新潟A局 地域で戦後初、郵便職場スト パワハラ謝罪求め

週刊『前進』04頁(2743号02面04)(2016/04/25)


新潟A局
 地域で戦後初、郵便職場スト
 パワハラ謝罪求め


 私は新潟県のA郵便局で非正規職として働いています。3月17日、「非正規職撤廃・大幅賃上げ・パワハラに謝罪しろ!」を掲げ、新潟地域一般労働組合の一員として半日ストライキに入り、地域の仲間とともに闘いました(写真)。
 私が闘いを決意したのは以下の経緯からです。
 昨年4月、私は足首を負傷する労災事故にあいました。それをきっかけに管理職からのパワハラが始まりました。休職中、郵便部長が自宅を抜き打ちで訪れて「お前の足、あんまり腫れてないな」と、復帰をせかす言動。総務課長は仮病扱いし、心ない言葉を浴びせられました。復帰初日には、郵便部長から「まだ治らないのか」と恫喝されました。加えて、会社は「本人の不注意による交通事故」とし、ペナルティーとして「トレーニングセンター」という名の郵政版の日勤教育行きを命令してきました。
 これらの仕打ちは本当にショックでしたが、「絶対に許せない!」という怒りの方が強く、以前から職場で闘っていた正規職のBさんとともに闘うことにしました。だが、局長は開き直り、「○○さんが壊れた」と私をモノ扱いする始末。それに怒り抗議したBさんは後日、処分攻撃を受けました。私は「低能率職員」としてスキル認定(賃金査定)で賃金差別されました。
 新潟地域一般労組にも加入し、ビラまきや団体交渉で反撃を開始しました。団交で会社側は信越支社の職員まで登場し、「パワハラはなかった」と開き直り、「パワハラに関する団交は、これ以上やらない」と3回で一方的に打ち切りました。
 そこで、今春闘で民間中小で闘っている委員長とともにストライキで闘うことを決断しました。不安はありましたが、前日に同僚から「頑張って」と激励され、スト突入時に職場の前で出迎えてくれた仲間の歓声でそんな思いはふっ飛びました。地域で反原発を闘う方も友人を誘って応援に来てくれました。地域で戦後初の郵政職場でのストに注目と期待があふれていたと思います。
 これらの過程で分かってきたことがあります。最初は私自身の問題から始まりましたが、この闘いは私の職場だけでなく私の周りにもいる郵便局以外の非正規職の労働者、世界の非正規職の労働者の利益をかけた闘いでもあるということです。職場の怒りは一人では解決できないが、労働組合で団結して行動を起こせばなんでもできるという実感を持ちました。
 これまでは、亡き祖父・父が私にのこしてくれた「曲がったことはせず、筋を通す」という教訓を心の支えにし、時には山崎豊子さんの小説『沈まぬ太陽』の主人公を自分に投影していましたが、これからは自分自身が主人公として仲間を引っ張る立場でやっていきたいと思うようになりました。組合の委員長もやってみたいです。
 今後は仲間も誘ってストライキで職場と社会を変えていきたいです。それが安倍政権を打倒する力になると思います。頑張りましょう!
(新潟地域一般労組・G)
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