鈴木たつお弁護士の訴え 青年の力で社会変えよう 団結して戦争・貧困と闘い労働運動で希望の未来を

週刊『前進』02頁(2748号01面02)(2016/05/19)


鈴木たつお弁護士の訴え
 青年の力で社会変えよう
 団結して戦争・貧困と闘い労働運動で希望の未来を


 今の日本の政治、社会に腹を立てていない方は一人もいないと思います。舛添東京都知事が千葉の高級ホテルに正月三が日、家族で宿泊しその費用37万円を公費である政治資金から支出していた。「そこで会議をやっていた」などという言い訳を誰が信じますか。都知事ともあろうものが、なんと「せこい」ことをしているのか。政治家たるもの、もっと清廉潔白でなければならないと思います。
 あらゆるところから政治と社会の腐敗が噴き出しています。東京オリンピックを招致するために2億2300万円の裏金が使われた。ところがこれを「たいした金ではない」と居直っている人たちがいる。2億2千万もの大金を「たいしたことはない」と言い放つ人たち、こういう連中が汚いことをやって、日本の政治を回している。
 昼のニュースでやっていましたが、高齢者の家庭で介護疲れから、80代半ばの夫が90代の妻を絞め殺し、心中を図った。同じような事件がほかにも報道されています。本当に日本の社会は、壊れかけています。
 人と人とのつながりが断たれている。若者が結婚して子どもを持って、まともに暮らしていける賃金も職場もない。一生働いて高齢を迎えた労働者夫婦が、心中せざるをえないほど追い詰められている。こんなむごい社会になっています。
 また、働く者が踏みつけにされています。2千万人が非正規労働者です。非正規職の賃金は正社員の6割です。4割〜5割とも言われています。
 安倍首相は「同一労働同一賃金」と称し、これで非正規の問題は解決できると言っていますが、とんでもありません。「同一労働同一賃金」というのは、非正規労働者の低い賃金水準に正社員労働者を追いやるためのスローガンです。
 三菱自動車が事実上つぶれて日産の傘下に入りました。これから起こることは大規模なリストラと大幅賃下げです。すでに三菱の労働者の多くが自宅待機になっています。三菱にしろ東芝、シャープにしろ、日本を代表する中心企業が、労働者の首を切ることによってしか生き延びれない。そこまで日本資本主義の危機は深まっています。
 共産党は「厚労省と交渉して、資本主義の枠内で公正なルールづくりをやれば問題は解決できる」と言っていますが、私はまったくそうは考えません。
 革命が必要なんだ。革命とは「天命を革(あらた)める」ことです。社会のあり方を根本から変えることです。そのために私は、新しい労働者の政党が必要だと思っています。
 自民党から共産党まで、同じ穴のむじなです。出来合いの政党にまったく期待できません。共産党は、革命を完全に投げ捨てた政党です。労働者民衆の生活のこと、未来のことを真剣に考え、みんなが力を合わせて戦争・貧困と闘い、新しい社会をつくっていこうではありませんか。そのために新しい労働者の政党がどうしても必要です。このことを訴えて、私は7月の参院選を闘う決意です。
 労働者民衆の生活と権利は、労働者自身が団結し労働運動を復権することでしか、かちとれません。手をつないで、この悪政に終止符を打とうではありませんか。
(5月14日、新宿駅前での訴えから)
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