全国大学で新歓集会
全国大学で新歓集会
本紙2742号で報じた広島大・沖縄大に続き、全国の大学で新歓集会が行われている。各大学の報告を掲載します。(編集局)
法政大 首都圏
鈴木弁護士が講演
新入生と団結を固める
4月21日、法政大学と首都圏大学の新入生歓迎企画として、鈴木達夫弁護士の「戦争への道を阻もう/学生に戦争をとめる力がある」と題した講演会が行われ、初参加の学生も迎えて大成功しました。(写真)
鈴木弁護士は冒頭、フランスの学生の闘いが排外主義や戒厳令をうち破って帝国主義と対決して発展していることを明らかにしました。
その上で、「次の社会を担う学生がどう動くかは決定的意味を持つ。戦争をめぐる権力と人民との攻防の焦点が大学だ」と強調。青年労働者との討論を踏まえて「未来を団結と闘いの中で体現していく」「貧困やブラックバイトの現実の中で、学生も否応なしにプロレタリアートの側に投げ込まれつつある」と語り、4月19日の東京学芸大での武田雄飛丸君逮捕は安倍政権の危機の表れであることと、京大反戦バリスト弾圧を粉砕した勝利性を明確にしました。
最後に、7月選挙戦の「新しい労働者の政党をつくろう」のスローガンに集約された意味として、①「新しい」は既成政党の全否定、②「労働者の」は労働者を代表する政治勢力の不在の中で、非正規、貧困との闘いを全労働者のものにする党が必要であること、③「政党」は国政選挙で党派選択を迫ることと、熱く訴えました。
活発な質疑応答の後、鈴木弁護士とともに選挙戦に立つ予定の斎藤郁真全学連委員長がまとめと行動提起。「労働者が労働を奪還し、学生がキャンパスから大学のあり方を根本的に打ち崩すことが、この社会を変えるために最も重要だ」と、労働の奪還を通じた政治の奪還=社会変革に向け、自らの行動で「新しい労働者の政党」の選択肢を示そうと訴えました。
新入生を始め全員が団結を固め、決意を新たにする講演会でした。
(首都圏学生・吉田悠)
京都大
バリストめぐり議論
弾圧うち破る団結へ30人
4月19日、京都大学で新歓講演会が開催され、新入生を始めとした京大生、さらに中学・高校生、労働者など約30人が参加しました。(写真)
講師は斎藤郁真全学連委員長で、具体例を上げつつ、社会で必死に生きているからこそ生じる問題を解決するために「労働の奪還から政治の奪還(革命)を」と訴え、参加者は熱心に聴き入りました。
質疑では、京大の上回生から昨年のバリスト以後の学生運動について問題意識が出されるなど、熱い議論が行われました。例えば、方針をともに実践しようとした時に公安警察に目をつけられるという問題とどう闘っていくのか、などが議論になりました。分断に満ちたキャンパスの中から新しく闘いに立ち上がろうとする学生と、国家権力による弾圧や支配を打ち破るだけの団結をどのようにつくっていくかが課題です。
その後の交流会も盛り上がり、新入生と深く対話することができました。
(京大同学会委員長・作部羊平)
東北大学
反戦スト実現へ活発な討論
東北大学で4月19日、全学連書記長の坂野陽平君を招いて学生自治会新歓講演会を行いました。参加した多くの学生と重要な議論が生まれて大成功しました。
前半は昨年の安保国会闘争と京都大学バリストの動画の上映、後半が坂野君の講演です。坂野君は京大反戦ストライキと、その後の6学生の不当逮捕を打ち破った地平から、「全学連は7月選挙決戦に挑戦する。改憲・戦争阻止の一大決戦としての4〜7月決戦だ」と提起。
質疑応答では、「京大ストに対する京大生の反応は?」という質問から活発な討論になり、ストライキや3月の弾圧攻防の中で京大生との団結が生まれたなど、闘いの中でつかんだことが全体で共有されたことが重要でした。東北大での反戦ストライキの実現に向けて主体形成をかちとっていく重要な講演会になりました。
(東北大・S)
富山大学
当局の弾圧を粉砕し大成功
富山大学で4月22日、学生自治会再建会議が主催する新入生歓迎講演会が行われました。
全学連委員長の斎藤郁真君が講演し、初参加した富大生との討論が活発に行われました。初参加者たちは「なぜ京大ストライキをやったのか」などの核心的な質問や思いを語りました。
例年を画する当局の新歓闘争弾圧でしたが、安倍政権の戦争と貧困化攻撃、それへの大学の加担に対する学生の怒りは押しとどめられないところに来ています。京大に続き、反戦ストを闘う自治会の再建へ突き進みます。
(富山大学・E)
福島大学
診療所の布施幸彦院長招き
福島大学で4月22日、ふくしま共同診療所の布施幸彦院長を招き、新歓講演会を行いました。
布施さんは、県民健康調査検討委員会が小児甲状腺がんの多発の原因をごまかし続けるのは新自由主義政策そのものだと批判。診療所の活動報告とともに、ご自身の学生自治会運動を振り返り、学生自治会の社会的役割を熱く提起しました。
最後に「原発再稼働と安保法は一体。福島こそ反戦・反原発の拠点に。福島や学生にはその力がある」と訴え、講演後は活発な討論になりました。
(福島大学・M)