・支持者に広がっている。
すべての皆さん。7・31革共同政治集会に集まり、8・6広島︱8・9長崎闘争に立ち、11月労働者集会︱日韓100万労働者の連帯・決起へ進撃しよう。全世界で解放を求め、ゼネスト、デモ、あらゆる創意工夫に満ちた闘いを日々展開する労働者階級人民と結びつこう。絶大な夏期カンパを革共同にお寄せください。ともに労組拠点建設、地区党建設を進め、国際連帯でプロレタリア世界革命を切り開こう。