三里塚一斉行動 第3滑走路計画粉砕へ 周辺住民の怒りと合流

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週刊『前進』04頁(2745号04面03)(2016/05/02)


三里塚一斉行動
 第3滑走路計画粉砕へ
 周辺住民の怒りと合流




 4月16日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、第36回の空港周辺地域一斉行動に立ち上がった。午前8時30分に天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合(写真上)。この日用意された反対同盟ニュース第31号は、成田ニュータウンでの3・27全国集会・デモを報じた上、3月29日に成田市で開かれた「4者協議会」で、成田空港会社(NAA)が次のように発表したことを弾劾している。
 ①第3滑走路計画を2020年代に供用開始を目指して進める、②年間発着回数は現在の23万回から50万回に高める、③現状の空港敷地1400㌶を2000㌶に拡大する、④次回協議会までに第3滑走路の位置、騒音の影響範囲を示す。
 こんなデタラメな計画を地元住民にいち早く暴露し、怒りを組織することがこの日の闘いだ。打ち合わせを終え、全員がニュースを携え担当地域に飛び出した。
 伊藤信晴さんは地元の白枡地域を中心に芝山町を回った(写真下)。相川勝重町長は「有志の会」をつくり第3滑走路誘致運動を行いながら、町民には説明も説得もできず、言い逃れに終始していることが分かった。
 熊本地震発生の直後だけに、支援連の仲間たちも訪れる先々で、震災や原発をめぐり対話になった。ある家ではお茶とお菓子で歓待され、「こんな地震の多い国で原発はだめ」と訴えられた。
 成田市北部で暫定B'滑走路が1千㍍延長になればさらに大きな騒音被害にあう家は、「許せない。高齢で移転もできない」と怒りを語った。
 夕刻に市東さん宅離れに再び集合し、この日の活動を集約した。空港による騒音と生活破壊への怒りがうずまく現状が再確認され、それをどう組織化していくかを真剣に討議した。
 最後に萩原富夫さんが「第3滑走路が安倍戦争政治と一体であることを訴え、農地取り上げ反対緊急5万人署名を進めよう。7・3三里塚50周年集会の成功をかちとろう」と全員を激励した。

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