焦点 金権腐敗まみれ都知事・舛添 7月選挙で安倍もろとも倒せ
焦点
金権腐敗まみれ都知事・舛添
7月選挙で安倍もろとも倒せ
政治資金の使途などをめぐる金権腐敗が次々と発覚した東京都知事・舛添要一は、20日の定例記者会見で、一連の疑惑について具体的な説明を一切拒んだ上、今後も知事を続ける意向を表明した。舛添は2時間15分にわたる会見で、「『第三者』に収支報告書の調査を依頼する」といった趣旨の回答を実に60回以上も繰り返した。
一連の疑惑が発覚して以来、都庁に寄せられた抗議は19日までに1万3700件に達した。都民と全国の労働者人民を愚弄(ぐろう)しきった舛添の態度に、怒りの声が爆発している。
●あらゆる手段で公金横領
すでに明らかになったものだけでも、舛添の金権腐敗はおびただしい数に上る。神奈川県湯河原町の別荘に公用車を使って毎週通い、海外出張で都庁の官僚とともに1回5千万円以上も支出して豪遊にふけり、さらに正月や盆に家族で宿泊したホテル代(計約108万円)、インターネットオークションで購入した美術品などの代金(計約474万円)、政治団体の事務所を置いた自宅の家賃(毎月約44万円)などを、いずれも政治資金から支出していた。舛添の政治資金は7割以上が国からの政党交付金であり、その原資は税金だ。これらの支出はすべて税金から出されたに等しい。
舛添はあらゆる手段で法の網をかいくぐり、公金横領を続けてきたのだ。そもそも政治資金規正法は、政治家の汚い金もうけと利権あさりをほとんど野放しにするだけのザル法だ。2014年に政治資金問題で経済産業相を辞任した小渕優子は、関係先に捜索が入る前にパソコンのハードディスクをドリルで破壊して証拠隠滅を図った上、元最高検検事の弁護士らによる「第三者委員会」の調査報告書で「無罪放免」のお墨付きを得て法的責任を免れた。舛添も同様に「第三者の調査」を盾に逃げ切ろうと考えているのだ。
冗談ではない! この犯罪行為を法で裁けないというなら、労働者階級の怒りのゼネストをたたきつけ、舛添とそれを支えてきた安倍・自公政権に相応の責任を取らせようではないか!
●改憲と新自由主義の先兵
そもそも舛添は、今年1月に贈収賄事件で閣僚を辞任した甘利明と同じく、民営化推進と労組・公務員バッシングを売りに政界でのし上がり、汚い金と利権をむさぼってきた極悪の新自由主義政治家だ。小泉政権時代から「構造改革」の宣伝塔を担い、当時の自民党の改憲草案をとりまとめたのも舛添だ。
さらに第1次安倍政権時代の07年6月、5千万件もの年金記録が消失した「消えた年金」問題が発覚し、怒りの声が爆発する中で、その責任を社会保険庁で働く労働者と労働組合に転嫁するため、安倍が改造内閣(同年8月)の目玉人事として厚生労働相に抜擢(ばってき)したのが舛添だ。安倍辞任後の福田内閣でも厚労相となった舛添は、社保庁解体・民営化の先兵となり、総務相・道州制担当相(当時)の増田寛也とともに公務員バッシングの急先鋒(きゅうせんぽう)に立った。「窓口の職員が年金保険料を着服している」「社会保険庁は信用ならないが、市町村はもっと信用ならない」などと全国の自治体労働者を「犯罪者」呼ばわりし、「(年金を)横領した連中は牢屋に入ってもらう」とわめき散らした。
ふざけるな! 舛添、お前こそ今すぐ牢獄へ行け!
●東京五輪招致で裏金発覚
安倍・自公政権は完全に舛添の共犯者だ。14年2月の都知事選で、安倍・自民党は一度は党から除名した舛添をかつぎ上げ、安倍自身も応援演説に駆けつけて舛添を都知事の座に押し上げた。そして忘れてはならないのは、自公とともに連合東京が舛添を支持したことだ。連合幹部も安倍・自公と同罪だ。
さらにこの間、2020年東京五輪招致をめぐり、国際オリンピック委員会(IOC)委員だった国際陸連前会長(別の贈収賄事件で逮捕)の関係するコンサルタント会社の口座に、日本の招致委員会から約2億2300万円が振り込まれていたことが発覚した。日本オリンピック委員会(JOC)は「正当なコンサル料」などと弁解しているが、汚い裏金・賄賂そのものだ。「福島第一原発の汚染水はコントロールされている」という安倍の大うそと裏金で招致した五輪など、今すぐ返上しろ!
今や首都・東京は怒りのるつぼだ。舛添問題の決着を単なる首のすげ替えで終わらせてはならない。舛添もろとも安倍・自公政権と連合東京を打倒しよう。鈴木たつお弁護士を先頭に6~7月選挙決戦に決起し、「労働者の新しい政党」を登場させよう!