オバマ来広絶対反対 8・6実、広大自治会が会見
週刊『前進』02頁(2750号02面04)(2016/05/26)
オバマ来広絶対反対
8・6実、広大自治会が会見
(写真 米大統領オバマ広島訪問に反対し、8・6実行委と広島大学自治会が記者会見【5月19日 広島市役所】)
5月19日、8・6ヒロシマ大行動実行委員会と広島大学学生自治会が、米大統領オバマの5・27広島訪問に反対する記者会見を広島市役所で行った。集まったマスコミ7社を前に、それぞれが用意した声明を読み上げて、8・6実行委員会共同代表の中島健さん、室本けい子さんらが怒りを込めてオバマ来広絶対反対を訴えた。
8・6実行委員会の声明は、「伊勢志摩サミット終了後に行われるオバマ米大統領の広島訪問に反対します」「サミットは、わずか7カ国の金融的・軍事的大国の支配者たちが、世界の市場・資源・勢力圏をどのように分け合い、支配するかを話し合う『強盗戦争会議』です。世界最大の核軍事力をもつオバマは、この戦争会議の主導者です」と喝破、「中東などで空爆による殺戮(さつりく)と破壊を繰り返し、沖縄を基地の島にし続け、朝鮮半島で新たな戦争・核戦争を準備しているアメリカの最高戦争司令官が、どうして『核廃絶の希望』なのか? オバマは『核のボタン』(核攻撃指令装置)を抱えて広島に来るのです。絶対に許せません!」と強調した。
またオバマの2009年プラハ演説がアメリカによる「核独占と核戦争遂行能力の維持」の宣言であること、実際にオバマ政権は「30年で1兆㌦もの費用をかける核兵器近代化計画を推進」し、「10年11月から14年までに12回も臨界前核実験、新型核実験」を行ったことを暴露。「(オバマの)論理は、核と戦争に絶対反対の被爆者をはじめとする労働者民衆の立場とはまったく相いれません」と訴えた。
声明は最後に「99%の労働者民衆が団結し、国際連帯をつらぬいてオバマや安倍ら1%の支配者たちに絶対反対で闘うこと——これだけが核と戦争をなくす道です」と訴え、5・26―27オバマ来広反対デモへの決起を呼びかけた。
続いて会見参加者がオバマの広島訪問に強い怒りを表明した。中島さんは「オバマが朝鮮戦争=核戦争に向けたサミットをやって、安倍とともに広島に来るのは絶対に許せない。ゼネストで闘う韓国・民主労総と連帯し闘う」と訴えた。室本さんは「先日、沖縄を訪問してきました。広島にオバマを迎えることは『ヒロシマの心』を売り渡すこと。オバマの広島訪問には絶対反対。沖縄の人たちのようにヒロシマも闘います」と述べた。
次に、広島大学学生自治会の森田寛隆委員長が同自治会の声明を読み上げ、「未来を担う学生にこそ核戦争を止める力がある。広島から世界に届く学生・労働者の反戦デモをやろう」とデモに立つ決意を表明した。
会見後、8・6実行委員会と広大自治会は広島市長あてに申入書を提出。その後、広島県庁を訪れ広島県知事にも申入書を提出し、あらためてオバマ来広反対を強く訴えた。