鈴木旋風巻き起こした街宣隊 パワーある勢力に成長

週刊『前進』04頁(2765号04面02)(2016/07/18)


鈴木旋風巻き起こした街宣隊
 パワーある勢力に成長

(写真 商店街を練り歩く鈴木さんと街宣隊【2日】)

 全学連を中心にした鈴木たつお街宣隊は、多くの仲間からの温かい支援に支えられ、18日間の選挙戦を一糸乱れぬ団結で駆け抜け、士気高く闘い抜きました。腐りきった資本主義社会への怒りがあふれる中、街頭での連日の激しい討論を通じて、多くの「鈴木たつお支持」の表明をかちとっていきました。
 街宣隊は斎藤いくま全学連委員長を先頭に全員が怒りのアジテーターとなり、労働者人民の怒りや悲しみに真摯(しんし)に向き合いました。マスコミが「主要16候補」をことさらキャンペーンして鈴木たつお候補の存在を抹殺する中、「われわれこそが主流派だ!」と大胆に街頭にうって出て、自らの力で情勢を一変させるために闘いました。
 街宣で労働者人民を最も引きつけたものは、鈴木たつお候補のスローガンの斬新さと革命性でした。絶対反対に最も獲得力があります。「改憲・戦争とめよう」「すべての基地をなくそう」「オリンピックいらない」「原発いらない」「消費税は全廃」「非正規職は撤廃」——林立する20本ののぼりを見た人とすぐに討論が始まりました。
既成政党に怒り本物求める人々
 そして「新しい労働者の政党をつくろう」「社会の主人公は労働者だ」「ゼネストと国際連帯で戦争とめよう」「資本主義はもう終わりだ。革命をやろう!」という主張の根底性が、多くの人びとを引きつけました。街頭で出会った誰もが既成政党の腐敗に怒り、本物を求めていました。「こんな素晴らしい人がいるなんて初めて知った」「ようやく入れる人ができた」「オリンピック反対は鈴木たつおさんしかいない」といった声が次々と寄せられました。
 この対極にあったのが日本共産党スターリン主義です。彼らは選挙総括において「急迫不正の主権侵害や大規模災害などがあった場合には、国民の命を守るために自衛隊に活動してもらう」「共産党は、野党共闘に安保条約や自衛隊についての独自の政策を持ちこまない」ということを「堂々と示す」ことができたなどと自慢しています(7月11日付『赤旗』)。「自衛戦争」を容認し、「野党共闘」で闘いの原則をねじまげてブルジョアジーに屈服したことを得々と語るこの堕落!
 「民進党にも共産党にも絶望した。比例代表も含めてすべての投票用紙に『鈴木たつお』と書きました」「共産党ではない『新しい政党』が気に入った」「『共産党宣言』は好きだが、共産党はブルジョア政党だから嫌い」「私は共産党員だが、巨大政党にすり寄る共産党はもうダメだ」――共産党への怒りや失望が次々と鈴木たつお支持へ変わっていきました。
 駅頭で足を止め、30分、1時間、じっと鈴木候補の訴えに聞き入る多くの仕事帰りの労働者の姿が印象的でした。
 最終日の7月9日夜の新宿駅西口では、動労水戸の照沼靖功さんの応援演説を聞いた労働者が、人目をはばからず涙を流しながら街宣隊に近寄り、「自分は48年間の人生で選挙に行ったことがなかったが、本物に出会えた。鈴木たつおに入れます」と言ってくれました。

『前進』10万部の威力を実感した

 ほかにも「職場がひどくて、競争を強いられて疲弊している。『労働者が主人公だ!』の主張に感動しました。応援したい」といった労働者からの支持表明が次々とかちとられました。鈴木たつおさんの筋を曲げない人生、人格、純粋さは、東京選挙区の全31候補者の中でも傑出(けっしゅつ)していて、多くの労働者を引きつけました。
 街宣隊はこの上なく濃密な討論を組織したと自負しています。数万枚のビラ、数千回の政治討論、さらには10万部を超える『前進』の威力が着実に浸透していることも街宣で実感しました。そして全国学生は組織者として鍛えられ、成長しました。
 この勝利の地平から、1千万人の怒りを糾合する「力(パワー)」を持った勢力としてさらに鮮烈に登場することが課題です。全国大学での学生自治会建設と強力なマルクス主義学生同盟中核派の建設へ、そして7・31革共同政治集会―8・6ヒロシマ闘争の爆発から9月全学連大会の大結集へ、私たちは全国の仲間と団結して進みます。ともに闘いましょう!
(街宣隊・F)

都内をかけめぐった宣伝カー 沿道からの反応は抜群 

 ウグイス隊は鈴木候補とともに18日間、宣伝カーで都内全域を駆けめぐりました! 選挙結果に示されている通り、「鈴木たつお」の知名度も人気も、これまでの選挙戦の中で最高でした。特に票数を大きく伸ばした地域は、宣伝カーへの反応も格別でした。
 品川区では、海岸沿いの清掃工場や巨大倉庫で働く多くの労働者と結びつくことができました。宣伝カーから労働者の仲間が、「労働者の誇り」を訴え、安倍政権の進める労働法制の大改悪に怒りのアジテーションを爆発させると、仕事中にもかかわらずたくさんの労働者が手を振って応えてくれました。
 あるいは杉並区では、高齢の方や小さな子どもを連れた女性の反応がよく、年金を消失させた安倍政権、〝女性の活躍〟と言いながら非正規職と貧困を拡大する安倍政権への怒りが噴き出していました。
 また墨田区の工場街・住宅街もすこぶる好反応で、鈴木たつお候補の知名度や支持の度合いが高いことが手にとるようにわかりました。
 こうした反応は選挙戦に至るまでの日常的な労組拠点建設、地域拠点建設が実を結んだ結果と言えるでしょう。そういう意味で、全体の闘いの凝縮として宣伝カーに対する反応があったことは言うまでもありません。
 ところで鈴木たつお陣営のウグイス隊は、10代〜70代までの学生・現役労働者・退職労働者など、本当にさまざまな女性で編成されました。こんなウグイス隊は鈴木陣営だけでしょう。他の候補はほとんどがプロを雇っています。
しかし、その違いにこそ鈴木陣営の党派性があることを、道行く労働者は感じていたと思います。上手かどうかはさておいて(笑)、自らの言葉で自らの思いを熱く訴える鈴木たつお宣伝カーに、沿道からの反応は抜群でした!
 安倍が言う〝女性の活躍〟など本当にふざけています。資本と徹底的に闘い、仲間と団結する中で、女性も解放され、闘いの指導部、社会変革の主体へと飛躍していくのです。総じて「新しい労働者の政党をつくろう」という闘いが実際に日々前進していることが実感できる選挙戦でした。
(ウグイス隊・K)
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