動労千葉夏季物販に協力を 全職場での取り組み訴えます

週刊『前進』04頁(2747号02面04)(2016/05/16)


動労千葉夏季物販に協力を
 全職場での取り組み訴えます

「JRに法的責任あり」は確定した

 昨年6月30日、最高裁は1987年の国鉄分割・民営化に際して被解雇者を選別するために作られたJR不採用基準を、「不当労働行為意思のもとに策定された」と認定しました。分割・民営化の根幹を不当労働行為と認めたのです。
 その不採用基準の策定を命じたのがJR設立委員長だったことも、裁判の過程で暴かれています。JR設立委員会の行った行為は、JRが行った行為そのものです。過去の裁判では「JRに法的責任が及ぶ余地はない」とされ、退けられてきた「JRの法的責任」が、ついに明確になったのです。
 闘いはこれからが本番です。動労千葉は、最高裁決定を受けて「9人の組合員の解雇を撤回し1987年にさかのぼって採用しろ」とJR東日本本社に申し入れました。そして、JRに解雇撤回を求める新たな署名運動を開始しました。
 この署名運動とともに、動労千葉の被解雇者を支える物資販売運動への取り組みを訴えます。

「5年で解雇」を春闘ストで阻止

 戦後労資関係の「改憲」というべき大攻撃が、改定労働契約法をめぐって始まっています。2013年の労働契約法改定で、無期雇用への転換ルールが新設されました。その建前は、有期雇用契約が5年を超えて反復更新された労働者には、無期雇用契約に転換する権利が発生するというものです。
 JR東日本のグループ企業であるCTS(千葉鉄道サービス)は、3月に就業規則の改定を提案してきました。その中身は、契約社員とパート社員を「スタッフ社員」に変更し、更新4年目でスタッフ社員には試験を課して、不合格なら5年目の更新を行わず雇い止めにするというものです。労働契約法の建前を踏みにじり、むしろそれを逆手に取って、無期転換権の発生を回避するための「5年で雇い止め」制度を新設するというのです。
 これに対し動労千葉は3月11日と17日、2波の春闘ストライキに立ち上がりました。
 CTSは団交で、試験について「受ければ合格するというものではない。無期雇用契約を結ぶ人は、業務知識を蓄積し、熟練した、ゆくゆくは班長・主任になるような職場の核になる方を想定している」と回答しています。
 さらにCTSは、月給制の正社員を時給制の限定社員に置き換えることを狙っています。時給制の短時間労働を導入し、手待ち時間の賃金をカットする。そうしたら食っていけなくなるだろうから「兼業禁止の項目を外す」とまで言っています。他方でJRから天下ったCTSの役員は、1千万円以上の高給を取っているのです。
 CTSの就業規則改悪は6千万労働者に対する「正規職ゼロ化」攻撃の切っ先に位置します。
 JR総連傘下のCTS労組と会社は、就業規則の改悪を秘密裏に強行しようとしていました。しかし動労千葉が事態をつかみ、職場の労働者に知らせたことで職場の怒りが燃え上がり、改悪を強行できなくなったのです。CTS労組の役員も「今度だけは反対だ」と言わざるを得ず、現場労働者たちが真剣に「ストライキを構えるしかない」と言うところまで行き、4月1日の改悪実施を延期させました。
 その中でCTS労組の実質母体である東労組が裏切りに乗り出し、1回だけの交渉で就業規則改悪への意見書を提出して改悪の手続きを進めました。東労組の介入は、この攻撃が業務の全面外注化を狙う第2の分割・民営化攻撃そのものであることを示しています。

国鉄闘争を軸に闘う労組復権へ

 これはCTSだけの問題ではありません。すでに郵政では、就業規則改悪にJP労組が妥結し、5年以前で非正規職を雇い止めするための改悪が強行されています。
 労働契約法改定による無期転換権が発生する2018年を前に、あらゆる企業で同様の就業規則改悪が始まっています。
 2007年の労働契約法制定時から、資本家たちは就業規則の改悪で労働条件の切り下げや雇い止め解雇を自由にできるようにすることを狙っていました。そして今、「ジョブ型正社員」「『部品』型労働力」と称して、非正規と同じ待遇で「解雇しやすい正社員」を大量生産する攻撃が始まったのです。
 新自由主義の破綻が世界大恐慌を深める中で、侵略戦争と一体のものとして、労働法制改悪の攻撃が全世界の労働者階級を襲っています。
 これに対し、韓国では民主労総がゼネストで労働構造改悪と闘っています。パククネ政権は「低成果者解雇制」導入と、就業規則による労働条件切り下げを可能にするガイドラインを施行しました。民主労総は1月25日から一斉に無期限ストに突入し、4月の総選挙ではパククネ与党に惨敗を強いて第一党から転落させました。
 フランスでは3月31日、120万人の労働者と学生がオランド政権による労働法制改悪に対しストライキとデモに立ち上がりました。日本では、動労千葉が十数年にわたり検修業務の外注化を阻止し続けました。
 その勝利の上に、労働法制改悪と総非正規職化を打ち破る闘いに本格的に立ち上がりましょう。新自由主義の出発点となった国鉄分割・民営化によって解雇された1047名の解雇撤回・JR復帰をかちとる闘いは、労働法制改悪との攻防の基軸に位置します。
 あらゆる職場で動労千葉物販と国鉄解雇撤回の新署名運動に取り組みましょう。6・5国鉄集会に結集し、闘う労働組合の復権をかちとりましょう。動労千葉夏季物販への協力をお願いします。

------------------------------------------------------------
◇16年夏季物販品目表◇
   (円)
1 天津甘栗 450
2 焼カシューナッツ 650
3 三大産地とろろ昆布 550
4 小梅ふれんど 500
5 ナッツ&フルーツ 500
6 炭焼さんま 550
7 やわらかい手羽煮 500
8 ツムツムバスタオル 1300
9 チーズいか 600
10 ブルーベリー 1000
11 檸檬チーズケーキ 1300
12 アイスデザート 2700
13 果汁100%ゼリー 1500
14 デザートタルト 1100
15 稲庭うどん 2000
16 ししゃもの燻製 1000
17 どんこ 1000
18 即席みそ汁 1200
19 野菜たまごスープ 1400
20 ブレンドコーヒー 950
21 ナポリタンソース 750
22 生くるみ 1000
23 スティックチーズ 900
24 もずくスープ 550
25 静岡茶 650
26 丸彦せんべい2種 900
27 もりおか冷麺 1100
28 長浜ラーメン 1200
29 北信濃手折りそば 1900
30 島原てのべそうめん 1300
31 博多冷やし中華 1200
32 トマトジュース 1200
33 三陸わかめ 450
34 老舗あさり佃煮 1500
35 梅にんにく 1300
36 日高昆布 1000
37 ひじき 650
38 根昆布しょうゆ 600
39 天然だしパック 1400
40 ナガイの焼のり 1700
41 紀州南高梅 白漬梅 1300
42 ビーフカレー20食 3000

申込先 動労千葉協販部
 TEL 043(227)7833
 FAX 043(227)8125

このエントリーをはてなブックマークに追加