救援連絡センター総会 完黙・非転向の大原則確認 治安弾圧うち破る最高の武器
週刊『前進』02頁(2740号02面02)(2016/04/14)
救援連絡センター総会
完黙・非転向の大原則確認
治安弾圧うち破る最高の武器
4月2日、救援連絡センター第12回総会が東京芸術劇場で開催された。総会には80人が参加し、完全黙秘・非転向の闘いが救援連絡センターの大原則としてあらためて確認される画期的な内容でかちとられた。
第1部の総会は、新代表の足立昌勝氏のあいさつと代表弁護士である葉山岳夫弁護士の連帯のあいさつで始まった。葉山弁護士は、戦争法施行という朝鮮侵略戦争の切迫情勢の中で、昨年7月の障害者就労支援事業所「街」に対する弾圧、9月の戦争法案強行採決時の国会前弾圧と全学連スパイ弾圧、とりわけ今年2月の京大反戦スト弾圧に対して獄中の完黙・非転向の闘いと外での反弾圧救援運動の闘いでことごとく勝利したと報告。このことは、完黙・非転向という救援連絡センターの大原則が治安弾圧と闘う最高の武器だと確認できると強調した。
山中幸男事務局長の活動報告と方針が拍手で確認された。第2部の演奏後の第3部の冒頭で、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧と闘う板垣宏さんと、再審を闘う星野文昭さんの家族の暁子さんが発言した。
板垣さんは、「新自由主義の弾圧と30年にわたって完黙・非転向を貫いて勝利してきた。労働者とともに闘う限り敗北はない。勝利者として下獄し出獄する」と宣言して参加者に感銘を与えた。星野暁子さんは、「昨年9月に720人で徳島刑務所包囲闘争を闘った。今年2月には友人面会とカイロ使用許可を求めて徳島刑務所と闘った。全証拠開示・再審を求める百万署名を」と訴えた。
東京造形大学教授の前田朗氏の「黙秘権と取り調べ拒否」の講演後、斎藤郁真全学連委員長が、昨年の全学連スパイ弾圧と今年の京大反戦スト弾圧を粉砕した勝利を報告した。斎藤委員長は、京大反戦スト弾圧に対する救援連絡センターの抗議声明にお礼を述べた上で、弾圧を完黙・非転向で打ち破ったことの意義を明らかにした。「全学連スパイ弾圧は、公安警察のスパイを摘発した闘いを『事件』にデッチあげた弾圧だ。これを完黙・非転向の闘いと『監禁』という不当なキャンペーンを粉砕する救援運動で打ち破り、全員奪還した。京大反戦スト弾圧との闘いは、戦争が合法となりストが違法となっていく時代の中で、ストライキが無罪となった重要な闘いだった。釈放要求署名2500筆と2回のデモが大きな注目を浴びた。これらの勝利は、完全黙秘・非転向を獄中で貫いたからであり、この言葉が二つセットで作られてきたことに意味がある。弾圧は転向強要であり、逮捕された仲間が外を信頼して完全黙秘を貫き、獄外の仲間は獄中の仲間を信頼して外での団結を拡大することで弾圧を粉砕する。ここに獄中転向して屈服した戦前の日本共産党をのりこえる道がある」と訴えた。
昨年9月の戦争法案強行採決時、国会前で不当逮捕された7人の仲間でシンポジウムが行われた。7人の仲間はいずれも完黙・非転向で闘った経験を、弾圧への怒りを込めて具体的に生き生きと報告した。全学連の吉田悠君は、「逮捕は分断攻撃。完全黙秘の闘いは逮捕された者の誇りと魂を守る闘いだ。非転向とは獄外の救援運動を信頼して闘うことだ。獄中で分断・転向強要攻撃に対して完黙で闘う仲間を信頼しているからこそ、外で救援を訴えられる。団結の力で敵の弾圧を打ち破ることができる」と発言。シンポジウムをとおして、黙秘こそ誰にでもできる闘いであり、黙秘はそれぞれが判断するものではなく闘う者の原則として大事であると再確認された。
完全黙秘・非転向の闘いは、労働者・民衆が不当弾圧と闘う最高の武器だ。国家権力に絶対反対を貫く闘いであり、拠点と団結を守り拡大する誇り高い闘いだ。戦争と革命の時代、完黙・非転向の闘いをさらに打ち鍛えよう。反弾圧・救援運動の不抜の拠点として、救援連絡センターの強化・発展をかちとろう。