4・28法大デモを闘いの出発点に戦争・改憲阻止の大学ゼネストへ マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部
4・28法大デモを闘いの出発点に戦争・改憲阻止の大学ゼネストへ
マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部
貧困と戦争を強制する新自由主義大学打倒を
「朝は新聞配達、夜はファミレスでバイトを始めた。奨学金を返せるか、卒業できるか。それだけで頭がいっぱいで、私にはサークル活動をやる選択肢はありません」
これは法大新入生の言葉だ。高い学費で、今や学生の半数が奨学金を借りないと大学に通えない。学生は入学と同時に借金を背負い、未来の賃金を奪われる。貧困で身も心もズタズタにされる。風俗産業は奨学金返還を誘い文句に女子学生をかき集めてボロもうけしている。これが安倍の「女性が輝く社会」「1億総活躍」の実態だ! 誰のための大学か! 学べば学ぶほど人格を破壊され貧しくなる教育とは何か! 「ブルジョアジーは......人間と人間のあいだに、むきだしの利害、冷たい『現金勘定』以外にどんな絆(きずな)をも残さなかった」(マルクス『共産党宣言』)。人間をなめるな! 私たちはモノじゃない! 学生の未来も誇りも奪う新自由主義大学を打倒しよう!
親元を離れて首都圏の私立大学・短大に通う学生への仕送り額は、11年連続で過去最低を更新した。家賃を除く生活費は1日平均850円だ。非正規職労働者は全体の4割を超えた(女性は約6割)。社会を動かす労働者が使い捨てにされる社会とは何か! 資本主義と労働者・学生は相いれない。
安倍政権は参院選で青年・学生を取り込むために給付型奨学金創設を発表したが、 馳浩文科相は「成績で判断する」「返還免除の条件をつける」と、さらに競争をあおっている。「奨学金がほしければ資本・国家に忠実な人間になれ」ということだ。
貧困と戦争は一体だ。経済同友会専務理事・前原金一は奨学金返還困難者について、「防衛省などに頼んで1年とか2年のインターンシップをやってもらえば就職はかなりよくなる。防衛省は考えてもいいと言っている」と言い放った。前原は日本学生支援機構(旧日本育英会)の政策企画委員だ。「奨学金ビジネス」で学生の未来を奪ってきた連中が、今度は「経済的徴兵制」で戦場に送り出そうとしている。1%の資本家の利益のための戦争に命を投げ出せというのだ。
もはや新自由主義大学は学生に未来を示せない。
新入生のみなさん! 社会を根本から変える時だ。ともに革命に生きよう! 社会を動かすのは労働者だ。大学の主人公は学生だ。教育とはもっと誇り高いものだ。労働者・学生の団結した行動こそ歴史を動かす。4・28デモに立ち上がろう!
大学を資本から奪還し反戦のトリデにしよう
フランスでは学生・高校生が労働者と団結し、首切り自由の労働法制改悪に反対してストライキ―デモに立ち上がっている。日本にも、国鉄分割・民営化と30年間闘い抜く動労千葉―動労総連合、軍事空港粉砕で闘う三里塚闘争50年、そして法大闘争10年がある。
昨年、国会―全国で巨万の人びとが戦争法反対で立ち上がった。安倍政権は朝鮮侵略戦争への参戦を狙っている。大学から戦争が始まる。東大や京大では軍事研究が始まっている。私たちの日常が戦争の道具になっていく。しかし、学生がキャンパスから戦争阻止のストライキに立てば戦争を止められる! 大学を資本家から奪い返し、反戦のとりでにしよう!
闘う学生を警察に売る田中総長
法大闘争は、2006年3・14弾圧(学内ビラまき禁止措置に反対した学生29人が逮捕)から10年間闘われてきた。教育をかたって人間を支配する新自由主義大学を否定し、学生の団結のみに依拠してきた。「126人逮捕―34人起訴―13人処分」という、国家権力の全体重をかけた攻撃にも負けなかった。法大闘争は政府・国家権力との非和解の対決であると同時に、法大・田中優子総長に象徴されるエセリベラル=エセ教育者の本性を暴いた。
やつらは口では反戦を語るが、自らの大学では徹底的に学生の団結を破壊する資本主義の最後の救済者だ。
1月、軽井沢バス事故で4人の法大生を含む15人の命が奪われた。規制緩和と非正規職化を進めた資本による殺人だ。田中優子は3月の卒業式で、「値段が安いものには、その背後に理由がある。物やシステムを価格ではなく質で見る眼を養」え、それが「自立した個人が誇りを持って生きることのできる社会」だと言い放った。許せない! 労働者をこき使って虐殺したバス会社、価格競争で安全を切り捨てたツアー会社を一言も批判せず、格安バスを利用した学生の自己責任だと犠牲者を冒涜(ぼうとく)しているのだ。
営業権(=カネもうけの権利)をふりかざして、闘う学生を警察に売り渡す田中優子はバス会社・ツアー会社と同類だ。法大が「スーパーグローバル大学」に採択されて多額の助成金を受け取ったことを自慢するが、その陰でどれだけ多くの学生の人生が奪われてきたことか!
さらに田中優子は4月3日の入学式で「自由を生き抜く実践知、世界のどこでも生き抜く力で持続可能な社会の未来に貢献(しよう)」と、弱肉強食の生存競争を生き抜いて資本主義社会の持続に貢献せよと説教を垂れた。そして「自由とは権威や組織や周りの空気に寄りかからず、自分の力で考え、その考えにもとづいて自分を律して生きること」と言い、学生が団結して生きることを否定し、分断された個として生き抜けと恫喝した。資本の奴隷である「自立した個人」こそ法大当局の理想の学生像だ。
資本主義の持続など冗談じゃない! 戦争と貧困を強制する社会など根元からぶち壊せ!
学生の団結こそ戦争を止める力
昨秋の京都大学反戦バリケードストライキは侵略戦争を実力で阻止する展望を鮮やかに示した。そして、京大同学会と全学連は3月の反戦スト弾圧を完全に粉砕した。
反戦ストを「威力業務妨害」「犯罪行為」とののしり、学生弾圧に手を染めた京大総長・山極寿一は、入学式で「学徒出陣で学生が戦争に駆り出された歴史を心に留めよ」とぬかしたが、反戦ストに敵対したお前こそ最悪の戦争協力者だ! こういう腐りきった連中が最後は学生を戦場=死地に送るのだ。
ビラの1枚もまけない法大の現実を学生の力でひっくり返す中に戦争を止める道がある。戦争・改憲阻止の全国大学ゼネストをやろう! 4・28デモをその出発点に!
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辺野古への新基地建設許すな! 改憲―朝鮮侵略戦争とめよう!
4・28沖縄デー闘争
4月28日(木)午後0時30分
法政大学市ケ谷キャンパス集合→デモ
午後3時30分 JR新橋駅SL広場集合
4時 国会・霞が関へデモ
呼びかけ/全日本学生自治会総連合(全学連・斎藤郁真委員長)