動労西日本 広島でストに立つ 印刷事業所の廃止阻止へ
動労西日本
広島でストに立つ
印刷事業所の廃止阻止へ
動労西日本は6月17日、JR西日本の広島印刷事業所廃止絶対反対のストライキに立った。早朝からのスト行動に全組合員が決起し、支援の仲間とともに広島支社を包囲、JR西日本全体を揺るがした。
午後1時、大江照己委員長と印刷事業所で働く岡崎昭夫執行委員がスト通告を行い、直ちに印刷事業所前でスト突入集会を開いた。山田和広書記長が司会を務め、岡崎執行委員がストライキ宣言を読み上げた。原田隆司近畿支部長、鷲見貢米子支部長を始め組合員が次々と決意を述べた。JR西日本は本社直轄のスト対策シフトを敷いたが現場の怒りに圧倒されて逃げ隠れするばかりだ。
午後5時45分、スト貫徹を宣言し、勤務を終えて駆けつけた支援も加わり報告集会が行われた。広島連帯ユニオンの宮原亮青年部長が総括発言で、「労働組合として団結し絶対反対で闘えば必ず勝利できる」と高らかに宣言した。
印刷事業所廃止阻止の闘いは大きな山場を迎えている。JRは7月31日に事業所を廃止することをもくろんでいたが、事業所の労働者は誰もが廃止に反対だ。だから廃止提案から8カ月たった今も、御用組合の西労組(JR連合)との間ですら妥結できていない。
追い詰められたJR西日本は、「あい・ウイル」(JR西日本が障害者を低賃金で搾取するために設立した特例子会社)に業務をなし崩し的に移管させようと企て、印刷事業所の職制を同社に出向させ、6月20日からは一部業務について同社の労働者への実地講習を始めようとしている。印刷事業所の労働者にはその講習への協力を強いている。「あい・ウイル」の労働者と印刷事業所の労働者を分断し、印刷事業所の労働者に自分の職を奪う施策に協力させる悪らつな攻撃だ。
西労組や西労(JR総連)は、資本の手先となって現場組合員の反対を押しつぶそうと躍起となっている。JRの際限のない外注化・非正規職化の攻撃を許しているのは、これら御用組合だ。
JRは安倍の進める「働き方改革」「1億総活躍プラン」の攻撃の最先兵だ。だが、労働者が団結し、絶対反対で闘いぬけば必ず勝利できる。動労西日本は労働そのものの奪還をかけて、印刷事業所廃止絶対反対の闘いを今後も数波のストライキを貫徹して闘いぬく。
(動労西日本書記・松野博之)