国際労働運動vol.11 2016.8 原発学習会に絶好の書
週刊『前進』04頁(2763号04面05)(2016/07/11)
国際労働運動vol.11
2016.8
原発学習会に絶好の書
2011年3・11の福島第一原発事故は原子炉から膨大な放射能を噴出させ想像を絶する巨大な被害をもたらした。山も川も海も放射能で汚染され福島県民はもとより全労働者人民が今なお被曝の危険にさらされている。
その全責任は日本帝国主義にある。しかし日帝は、国家権力を駆使して卑劣な責任逃れに走り、逆に福島原発事故をなかったことにしようとしている。
第1章はこの現実を暴く。小児甲状腺がんの発生が疑い含め173人になった。これを国や県は「放射線の影響とは考えにくい」と強弁している。次に依然として危機的状態が続く汚染水問題を暴露している。根本に政府、東電の無責任がある。解決できるのは原発労働者だけである。さらに避難を拡大するべきなのに高汚染地域への帰還強制がある。これこそ福島原発事故を抹殺する悪どい攻撃だ。
第2章は、原発を始めとする核燃料サイクルが核武装のためであることを暴いている。
第3章は、被曝労働拒否の労働組合をつくり、原発をなくす闘い。動労水戸を先頭にする、帰還強制のための常磐線全線開通阻止闘争、原発労働者の「労働の奪還」論、伊方―高浜原発再稼働に反対する愛媛や舞鶴の自治体労働者に広がる被曝労働拒否の闘いを生き生きと伝える。さらに東京における被曝労働拒否の方針を提起している。
第4章は「ふくしま共同診療所を全国の力で支え守ろう」と訴えている。
読み応えのある内容で学習会などに最適である。