2016年日誌 7月5日~11日 米韓がミサイル配備決定/安倍「憲法審査会で議論」
2016年日誌 7月5日~11日
米韓がミサイル配備決定/安倍「憲法審査会で議論」
●米で白人警官が黒人男性を射殺 米ルイジアナ州で黒人男性が2人の白人警察官に射殺された。警察官に地面に押さえつけられた状態で撃たれたことを示す映像がある。7日には、この虐殺への報復とみられる銃撃で、抗議デモを警備していた警察官12人が撃たれ、5人が死亡した。(5日)
●キムジョンウンを制裁対象に 米財務省は北朝鮮での人権侵害に関わっているとして、キムジョンウン朝鮮労働党委員長ら政権幹部を金融制裁の対象に指定した。(6日)
●長期金利、日米欧で最低更新 日米欧の金融市場で長期金利が過去最低を更新した。世界経済の先行き懸念で安全資産とされる国債にマネーが集中。東京債権市場では、満期10年の新発国債の流通利回りが一時、過去最低を更新。満期20年の国債の利回りも一時、初めてマイナスとなった。(6日)
●米がアフガニスタン撤退再見直し オバマ米大統領は、アフガニスタン駐留米軍を今年末までに5500人に減らす撤退計画を見直し、ほぼ現状の規模を引き続き駐留させる方針を明らかにした。(6日)
●北朝鮮、制裁撤回要求 米国が北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長らを金融制裁の対象に指定したことを受け、北朝鮮は外務省声明で制裁の無条件撤回を求めた。声明は制裁を宣戦布告と受け止め、米朝接触を遮断し、戦時法を適用するとした。(7日)
●米韓、ミサイル配備決定 韓国国防省と在韓米軍は、在韓米軍への高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の配備を最終決定したと発表した。遅くとも2017年末までの運用開始を目指す。(8日)
●ミサイル配備に日本が支持表明 韓国へのミサイル配備について、萩生田光一官房副長官は記者会見で「米韓間の協力が進む」と支持を表明した。防衛省幹部も期待を述べた。(8日)
●北朝鮮、潜水艦ミサイル発射 北朝鮮が東岸のハムギョンナムドシンポ沖の海上で、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる飛翔体1発を発射したが、失敗に終わったとみられる。「THAAD」の在韓米軍への配備に対抗する意思を示すために発射した可能性がある。(9日)
●首相、「憲法審査会で議論」 安倍晋三首相はテレビ各局の番組に出演し、改憲に向け「野党を含めて3分の2を形成していきたい」と発言した。衆参両院の憲法審査会を通じ、野党を改憲議論に巻き込む考え。(10日)
●南スーダンで内戦が再燃 南スーダンの首都ジュバで、キール大統領派とマシャル副大統領派の兵士による大規模な戦闘が8日から断続的に続き、副大統領報道官は「内戦に戻った」との認識を示した。同国では、陸上自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に参加している。(10日)
●経済同友会、改憲議論へ 経済同友会は改憲の議論を今秋にも始める方針を明らかにした。参院選で改憲勢力が議席数を伸ばしたことを受け、考え方をまとめる。半年から1年かけて結論を出す予定。(11日)