新しい労働者の政党を 戦争・改憲絶対反対で闘う鈴木たつお弁護士を国会へ

週刊『前進』04頁(2761号01面01)(2016/07/04)


新しい労働者の政党を
 戦争・改憲絶対反対で闘う鈴木たつお弁護士を国会へ


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(写真 鈴木たつお候補の演説に通りがかった人びとが足を止め聞き入った【6月28日 渋谷駅ハチ公前広場】)


 鈴木たつお候補の必勝へ、全国から総結集し闘おう。その主張と政策は実に鮮明だ。◇新しい労働者の政党をつくろう!◇アベをたおせ! 労働者の団結が社会を変える。◇改憲・戦争を許さない。沖縄の全基地撤去/朝鮮戦争絶対とめる。◇被ばくさせない。福島の怒りとともに全原発廃炉。◇労働基本権の破壊を阻む。「正社員ゼロ」「解雇自由」とめる。◇消費税は全廃だ! 保育・医療・介護を保障しろ。◇東京オリンピックは返上を。鈴木たつお候補こそ、労働者人民が投票すべき唯一の候補だ。支持を職場、地域、街頭で圧倒的に押し広げ、必勝の巨大なうねりをつくりだそう! 

資本主義はもう終わり

 現下の参議院選挙は、大恐慌の激化・深化と「世界戦争か世界革命か」を問う大激動情勢のもとで、労働者人民の歴史選択をかけた選挙戦であり、階級的労働運動と国際連帯の前進でゼネスト―プロレタリア革命の勝利を引き寄せる選挙戦である。巨万の労働者人民が積もりに積もった資本主義・帝国主義に対する怒りを爆発させ、安倍政権を打倒し、労働者の社会を打ち立てていく闘いだ。
 イギリスのEU(欧州連合)離脱は、帝国主義の戦後体制の崩壊と資本主義の終わりを告げる歴史的事態であり、戦争か革命かを問うすさまじい情勢の到来である。1917年ロシア革命によって帝国主義から社会主義への世界史的な過渡期が始まった。しかしスターリン主義の裏切りによって世界革命は敗北させられ、帝国主義は今日まで延命を続けてきた。そしてその帝国主義の最末期の絶望的延命形態である新自由主義が今や総破綻し、ついに国際帝国主義が全世界の労働者のゼネストと革命で打倒される時がやって来た。
 歴史的には、「そもそも、EUというヨーロッパ連合の結成そのものが、二つの世界大戦の壊滅的打撃と戦後革命の脅威により、存亡の危機に立たされた帝国主義が、生き残りと革命圧殺のための選択として第2次世界大戦直後の世界において強制された国家連合という極限的形態だった......。二つの世界大戦にまで行き着いた帝国主義間の勢力圏・資源などをめぐる争闘戦をコントロールし、スターリン主義と競合しつつ、ロシア革命―30年代内乱・内戦で示されたような労働者階級人民の革命的決起を予防的に圧殺するというのが、この国家連合設立の目的であった」のである(『国際労働運動』vol.10)。
 それゆえ、イギリスのEU離脱で始まる「EUの崩壊」「戦後体制の解体」は、帝国主義・大国間のむきだしの利害が衝突し爆発する第3次世界大戦への道であると同時に、ロシア革命を引き継ぐゼネストとプロレタリア世界革命の時代の本格的到来を意味する。
 世界大恐慌の本格的な激化・深化の中で、EU各国は新自由主義的な緊縮財政や民営化・非正規職化の攻撃を進め、年金・医療などの社会保障制度の改悪、労働法制の全面的な改悪をもって、労働者階級に対する階級戦争を強めている。イギリスのEU離脱決定の根底には、もう生きていけないという労働者人民の現体制への根底的な怒りの爆発がある。労働者階級は「EU離脱か残留か」という資本主義・帝国主義の延命の枠組みを越えて、プロレタリア世界革命に向かって決起を開始したのである。

