新捜査手法反対国会闘争 盗聴拡大・司法取引許すな 冤罪作る「自白」映像

週刊『前進』04頁(2747号04面03)(2016/05/16)


新捜査手法反対国会闘争
 盗聴拡大・司法取引許すな
 冤罪作る「自白」映像

(写真 「新しい労働者の政党を」と鈴木たつお弁護士が訴えた【5月9日 参院議員会館前】)


 安倍政権は盗聴の拡大・司法取引・証人隠しなどの新捜査手法の参院法務委員会での採決強行を狙っている。これを阻止するために5月9日、現代の治安維持法と闘う会の呼びかけで国会前闘争が行われた。
 4月8日、05年に栃木県で起きた今市事件の裁判員裁判で客観的な証拠もないのに「自白」の録画映像だけで青年が無期懲役を言い渡された。新捜査手法は冤罪をつくり出す。スパイや転向者を生み出し、団結破壊で労働運動・学生運動・反戦運動を解体する攻撃だ。
 正午から参議院議員会館前に30人が集まり集会が始まった。
 冒頭に西村正治弁護士が今市事件の冤罪性を訴え、迎賓館・横田爆取デッチあげ裁判と闘う板垣宏さんが「自分たちの裁判では転向者の証言が唯一の証拠とされた」と司法取引を弾劾した。憲法と人権の日弁連をめざす会の武内更一事務局長が「新捜査手法は国民を戦争に動員するための攻撃だ」と権力の狙いを暴露し弾劾した。
 続いて、全学連の洞口朋子さんが度重なる全学連への不当逮捕を完全黙秘・非転向で打ち破ってきたことを報告した。高山俊吉弁護士が「刑事訴訟法の改悪は第2次世界大戦の直前とよく似ている。しかしあの時と違うのは闘う弁護士と青年・学生がいることだ」と運動の展望を語った。星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の金山克巳さんが全国での絵画展の成功を報告。とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則さんが「国境を越えた、ともなる闘いで戦争を止めよう」と訴えた。
 7月参院選に立候補する鈴木たつお弁護士が「安倍への怒りは地に満ちている。しかしそれを代表する党がない。365日行動する新しい労働者の政党をつくろう」と呼びかけた。
 最後に国会に向けてシュプレヒコールをたたきつけ、5月17日の弁護士会館クレオ集会を成功させることを確認した。

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刑事司法改悪を阻止しよう!
推進の旗を振る日弁連執行部弾劾!
5・17クレオ集会
 5月17日(火)午後6時?8時
 弁護士会館2階クレオ(東京都千代田区霞が関1―1―3)
 講演 内田博文さん (神戸学院大学法学部教授・刑事法学)「戦争と治安法」
 主催 憲法と人権の日弁連をめざす会
   裁判員制度はいらない!大運動
   現代の治安維持法と闘う会

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