鈴木たつお弁護士  メーデーで訴え 社会を根底から変革する新しい労働者の政党を!

週刊『前進』02頁(2746号01面02)(2016/05/12)


鈴木たつお弁護士  メーデーで訴え
 社会を根底から変革する新しい労働者の政党を!

(写真 闘う労働組合の5・1新宿メーデー。鈴木弁護士【中央】や動労総連合などを先頭にJR東日本本社へ向けてデモ【東京・新宿区】)


 5月1日、東京・千駄ケ谷区民会館で連合、全労連、全労協にとって代わる闘う労働組合の「新宿メーデー」集会とデモが闘われました(記事2面)。7月参院選(東京選挙区)に立候補予定の鈴木たつお弁護士の発言(要旨)を紹介します。(編集局)

安倍をうち倒す動労千葉の勝利

 いよいよ安倍が倒れかけています。アメリカ財務省が、日本は為替操作をやっているらしいと監視対象にしました。ところがその直後に財務相・麻生は、円が106円台に急騰すると「しかるべき措置はとる」と言い放った。日米の争いは決定的な段階に入っています。安倍は「世界経済の牽引役になる」「経済で結果を出す」と言ったが、そんなものはどこに行ったのか。完全に破綻しています。だからこそ安倍は何でもやらざるを得なくなっています。
 その一つが朝鮮侵略戦争です。もう一つが、労働契約法をテコにした就業規則を一方的に改悪するもう一つの改憲と言うべき攻撃です。2007年に成立した労働契約法は、憲法28条、労働基準法、労働組合法を骨抜きにする。しかし、動労千葉がCTS(千葉鉄道サービス)による就業規則改悪攻撃を2波のストライキでまず打ち砕いた。そして東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会もまた勝った。小竹運輸グループ労組が茨城県労働委員会で全面勝利した。すごいことです。
 今日のメーデーデモでは、安倍をぶっ飛ばし、すべての人びとの怒りと結合するために新宿に進撃しましょう。
 7月参院選はすでに激しい闘いになっています。反動勢力の攻撃もはっきりしました。労働運動にしっかりと基盤を置き、根を張った労働者の政党として名乗りを上げるわれわれを無視抹殺する攻撃です。絶対に負けられません。
 私が掲げるスローガンは「新しい労働者の政党をつくろう」に集約されます。1千万の人びとと結合する決定的な水路が「新しい労働者の政党」です。

安保と戦争に翼賛した共産党

 〝社会を根本的に変える革命を〟と言った場合、政党の問題を抜きにはできません。日本の人民の中にも「党」「政党」というものが深く根付いています。秩父困民党も党だった。私の住む東京多摩地区にもその頃、武蔵相模困民党があった。大商店に押しかけ、借金の証文を破いて燃やした。それも「党」です。政治、国家権力を問題にする集団は必ず党として人民に映るし、党の選択を人民に迫る。街頭演説では、ここが一番、手応えがあります。
 そして「新しい政党を」というのは、今までの政党を全部否定するという意味です。
 労働者の政党は今、どこにもない。日本共産党は、「この社会の矛盾は資本主義のルールの枠内で解決できる」と言っている。貧困の最大原因である非正規雇用の問題も「厚労省とのルールづくりだ」と言う。そして自衛と称して安保条約5条に基づく戦争をやると宣言した。資本主義国家を守るための戦争は、常に自衛の名でやられたではないか。

労働者の利益を貫き、実現する

 本当の労働者の政党とは、労働者の利益を代表し、貫き、実現する党です。非正規職は撤廃、労働者派遣法は粉砕あるのみです。
 歴史家の羽仁五郎さんは「甲斐(かい)なき悲しみをなくすのが革命だ」と言い遺(のこ)しました。労働運動の力でそういう社会を実現する政党をつくる。それを1200万の有権者、人民に問いたい。
 職場で地域で議論を巻き起こしてください。今の世の中をどうしたらいいのかと必死に議論をする中で、豊かな労働者の政治、政党が生み出されます。大いに議論し、闘い、勝ちましょう!

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