〝NHKを大本営放送にするな〟 鈴木候補 日放労の闘いで安倍・籾井打倒を
〝NHKを大本営放送にするな〟
鈴木候補 日放労の闘いで安倍・籾井打倒を
参院選終盤戦の7月6日朝、鈴木たつお候補は、東京・渋谷のNHK放送センターの西門玄関前で出勤してくるNHK労働者に「NHK労働者の団結した力、日放労の闘いで安倍の盟友・籾井会長を倒し、NHKの大本営放送化を阻止しよう!」と力強く訴えた。元NHK労働者も次々マイクを握り、世代を超えたNHK労働者の合流をかちとった。(編集局)
NHKに働く労働者の皆さん。私は、皆さんと同じNHKの労働者でした。日放労(日本放送労働組合)長崎分会の分会長をやり、東京への配転に反対して、その過程で逮捕・起訴され、15年間の裁判闘争をへてNHKは懲戒免職になりました。今は、弁護士をやっています。
皆さん。NHKは今、大変な批判にさらされています。安倍政権は、もっと政権寄りの、つまり「大本営放送をしろ」と強く迫っています。誰よりも皆さんが現場でひしひしと感じていることだと思います。
次のNHK経営委員長も、官邸筋の意向を反映した人事になるとマスコミが書いている。公共放送のトップ人事、会長の任命権まで持つ経営委員会の人事までが、どんなに反対があろうが憲法改悪と戦争に走っている安倍政権の意向に左右されていいものか!
NHKで働く皆さんは、今も日放労という団結体を維持しています。日放労は戦後、ある場合には総評から脱退を図りましたが、70年安保・沖縄闘争でストライキを打った組合です。
私が日放労長崎分会長だった時、佐世保への米原子力空母エンタープライズの寄港阻止を分会挙げて闘いました。その時にNHK当局は、警察のデモ弾圧の映像を流したり、公然と解説委員が反対運動をののしったりしていました。私たち長崎分会は解説委員の罷免を要求し、また被爆地・長崎の核兵器反対の声を無視する報道に反対しました。日放労はそういう組合です。
「大本営放送になるな」が戦後の日放労のスローガンです。戦前の大本営放送は敗北を「勝利」と言い換え、多くの犠牲者が出ているにもかかわらず、それを覆い隠して大本営発表を垂れ流した。この反省の上に、労働者の強い意思で「大本営放送にはならない」「大本営放送はしない」となったのです。
しかし、今NHKは大本営放送になりかけています。熊本地震でも、籾井(もみい)会長は公式発表以上のことは放送してはならない、人びとに不安を与えるからと内部で命令したそうです。これが、公共放送トップのやることですか? だからみんな怒っている。
皆さんが日放労という団結した力で、今のNHKの姿勢を根本的に転換させる時です。
参議院選挙の中で私が主張しているオリンピック返上、消費税廃止、非正規職撤廃、何よりも安倍政権が進める憲法改悪と戦争の政治を断ち切るためには何が必要か。新しい労働者の政党をつくらなければなりません。自民党から共産党まで、今あるすべての政党はとんでもない。共産党は防衛省の予算を人殺しの予算と言った政策委員長の発言を撤回し、やめさせた。共産党は、こんなことで戦争反対を闘えるんですか? 口先で「戦争反対」のポーズをとっているだけです。
イギリスで始まった世界の崩壊、資本主義はもう終わりです。世界の労働者が生きるために闘っている。今こそ労働者の力、ストライキ、ゼネスト、この力で安倍の戦争政治、憲法改悪の政治を断ち切ろう。
NHKに働く労働者の皆さん、今がNHKの危機に立ち向かう時です。