全学連への弾圧粉砕せよ 権力が「傷害事件」ねつ造し マスコミ使い悪質デマ報道
週刊『前進』04頁(2749号04面01)(2016/05/23)
全学連への弾圧粉砕せよ
権力が「傷害事件」ねつ造し マスコミ使い悪質デマ報道
(写真 警視庁が破壊した前進社の大扉。これが「捜索」か! 絶対に許せない! 【5月16日 江戸川区】)
6〜7月選挙決戦へ闘う全学連と革共同に対し、日帝・国家権力が許しがたいデッチあげ弾圧に出てきた。5月14日、全学連のA君を「傷害容疑」で不当逮捕し、16日には前進社への捜索を強行。その際、B同志を「有印私文書偽造・同行使容疑」で不当逮捕した。全学連の4月新入生歓迎闘争に追い詰められたあがきであり、伊勢志摩サミット弾圧だ。2人を直ちに奪還しよう。
泥酔男の転倒で不当逮捕!
5月14日、日帝・警視庁公安部は沖縄闘争の直前を狙い、沖縄大学で活動する全学連のA君を、5カ月も前の、ありもしない「傷害事件」をデッチあげて不当逮捕した。さらに沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長の自宅に不当捜索を強行、16日には前進社を不当捜索した。満腔(まんこう)の怒りを込めて弾劾する。マスコミ各社は一から十まで警察権力が描いたうそを大々的に報道した。しかし、その内容は、自称「被害者」の男の「足の付け根を骨折させた」「両足を骨折」「骨盤を骨折」など各社バラバラだ。「全治3カ月」の負傷をした男が5カ月たった今も「車いすで生活」などという、ありえない報道もある。
「傷害事件」など一切存在しない。真実はこうだ。昨年12月、立川駅で全学連の学生たちが「改憲阻止・安倍たおせ」の署名活動を行っていたさい、泥酔した男がしつこくつきまとってきた。男は妨害を繰り返したあげくに、A君の前で、なんと自分から地面に倒れ込み、「暴行だ!」「頭をけがした」などとわめいたのだ。何が「体当たりして足を骨折させた」だ!百パーセントの大うそだ。
男は警察を呼び、A君を逮捕させようとしたが、通りがかった人びとが怒りの声を上げた。「この人は自分で転びました」と証言する人も出る中で、警察は逮捕できなかったのだ。
警視庁公安部は、5カ月も後の今になって、この出来事を「傷害事件」と言いなして今回の逮捕に及んだ。弾圧は初めから破産している。
前進社への暴力捜索許すな
警視庁公安部は16日、A君の不当逮捕を口実に、東京・江戸川区の前進社に暴力的な襲撃というべき不当捜索を強行した。そして、その際に、B同志を「有印私文書偽造・同行使」をデッチあげて不当逮捕した。絶対に許さない。大反撃して闘う。機動隊に守られながら総勢約100人で「捜索」に来た警視庁公安一課は、到着したとたんエンジンカッターで前進社の大扉を破壊し、捜索令状の提示もしないで建物内に突入しようとした。また、捜索の最中には、立ち会った同志の顔面をボードでいきなり殴りつけ、眼鏡を破損させた。
前進社の同志たちは、この暴力的な不当捜索に怒りをたぎらせて闘いぬき、弾圧を粉砕した。
弾圧粉砕し選挙決戦勝利へ
5・14―16弾圧は、日帝・安倍政権が警視庁公安部を先兵として計画的に準備した政治弾圧だ。何よりも沖縄闘争破壊を狙った弾圧だ。沖大自治会が大学当局の弾圧をはねのけて反戦ストライキに立ち、沖縄全島ゼネストを牽引(けんいん)しようとしていることに日帝は震え上がっている。また、安倍政権のすさまじい危機に突き動かされた弾圧だ。資本家と政治家の腐敗、生きられない社会への怒りが煮えたぎり、その先頭で全学連と革共同が鈴木たつお弁護士を押し立てて7月参院選勝利へ進撃している。日帝は打倒される恐怖に震えながら戦争と改憲、さらなる新自由主義攻撃に突進するために伊勢志摩サミット前を狙って弾圧を強行したのだ。
デッチあげ弾圧は反戦闘争や労働運動・学生運動をつぶすための国家権力の常套(じょうとう)手段だ。デッチあげこそ国家権力の不正義、腐敗、反人民性の極みだ。
昨年9月、警視庁公安部は全学連の4学生を「監禁致傷」をデッチあげて逮捕した。今年2〜3月には京大反戦バリケードストライキを理由に6学生を「威力業務妨害」容疑でデッチあげ逮捕した。だが、そのすべてが労働者人民の怒りの反撃をつくり出し、学生は全員不起訴釈放をかちとった。
労働者人民の怒りの爆発で弾圧を打ち砕き、6~7月選挙決戦に勝利しよう。完全黙秘・非転向で闘うA君、B同志と団結し、即時奪還へ闘おう。