JP労組大会に向け訴える 総非正規化推進の中央本部打倒しスト闘う労働組合を
週刊『前進』04頁(2749号02面02)(2016/05/23)
JP労組大会に向け訴える
総非正規化推進の中央本部打倒しスト闘う労働組合を
朝鮮侵略戦争と労組解体許すな
JP労組第9回定期全国大会が6月1〜2日、神戸市で開催される。大会へ向けた郵政労働者の課題を明らかにしたい。課題の一つ目として、何よりも朝鮮侵略戦争に絶対反対し、戦争へ突き進む安倍を打倒しよう。
朝鮮侵略戦争・核戦争の切迫、戦争のための労組解体・団結破壊=10割非正規化攻撃に対し、それを打ち返す動労千葉・動労総連合の闘いが前進している。韓国、アメリカ、中国、さらにフランスやブラジル、トルコなど全世界の労働者がデモやストライキ、ゼネストに立ち上がっている。大恐慌の果てしない激化の中ですべての矛盾を労働者に押しつけ、戦争に突き進もうとする資本家政府と激突を開始している。すべての郵政労働者は朝鮮侵略戦争と、そのための10割非正規化攻撃、団結破壊、労働組合解体攻撃との闘いに立ち上がろう。
新自由主義の破綻の中で戦争が切迫し、安倍政権はボロボロになりながらも朝鮮侵略戦争に突き進もうとしている。だが、戦争の切迫は革命情勢の接近だ。国際連帯とゼネストこそ戦争を革命に転化する道だ。韓国・民主労総との国際連帯をかけゼネストへ突き進もう。動労総連合の建設をともに推し進め、階級的労働運動を強力に発展させよう。全国の郵政労働者はその先頭に立とう。
「無期転換」合意を粉砕しよう!
課題の二つ目は、郵政資本と連合・JP労組中央本部の「無期転換1年半前倒し」合意を粉砕し、非正規職撤廃の闘いに立ち上がることだ。「無期転換」は「今一つの改憲攻撃」である戦後労働法制の全面的な解体攻撃の基軸をなすものだ。CTS(千葉鉄道サービス)の就業規則改悪4月1日実施を阻止した動労千葉に続き、「2018年問題」をめぐる非正規労働者の総反乱の先頭に立とう。改悪労働契約法に基づく「5年で無期転換」は有期雇用労働者への〝解雇自由〟の制度化だ。2018年に向かって大量解雇が強行されようとしている。これまでの闘いでかちとってきた「反復雇用で無期雇用として取り扱う」というあり方を、試験や評価で自由に解雇できるようにするものだ。労働委員会や裁判闘争など労働組合として闘う余地をすべて奪う団結破壊・労組破壊の制度であり、「一生非正規」の総非正規化攻撃だ。
JP労組中央は今大会でこれを組合員に押し付けようとしている。16春闘でのベースアップゼロの妥結とともに、「5年ルール」の前倒し実施を成果と言いなしている。何が成果だ! ふざけるな! 彼らには非正規労働者の怒りの根拠がまったく分かっていないのだ。労働者をモノ扱いし、労働の誇りを奪うあり方に人間として怒っているのだ。生涯非正規と解雇自由、総非正規職化への道を民営郵政と一体となって推し進めることのどこが成果なのだ。これは、管理職の恣意(しい)的な評価(スキル、基礎評価)で選別し解雇・再雇用を決定するものである。有期雇用労働者の首を郵政資本の前に差し出すものだ。
さらに、合意に「事業所閉鎖等で解雇する」とあることも許せない。これは、「中期経営合理化計画」での統廃合を推し進めるためのものだ。廃止部門(部署)で働く非正規労働者は問答無用で解雇できるというのだ。
アベノミクスを忠実に推し進める郵政資本は破綻しボロボロだ。その郵政資本とJP労組中央は一体となって、最先頭で「無期転換」=大量解雇攻撃を強行しようというのだ。
動労千葉は、就業規則の改悪、試験制度の導入で「5年ルール」を強行しようとするCTSの攻撃をストライキで粉砕した。正規・非正規が団結し闘えば粉砕できるのだ。郵政労働者は動労千葉の闘いに続いて非正規職撤廃で闘おう。「解雇自由」「一生非正規職」の本部妥結―協約化を大会で粉砕しよう。
本年10月からの郵政「無期転換権発生」=解雇攻撃の中で非正規労働者の膨大な決起が必ず始まる。郵政非正規ユニオンの闘いと一体で非正規労働者の決起をかちとり、JP労組中央を打倒しよう。有期雇用1400万人―非正規労働者2千万人の怒りの決起の最先頭にすべての郵政労働者は立とう。
団結つくり無数の拠点建設する
課題の三つ目は、拠点建設で職場闘争を闘いJP労組中央を打倒し、ストライキを闘える労働組合をつくりだすことだ。神奈川で決定的な闘いが開始されている。JP労組支部執行委員のAさんが人事交流=強制配転攻撃に対して闘いを開始した。人事交流=強制配転にJP労組は反対しない。JP労組中央が「新一般職」制度に合意しているからだ。今回の多くの労働者の異動は、「異動が嫌なら新一般職に行け!」という非正規化攻撃だ。「新人事・給与制度」「新一般職」制度は総非正規化攻撃だ。
どんな組合であっても本人同意なしの役員の強制異動は不当労働行為だ。神奈川の闘いは、団結破壊・組合破壊に対してトコトン闘うことをとおして職場・現場の団結をつくり、闘う拠点をつくり、JP労組中央を打倒していく闘いだ。
職場には矛盾が満ちあふれている。絶対反対・非和解の職場闘争を貫けば必ず「民営郵政打倒! それを支えるJP労組中央打倒!」が鮮明になってくる。職場フラクション建設、細胞建設を地区党と全逓委員会が一体になって進めていこう。その強力な武器が機関紙『前進』だ。職場に『前進』を大胆に持ち込んで、階級的労働運動の拠点を無数につくりだしていこう。
郵政非正規ユニオンへの結集が始まっている。郵政労働者の壮大な決起の始まりだ。郵政非正規ユニオンの拡大・強化をかちとっていこう。青年労働者を先頭に郵政労働者の巨大な決起が始まる情勢の中で、それを牽引(けんいん)し、ストライキを闘う郵政非正規ユニオンをつくりだそう。
課題の最後に、7月選挙戦で闘う労働者代表・鈴木たつお氏の勝利をかちとろう。JP労組中央が押し付ける組織内候補を拒否し、真の労働者の代表の勝利をかちとるために総決起しよう。新しい労働者の政党をつくりだす闘いを推し進めよう。6・5国鉄闘争全国集会から6〜7月選挙決戦に総決起しよう!
〔革共同全逓委員会〕