7月選挙戦勝利へ 鈴木さん 斎藤さんのアピール
7月選挙戦勝利へ
鈴木さん 斎藤さんのアピール
4月23日、東京・杉並で鈴木たつお弁護士と斎藤いくま全学連委員長を招いた講演・討論集会が開催された(記事別掲)。2人の講演要旨を紹介します。(編集局)
戦争絶対反対で闘う
鈴木たつお弁護士
一昨年、都知事選と衆院選を闘いました。今度の参院選はこれまでの二つとはまったく違います。何が問題か。今回は政党の選択を迫っています。職場でも地域でも政治の話で持ちきりです。この選挙では「自分たちの新しい労働者の政党をつくろう」を鮮明に掲げて闘います。
今、未来を手繰り寄せる闘いが目の前で起こっています。韓国・民主労総の闘いがパククネ政権を追い詰めました。労働組合が軸になって闘うことが世論を決定的に左右することを示したのが韓国の闘いです。フランスでは排外主義、国家主義を打ち破って高校生と大学生が火ぶたを切り、それに120万人の労働者が連帯して立ち上がり、さらに膨れ上がろうとしている。
資本主義を倒す事業をやりぬく歴史の主体が今、韓国、フランス、全世界で登場している。それを「新しい労働者の政党をつくろう」という選挙の最大のスローガンに挙げたいと思います。私たちのさしあたりの仕事は安倍を倒すことです。安倍のやっていることの危機性、でたらめ性は最悪です。支配階級の名にすら値しない。
「新しい労働者の政党」とは、三つのことを言っています。
一つ目の「新しい」というのは、既成の政党に断を下すことです。その中で最大の中心軸は「戦争絶対反対」です。それを言わない政党は打倒すべきです。特に日本共産党は犯罪的です。アメリカ軍と一緒になって「自衛戦争」をやると言っている。「自衛戦争」は民衆を戦争に動員するスローガンだった。それとまったく同じことを共産党は言い出した。
さらに貧困問題です。生きられなくなっている。これをどうするのか。こういう社会はひっくり返すしかない。ところが共産党は「資本主義の枠内のルールづくりで解決できる」と言っている。この現実は資本主義がつくり出しているんです。非正規職の問題も「正規と非正規の均等待遇」と言っている。これは厚労省の言葉です。共産党が「川内原発止めろ」に反対する民進党と手を組むのは、民進党と一緒ということです。
二つ目は「労働者の政党」という言葉に鋭く表れています。「労働者が自分たちで生み出す政党」「労働者全体の利益を徹底的に貫く政党」ということです。
三つ目は「政党」の意味です。革命や、世の中を変えるためには、党の問題は抜きにできない。秩父困民党なども人びとがつくっていった。職場や地域で議論をすれば必ず「私たち労働者を代表する政党がない」ことが問題になります。だから、私たちが「新しい労働者の政党をつくろう」と鮮明に訴えて、議論を巻き起こしましょう。
政治を奪還しよう!
斎藤いくま全学連委員長
7月選挙が衆参ダブル選となった場合、この東京8区・杉並から衆院選に出馬します。新しい労働者の政党をつくるために、そして本当に社会を変えていくために力を尽くす決意です。
街頭や大学で演説していると、「そんなことやってないで働けよ」という声を聞くことがあります。この言葉には、今の社会の真実が隠されていると思います。つまり、一生懸命働いている人ほど政治にかかわる余裕がないということです。議会制民主主義という形をとって、「政治は政治家がやるから、労働者は黙って働け」ということが強制されている。選挙の時だけは「あなたが主人公」などと言いながら、普段は労働者を政治から除外し、政治家だけで勝手に政治を動かしている。この点は自民党も日本共産党も同じです。
共産党や民進党といった勢力の腐敗も極まっている。先日、法政大学文化連盟委員長の武田雄飛丸君が東京学芸大学の構内で戦争反対のビラを配っていたら、「建造物侵入」をデッチあげられて警察に不当逮捕されました。学芸大の学生自治会は共産党の事実上の拠点です。今回の逮捕は公安警察があらかじめ仕組んでいたのではなく、学芸大当局が共産党系の自治会と結託して武田君を警察に売り渡したものです。共産党は京大反戦スト弾圧に対しても「逮捕されて当然だ」などと主張しています。
今、この社会にあふれる怒りの声が闘いとなって爆発しないように、共産党や民進党や「リベラル」と呼ばれる勢力が抑え込んでいる。労働者や学生が職場・キャンパスから立ち上がることをたたきつぶそうとする。こうした勢力を打倒しのりこえて、闘う労働運動、学生運動を現場からよみがえらせること、そしてそのために尽力する新しい労働者の政党をつくることが必要です。労働の奪還なくして政治の奪還はありません。
私はそのために、労働者階級の一員として7月選挙を闘い抜きます。ともにゼネスト、そして革命を起こしましょう。