第17期党学校で
第17期党学校で
第17期党学校第2回の講義と討論が行われました。今回のテーマは「大恐慌の全面的激化・深化と新自由主義の総破綻」です。受講生の感想を紹介します。(編集局)
1929年を超える大恐慌が進行している!
パート労働者
1929年大恐慌をはるかに超える大恐慌が進行していることが、具体的に明らかになった。
大恐慌の1930年代の米経済の平均成長率は年1・3%。しかし、日本のGDP成長率は2014年が0%、15年は0・5%でしかなく、安倍政権の3年間の平均成長率はわずか0・7%。その危機の深さを実感できた。
特に新自由主義政策の結果、低賃金と人口減少(生産年齢人口減少)が全世界で起きていて、資本主義社会の存立そのものをおびやかすところまで危機が進行していることも明らかになった。
アベノミクスの破産の中で、荒唐無稽(こうとうむけい)な「ヘリコプターマネー」という議論が出されるぐらい、日帝経済の危機が深く、打開策もないのだとわかった。米・中国の危機も具体的に提起された。だからこそ世界中の危機が進行し、それが日帝危機を促進している。こうした時代認識に立った時、労働者階級の登場の絶好のチャンスが到来したと見ることが大事だ。
世界中で労働者の決起が始まっている。「大恐慌をプロレタリア革命へ」という労働者党の存在と闘いが、今ほど求められている時はないと思った。「新しい労働者の党」というのは、こうした時代認識をしっかりすえて、本当に労働者階級の立場に立ち、「労働の奪還」を水路に、労働者が主人公の社会をつくり出していく党だ。
7月選挙決戦をそういう立場で闘おうとあらためて感じた。日帝の危機を一番実感しているのは安倍であり、資本家階級だ。だからこそ戦争と労働法制改悪という凶暴な攻撃を労働者にかけてきている。敵階級を上回る激しさと危機感で、労働者を獲得するわれわれの「時代認識」と「路線」をもっと深めていこうと感じさせてくれた講義だった。
労働組合で闘うには時代認識が必要と参加した
運輸労働者
現在、労働組合に加入し職場で闘い始めている過程で、どういう情勢で生きているか時代認識が必要だと感じ、前回に引き続き党学校に参加しました。
講義の中で触れられていましたが、新自由主義が低賃金、非正規職化、労組破壊、地域・共同体を破壊し、社会の再生産、労働力の再生産を困難にしており、人間的な生活をできなくしている。だからこそ、本来の労働のあり方を取り戻す必要性があると思いました。
また、かねてより中国のバブル崩壊が大恐慌の引き金を引くのではないかと懸念していましたが、講義の中で、中国における粗鋼の過剰生産についてとりあげられました。そのインフラの規模の大きさは半端ではなく、急成長に乗っかり依存してきた中国以外の企業も厳しい局面を迎え、ここが突然死すると大恐慌はさらに深化すると感じました。
討論の中で「同一労働同一賃金」についての質問で、正規職と非正規職の認識の違いが話されていました。
社会の再生産を困難にしているという側面に加え、派遣元の違いや正社員登用のある直接雇用のアルバイトなど、労働条件の相違による内面的な対立から来る労働者の分断として資本に利用されてきている部分もあるのではないかという疑問も生じました。
大恐慌と断じる革共同を恐れて安倍政権が弾圧
元教育労働者
大恐慌情勢という時代認識について、1929年の大恐慌をはるかに超える今の大恐慌と大不況なのに、革共同しか「恐慌」と言っていないということを聞いて、なるほどそうなのか、と思った。
パリバ・ショックやリーマン・ショックから何年もたっているのに、世界大恐慌は今現在も収束・解消されるどころか、いよいよ「底なし」といっていいほど全面的に激化・深化しているということである。
安倍は、われわれが言っている恐慌論が労働者・人民に知れわたり、「そうだ、そうだ」となったらどうなるか知っているから、弾圧してくるのであると思う。京大反戦スト弾圧を始め沖縄大学で活動していたA君逮捕もそうである。われわれが、鈴木たつお弁護士をおし立てて参議院選挙に打って出て、世界革命に向かって闘うことの重要性がはっきりしてきました。6・5国鉄集会から7月選挙決戦を全力で闘う決意を固めました。