改憲阻止が最大の争点

 全世界の帝国主義支配階級や資本家どもは、この世界革命の現実性に心底から震え上がっている。すでにヨーロッパではフランスを先頭にゼネストが爆発している。今や資本主義を打倒し、労働者が権力をとり、労働者の社会をつくる時が来た。そのために階級的労働運動を職場で推し進め、革命に勝利する労働者の新しい政党をつくることが全世界で求められている。
 ゼネスト―革命への決起を開始した欧州の労働者階級と団結し、日本の労働者階級の帝国主義打倒に向けた巨万の決起を参院選決戦でつくりだそう!
 参院選の焦点は第一に、戦争・改憲攻撃を阻止することだ。安倍は街頭演説などでは改憲を隠しているが、参議院でも3分の2の改憲勢力を形成し、秋の臨時国会から実際に改憲へと動き出すことを最大の狙いとしている。この安倍の改憲攻撃を阻止する闘いはまさに決戦中の決戦に突入した。安倍は改憲を強行するために、連合を右から分裂させ、改憲の旗を振る労働運動を社会的に登場させるとともに、自治労や日教組、都労連を解体しようとしている。つまり、労働運動をめぐって激突しているのだ。
 改憲を阻止する最大の力は国鉄闘争の全面的な発展にある。これまで改憲を阻止してきた根底的な力は、国鉄分割・民営化絶対反対を貫き、国鉄1047名解雇撤回を闘いぬいてきた動労千葉を先頭とする国鉄闘争である。この国鉄闘争は最高裁に分割・民営化の「採用差別は不当労働行為」「JRに法的責任あり」を認めさせ、解雇撤回・JR採用を求める新たな闘いを開始している。これと一体で動労総連合を東京と全国に強固に建設することこそ、改憲阻止の決定的な力だ。
 国鉄闘争の勝利の地平を、都労連を始めとした東京都内のあらゆる労働組合に持ち込み、参院選決戦で国鉄闘争陣形をさらに分厚くつくりだし、戦争・改憲を阻止する階級的労働運動の巨大な前進を闘いとろう。

労働法制大改悪許さぬ

 参院選の焦点は第二に、労働法制全面改悪という「もう一つの改憲」をめぐる攻防だ。安倍は「同一労働同一賃金」を叫び、「働き方改革」を進めると言っている。「同一労働同一賃金」とは、終身雇用と年功賃金を最後的に解体し、正社員の賃金も非正規労働者並みに引き下げる攻撃だ。すでに「自分は正規職だが手取り13万円だ」という労働者も出ている。従来の正社員の概念が破壊されて、事実上の非正規労働者が大量に生まれている。
 そのうえ安倍は「働き方改革」と称し、成果主義賃金を全面導入し、正社員ゼロ・総非正規職化と「解雇自由」の攻撃に突き進んでいる。
 これに対し、日本共産党の「ブラック企業を法的に規制する」という主張は無力というだけでなく、労働者が職場から闘いに立ち上がることを圧殺するものでしかない。労働者は議員や法律に依拠して資本を規制してもらう「他人まかせ」の存在ではない。労働者は闘う主体であり、労働組合で団結して資本と闘い、職場や労働を資本の支配から取り戻し、資本主義を打倒した後の新しい社会を自らの労働と闘いによってつくりだす存在だ。
 すでに韓国やフランスを先頭に、全世界で労働法制改悪に反対して労働組合のゼネストが闘われている。この闘いは、プロレタリア革命にまで行き着く闘いだ。参院選決戦で、労働法制大改悪を粉砕する階級的労働運動の拠点を絶対につくりだそう。

既成の政党ではダメだ

 参院選の焦点の第三は、既成の政党を全部ぶっ飛ばして、「新しい労働者の政党」をつくりだすことだ。「共産党も含めたすべての政党の街頭演説は議員や著名人ばかりが発言する。しかし、鈴木たつおさんのところは名も知らない労働者が発言する。仕事帰りにこれを見かけた時、この人しかないと思った」という反応が出ている。ここにこそ核心がある。
 鈴木たつお候補は、労働者人民とともに資本主義を打ち倒して革命に勝利し、労働者が主人公の新しい社会をつくろうと訴えている。だから、鈴木候補の応援に全国から闘う労働者が駆けつけ、応援演説しているのだ。
 これに対して、既成政党のすべての候補は資本主義の延命を願い、そのもとで自分たちの特権的地位を維持しようとする連中だ。既成政党は、労働者人民を「行動する主体」「社会変革の主体」だと考えるどころか、革命に立ち上がるのを圧殺することで互いに手を組んでいる。日本共産党や民進党などの「野党共闘」は実質的に「第2自民党」でしかなく、ただ人民から票をかすめ取り、「資本主義の枠内」にしばりつけ、体制を変革する革命を阻止することで利害が一致している。
 イギリスのEU離脱決定は、これまで労働者階級を支配してきた秩序や体制の崩壊の始まりだ。参院選決戦に総決起し、労働者人民を資本主義の枠内にしばりつけてきたあらゆる常識や秩序と決別して、労働者の団結の力で革命をやろう。鈴木たつお候補の勝利をかちとり、労働者の新しい政党と社会をつくろう。

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