外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会 4・17大阪 民主労総と動労千葉迎え230人 労働者国際連帯の力示す
外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会
4・17大阪 民主労総と動労千葉迎え230人
労働者国際連帯の力示す
朝鮮侵略戦争阻止誓う
4月17日(日)午後2時から、大阪市立生野区民センター講堂で、「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 世界の労働者は団結して闘おう! 4・17関西交流集会」が230人の結集でかちとられました。
開会あいさつを関西合同労組阪神支部のホヨンホ支部長が行いました。まず、「戦争か革命かが切迫した情勢の中で国際連帯と団結で侵略戦争を阻止しよう」と訴えました。そして、自らが解雇撤回闘争を17年間、非和解で貫けたのは「労働者には力がない」という体制内勢力、さらに「一国社会主義の北朝鮮スターリン主義との分岐だった」と述べ、「民族、国境、国籍をのりこえ労働者階級はひとつだ」と高らかに宣言しました。喜寿を迎えるホさんに大きな拍手が送られました。
続いて実行委を代表し関西労組交流センターの深町加代子代表が基調報告を行いました。最初に「米日、パククネが北朝鮮への戦争を決断した。これに対し民主労総が戦争反対、政府打倒へ闘い情勢を大きく動かしている。これと一体で日本労働者階級の闘いが問われている。今こそ安倍打倒だ。日本でゼネストをやるために民主労総から徹底して学ぼう」と、4項目をあげました。①闘っても勝てないという敗北主義を自己からたたき出す。②絶対反対で闘い、階級的な闘い、階級的団結をつくる。③非正規職撤廃で団結する。④労働者階級丸ごとの決起をつくり出すために闘う。
闘いに根ざし、切り開いた地平とゼネストへの課題を照らし出す基調報告を参加者は圧倒的な拍手で確認しました。
いよいよ民主労総の登壇です。ソウル地域本部のイソンデ全国教職員労働組合ソウル支部長とユサンホン組織局長が紹介されました。割れるような拍手に迎えられ、イソンデさんが「日本の入管法・入管体制は廃止されねばならず、外国人に対するすべての差別は中断されなければなりません」と題し特別報告を行いました。(要旨別掲)
すべての差別と抑圧、搾取に反対し「万国の労働者団結せよ」の原則に立つと前置きし、「慰安婦問題での12・28日韓合意は絶対に認められない」と、日本帝国主義による植民地支配を徹底的に弾劾しました。4・13総選挙でパククネに引導を渡したことを報告し、「歪曲された歴史の上に立つ虚像にすぎない政権を恐れたり縮こまる必要はない。激励しあい交流を重ね、人間が人間らしく暮らせる社会をめざし、一緒に闘って絶頂期に向かおう」と呼びかけました。参加者は大きな拍手で応えました。
続いて動労千葉の繁沢敬一副委員長が特別報告に立ちました。「2波のストライキで千葉鉄道サービス(CTS)の就業規則改悪攻撃を粉砕した」と勝利感を込めて報告し、「全国に動労総連合をつくり3桁の組織拡大でゼネストへ進もう」とアピールしました。
〝突きぬけた集会〟実現
カンパアピールと休憩後は、星野文昭さんの奪還へ「ソリダリティ」の合唱で始まりました。星野さんの「自国政府を打倒し、人間的労働を奪い返して、誰もが人間らしく生きられる社会を」という獄中メッセージが読み上げられました。
全学連、動労西日本、京都府職労舞鶴支部、全国水平同盟西郡支部と八尾北医療センター労組、関西合同労組が登壇しました。動労西日本の岡崎昭夫執行委員が「私は広島印刷所廃止絶対反対でストに立った。一人の決起が感動をつくり出しJR連合の西労組、JR総連の西労ともに妥結ができない。闘えば勝てる」とアピール。近畿支部の東元(はじめ)組合員は「ゼネストで国際連帯する」と呼応しました。
集会決議案「日本軍『慰安婦』問題での日韓合意を徹底弾劾し、新たな朝鮮戦争を阻止します!」が読み上げられ、採択されました。
