全学連A君奪還へ霞が関デモ
週刊『前進』04頁(2751号01面03)(2016/05/30)
全学連A君奪還へ霞が関デモ
(写真 「デッチあげ弾圧を許さないぞ!」【5月24日 東京・霞が関】)
5月24日、東京地方裁判所(宇野由隆裁判官)で立川駅街宣「傷害デッチあげ」で不当逮捕された全学連・A君の勾留理由開示公判が開かれた。公判に先立ち、全学連は不当弾圧粉砕を訴える霞が関デモに立った。
A君が元気に出廷すると、傍聴に集まった仲間たちが拍手で迎えた。宇野裁判官は公安警察によるデッチあげのストーリーに基づいて勾留状を出した張本人だ。だが西村正治弁護人と森川文人弁護人の求釈明に、木で鼻をくくったような態度に終始し、何も答えなかった。
宇野は求釈明への回答で、「当時、被害者が被疑者に抗議していた」とは言うが、自称「被害者」の泥酔についても、署名活動を行っていた者にまとわりついていたことについても何も答えない。「有形力の行使があったのか」についても「すでに十分であるから説明しない」と言うのみで、「5カ月もたっているのに『全治3カ月の見込み』とはどういう意味か」についても「一件記録を精査した結果」とまともに答えず、「一件記録の内容はどういうものか」についても一切答えない。
傍聴席から「(裁判官は)何も言ってない!」と弾劾の声が次々と上がった。宇野は傍聴者への退廷命令を乱発した。退廷者に対して制服警官が裁判所内でビデオ撮影する暴挙が行われた。
意見陳述で西村弁護人は「沖縄闘争の前日に公安警察が沖縄に出向いて逮捕した。政治的弾圧であることは明らかだ」と指摘し、森川弁護人は「沖縄の怒りとサミットへの予防拘禁の弾圧だ。直ちに釈放を」と迫った。A君を勾留する理由など何ら存在しない。直ちにA君を取り戻そう。