常磐線運行再開にスト 動労総連合が統一行動 いわき、原ノ町、新宿で
常磐線運行再開にスト
動労総連合が統一行動
いわき、原ノ町、新宿で
被曝と帰還の強制許さない
JR東日本は7月12日、常磐線の小高―原ノ町駅間の運行再開を強行した。これに対し動労総連合は同日、動労水戸のストライキを中心にいわき、小高、原ノ町、新宿で統一行動に立った。(関連記事2面)
この日、安倍政権は福島県南相馬市の居住制限区域と避難指示解除準備区域指定を解除した。これ自体、「年間被曝線量20㍉シーベルト以下」を基準とした、人の命を命とも思わない許しがたいものだ。福島では、子どもの甲状腺がんが疑いも含めて173人に達している。深刻な被害が出てもなお「放射線の影響ではない」と強弁し続けているのが安倍政権だ。
この避難指示解除に合わせて強行された常磐線の運行再開は、JRが安倍の福島圧殺攻撃の最先兵になったことを示している。JRは安倍と呼応し、「鉄道も開通したから早く帰れ」と避難者に被曝を強いているのだ。
これに対する動労総連合の全力の決起は、労働組合の階級的使命を貫き、労働者の命を守りぬく闘いだ。2019年度末までの常磐線全線開通を狙うJRに対し、一歩も引かない激突が開始されたのだ。
参院選後、安倍は「アベノミクスは承認された」とうそぶき、戦争と改憲にのめり込んでいる。だが、動労総連合は参院選から2日後に打ち抜かれたこの闘いで、安倍打倒の不退転の決意を示した。参院選で鈴木たつお氏に寄せられた1万6187票を階級的に打ち固め、新しい労働者の政党を建設し、ゼネスト―革命を切り開く決戦への火ぶたは切られた。
労働運動再生へ突破口開く
動労福島は12日早朝、小高駅前に登場した。小高駅前には政府原子力災害現地対策本部の本部長で経済産業副大臣の高木陽介が乗り込んで、「復興を願う式典」なるものが開かれた。その目の前で、動労福島は断固とした抗議行動を展開し続けた。
正午には動労水戸がストライキに入った。動労水戸組合員は午後3時、いわき運輸区前に結集し、JRを徹底弾劾、併せて運輸区の労働者に被曝労働拒否の闘いにともに立つことを訴えた。いわき駅前での宣伝行動が続けて行われた。
同じく正午、動労福島を中心とする東北の労働者は、原ノ町駅前での弾劾集会を開いた。また、原ノ町運輸区への抗議・申し入れ行動が闘われた。その後、南相馬市鹿島区の仮設住宅群へのビラ入れを行った。
午後6時、動労東京は動労千葉、動労神奈川、東京労組交流センターやNAZEN東京、合同・一般労組全国協傘下の東京各地区の労働組合、全学連などとともにJR東日本本社への抗議行動に立った。6月の結成後第1波の行動になったこの闘いで、動労東京はJR東日本への歴史的な戦闘宣言をたたきつけた。
この闘いを突破口に階級的労働運動を再生させ、11月労働者集会に上り詰めよう。