労働者の社会へ鈴木勝利を 消費税廃止・オリンピック返上 新しい労働者の政党をつくろう 6・22参院選公示 鈴木たつお候補が第一声
労働者の社会へ鈴木勝利を
消費税廃止・オリンピック返上
新しい労働者の政党をつくろう
6・22参院選公示 鈴木たつお候補が第一声
6月22日、参議院議員選挙が公示され、7月10日の投開票まで18日間の選挙戦が始まった。東京選挙区では改選数6に対して31人が立候補する大激戦となっている。「新しい労働者の政党をつくろう」を掲げて立候補した鈴木たつお弁護士は、午前10時、新宿駅西口で第一声をあげた。鈴木たつお候補の訴えは初日から大反響を呼び、特に青年からの支持や共感、ボランティアがどんどん広がっている。他方、鈴木たつお候補の登場に焦った日本共産党は、鈴木陣営よりも後に同じく新宿駅西口に現れたが、鈴木候補がマイクを握り、自民党から日本共産党までの全政党を舌鋒鋭く批判し始めると、逃げるように東口へと移動していった。新宿駅西口では、動労水戸の辻川慎一副委員長、動労千葉の田中康宏委員長、憲法と人権の日弁連をめざす会の武内更一弁護士、3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんらが応援演説を行った。さらに昼には新宿駅東口、夕方には秋葉原駅頭で街頭演説を行った。鈴木候補の第一声(要旨)を紹介します。(編集局)
戦争・改憲を絶対に許さない
弁護士の鈴木たつおです。私は、戦争と貧困を撲滅するために、「新しい労働者の政党をつくろう」と訴えて参院選に立候補しました。自民党から共産党まで、今ある政党は全部ダメです。労働者の利益と立場を本当に代表する政党をつくることが今こそ必要です。
昨夜、「9党首討論会」がテレビで放送されました。安倍首相はそこで、憲法は今回の選挙で争点にならないかのように言いながら、19日のネット番組の討論会では、参院選が終わったら「秋の臨時国会で憲法を変えるための具体的な検討を始める」と言明しています。やはり最大の争点は、日本を「戦争放棄の国」から「戦争する国」へと転換する憲法改悪、これを許すのか否かです。私はこのような戦争と改憲の安倍政治を絶対に許しません。
非正規職撤廃・派遣法廃止を
また私は「非正規職の撤廃」と「労働者派遣法の即時廃止」をみなさんとともに訴えていきたい。今、日本の労働者の40%にあたる2千万人が非正規職です。そのうち年収200万円以下の労働者がなんと1400万人もいます。過労死にまで至るほどの長時間労働を強いられ、少しでも使用者に文句を言えば「お前は明日から来なくていい」と言われる。人を人とも思わないような扱いを受けている青年が膨大に存在しています。こんな非正規職は絶対に撤廃させなければなりません。そして、その元凶である労働者派遣法をただちに廃止することです。
さらに、消費税も全廃しなければなりません。年収何億円という経営者も、年収200万円以下の非正規労働者も同じ税率で取り立てる。しかも「社会保障の財源がなくなってもいいのか」と人びとの弱みにつけこんで消費税率を引き上げる。こんな残酷な、ふざけきった悪税はありません。
ところが今、自民党から共産党まで全政党が、この消費税を認めています。「廃止しよう」と言う政党は一つもありません。出来合いの政党は本当に腐っています。
「野党共闘」などというものは、実際には「第2自民党」です。彼らは安保条約を容認し、「自衛」と名がつけば戦争も認める。そして原発には一言も触れません。今、原発が次々と再稼働され、福島ではとてつもない事態が起こっています。子どもの甲状腺がんがすでに173人に上っています。ところがこの現実に対して、共産党は「原発とは関係ない」などと安倍と同じことを言っています。
戦争と改憲の安倍政治、貧困をますます拡大する消費税、2千万人を超える非正規労働。これらの根を本当に断ち切るためには、労働者人民を代表する新しい政党を労働者自身の手でつくることが必要と考えます。
アベノミクスの破産は明白
今の政治は腐りきっています。都知事・舛添要一は金権腐敗で辞職に追い込まれましたが、肝心の事実は何一つ明らかにされていません。元経済再生相・甘利明の「口利き」に関する金銭授受も不起訴になりました。
さらに2020年東京オリンピック招致をめぐる10億円以上と言われている裏金です。「オリンピックなんかやめろ」という怒りの声が満ちています。リオデジャネイロ五輪も危機に陥り、州政府が財政難で非常事態を宣言するありさまです。
こうした一切合財の腐敗と危機の原因は、日本だけでなく全世界で資本主義の命脈がもはや尽きているという歴史的事実にあります。
先日の9党首討論会の場でも、これからの日本の経済の見通しについて自信を持って言えた党首は一人もいませんでした。その上、誰も非正規労働者のことを語らず、「日本死ね!!!」という怒りにも答えなかった。なかでも安倍は「アベノミクスの成果が出たら社会保障に回す」などとうそぶき、「株価が上がれば企業は元気になる。そうすれば労働者の賃金も上がる」というアベノミクスのデタラメに依然しがみついています。こんなアベノミクスが破綻・崩壊していることは多言を要することなく、周知の事実です。
安倍は「世界で最も企業が活躍しやすい国をつくる」と称して、1%の大銀行と大資本をもうけさせる政治を続けている。他方で労働者に対しては、「働き方改革」とか「同一労働同一賃金」などと言いながら、非正規労働者が置かれている劣悪な労働条件と同じ状態にまで正規の労働者も引き下げていく。こうして正社員をゼロにする。これが安倍の「働き方改革」の正体です。
労働運動復権しゼネストを
こうした安倍政治の正体がもはや労働者から見破られているからこそ、安倍はこの命脈の尽きた資本主義を生き延びさせる最後の手段として、憲法改悪と戦争に訴えようとしています。これは支配者が歴史的にずっと繰り返してきた常套(じょうとう)手段です。政治が行き詰まり、人民が怒りの声をあげる中で、支配者たちは自らの危機をのりきるために、他国民への敵対感情をあおり、戦争に突き進むのです。
しかし、みなさん。いったい誰が1%の資本家の利益のために戦場に行き、他国の人民と殺し合うことを望みますか。自分たちにも他国の人たちにも親があり、子があり、兄弟があり、恋人がいる。同じ労働者ではありませんか。私は、一握りの資本家が生き延びるための戦争など絶対に許しません。
では、どうすれば戦争を止めることができるのか。それは労働者の団結、労働運動の復権、そしてゼネストです。この社会を回しているのは労働者です。資本家などいなくてもこの社会は回りますが、労働者が一日でも一斉にストライキをやれば社会は止まってしまう。その労働者の団結の力を中心に、農民や漁民や中小企業のおやじさんたちも結集して、みんなでこの社会の仕組みを根本からつくり直す。それが今、本当に求められていることです。
労働とは、人間の最も根源的な命の活動です。その労働が今ほど踏みにじられている時代はない。人間の生活と労働を奪い返し、未来を奪い返していくために、出来合いの一切の政党を全部けとばして、新しい労働者の政党をみんなでつくろう。そしてこの世の中を根本からつくり直そう。
その闘いに立ち上がったとき、私たち労働者や青年の未来が必ず開かれます。まさに今、その決断の時が来ています。みなさん、ともに闘いましょう!