集会のまとめを実行委員会の仲間が行い、万感の思いを込めて「突きぬけた集会になった」と宣言しました。「研究交流集会を引き継ぎ、のりこえて闘う交流集会になった。在日・滞日、日本の労働者階級全体が今日の日本帝国主義と闘うという点で突きぬけた。戦後革命の高揚期に朝鮮と日本の労働者がともに革命をやろうと闘ったが、スターリン主義によって日本階級闘争から完全に分断された。26年前、高山巌、高秀雄(コスウン)両氏が始めた集会を継承し、新しい集会としてつくり上げたことを喜んでいる」と、闘い議論し団結をつくり出してきた地平を明らかにしました。
最後に団結がんばろうとインターナショナルを斉唱しました。戦争の超切迫が国境を越えて労働者の決起をつくり出し、革命が直接の要求になっています。5月沖縄からサミット粉砕、7月選挙決戦を猛然と闘おう。
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パククネに審判下した総選挙日韓連帯で新たな社会建設へ
民主労総ソウル地域本部 全国教職員労組ソウル支部 イソンデ支部長
解雇されるまで高校で歴史教師をしていました。私は、人間の人間に対するすべての差別・抑圧、搾取に反対します。「万国の労働者団結せよ」という原則に立っている労働運動家です。
私は、当時の日韓民衆がお互いに手を結ぶことができない結果をもたらした日本帝国主義を強く糾弾します。
1910年から35年間続いた日帝の植民地支配は、今日まで解決されていない多くの問題を残しています。朝鮮人女性約20万人が性奴隷として戦場で非人間的な扱いを受けました。私は中2の女子生徒に日本軍慰安婦問題を教えるかどうか、数日間悩み続けたことがあります。その結果、慰安婦被害者の手記、当時の実態を記した記録文書などをコピーして配布し、私はこっそりと教室を出て窓からのぞきました。3分もたたずにみんな泣いていました。
いまだ真相さえ明らかになっていない軍隊慰安婦問題について、なんと日韓両政府は「最終的かつ不可逆的結論」だと合意し、少女像を撤去すると言っています。これは両国人民に対する侮辱です。
1919年3・1独立運動は、人口1800万人の朝鮮半島内外で1542回にわたるデモが起こり、202万人あまりが参加しました。世界民衆運動史の中でも奇跡に近いことだと思います。
私は、あらゆる圧迫に対して屈服せず、団結して抵抗を続ける、この瞬間こそが人間として最も美しいと考えます。
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韓国10大財閥の純益は710兆㌆。2016年度の国家予算が380兆㌆です。資本がどれほど労働者を搾取しているか、韓国社会がどれほど不平等かがわかります。労働者の2人に1人が非正規職です。
4・13韓国総選挙でパククネ政権と与党は圧勝できるだろうと予想していましたが、韓国民衆はそれを許しませんでした。パククネはもう終わりです。労働者民衆の政党が勝利したわけではありませんが、民衆は「パククネ政権はもういらない」「これ以上資本家に振り回される政権はいやだ」と審判しました。
韓国の全教員37万人のうち6万人が全教組に加入しています。その全教組にパククネ政権は、私も含めて9人の解雇教員がいるから合法的な労組ではないと通告しました。大多数の組合員を脱退させようと狙ったのだと思います。
しかし去年2700人が新規加入し、定年減や少数の脱退者を引いても370人増えました。パククネは私たち全教組に絶対に勝てません。
選挙結果を踏まえ、全教組と公務員労組の合法化と、ハンサンギュン委員長を始め拘束されている民主労総幹部74人全員の即時釈放、民主労総弾圧の即時中断のためにがんばって闘います。
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民主労総のゼネストや全教組の闘いが日本の皆さんの力になるのなら、逆に皆さんの闘いも韓国に大きな力、大きな影響を与えていることをぜひ忘れないでください。
日韓両政権の力は大きく見えるかも知れませんが、それは虚像にすぎません。日韓民衆は、歪曲された歴史の上に立っている虚像のような政権を恐れたり、縮こまる必要はありません。
お互いに激励し、力を合わせて交流を積み重ね、両国政権を追い出して、人間が人間として生きられる社会をつくるために、両国の民衆運動が一緒に闘って絶頂期に向かうような運動をつくりあげましょう。