紹介 序局第12号 安倍葬れ!革命やろう 参院選に切り込む論点 労働運動再生への道筋

週刊『前進』04頁(2753号04面03)(2016/06/06)


紹介
 序局第12号 安倍葬れ!革命やろう
 参院選に切り込む論点 労働運動再生への道筋


 第12号の総タイトルは「安倍葬れ! 革命やろう」。7月参院選闘争の目標を端的に示しています。巻頭に選挙戦の焦点として、「戦争・改憲」「国家戦略特区」「労働法制大改悪」「日本共産党批判」を明らかにする4本の論文。「新しい労働者の政党」の必要性を多角的に論じています。選挙戦に役立ちます。
 動労千葉の田中委員長は、「国鉄分割・民営化以来の社会の大転換をなすような階級戦争が仕掛けられている」と警鐘を鳴らし、階級的労働運動の再生の道筋を鮮明に語っています。民主労総ゼネストのドキュメントは、昨年1年間の韓国階級闘争を時間を追って克明に記録して、パククネを追い詰めた民主労総の闘いの偉大さを生き生きと伝えています。あらためて労働者階級の力強さを実感させられます。
 3人の弁護士の鼎談(ていだん)では、戦争切迫と改憲策動に真っ向から対決して(稲田朋美から共産党までの連合を相手に!)日弁連会長選挙を闘った自信と確信に満ちて、その意義が縦横に語られています。「事柄をあいまいにせず闘うことが鍵」と高山弁護士は明言しています。
 爆取デッチあげ弾圧と闘いぬき下獄する十亀さんのレポート、京大バリスト弾圧と闘い勝利した作部君の手記は、権力を鋭く告発すると同時に、それに勝利しぬいた不屈の戦闘精神にあふれています。世代を越えて、反権力の闘いが呼応しあうようで実に感動的です。
 宮本論文は、日本における「検察官司法」の形成と、それが戦後にもそのまま受け継がれ生き延びていることを明らかにしています。
 座覇さんの署名運動についての一文は、沖縄に寄せる思いの深さ、そして世界へのその広がりを示しています。
 「労働裁判の最前線から」は、小竹運輸グループ労組が地労委に会社の不当労働行為を認定させた完全勝利の速報から始まって、動労総連合や動労水戸などの訴訟を報告しています。
 白井さんの「現代映画論講座」は、筆者十八番(おはこ)の「無法松の一生」公演の様子を活写して、実際にその舞台が見えるようです。
 連載「経済先読み」は「大恐慌の再激化」を論じています。
 葉山弁護士の連載は、三里塚闘争の初期から70年代の暫定開港までを語っています。今年50周年を迎える三里塚闘争は、当初から権力と徹底非和解の闘いを続けてきたことがよく分かります。読み物としても痛快です。
 読み応えある企画満載ですので、ぜひご購読ください。
(破防法研究会『序局』編集委員会)
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