4・28―5・15沖縄闘争へ サミット粉砕・辺野古新基地阻止を 動労総連合・東京を建設しよう

週刊『前進』02頁(2740号01面01)(2016/04/14)


4・28―5・15沖縄闘争へ
 サミット粉砕・辺野古新基地阻止を
 動労総連合・東京を建設しよう


 帝国主義の侵略戦争を絶対阻止する闘いの先頭に学生が立とう。昨年の京都大バリケードストライキに続き、ストライキで戦争をとめよう。米日韓の朝鮮侵略戦争の臨戦態勢が朝鮮半島―沖縄―日本全土を「戦争前夜」としている。3月29日の安保・戦争法施行に続き、3月31日〜4月1日の核安保サミットでの日米韓―日韓首脳会談は、朝鮮侵略戦争発動に向かう戦争突入会議だった。しかし、戦争前夜は革命前夜だ。沖縄―本土―朝鮮半島を貫く「朝鮮侵略戦争と辺野古新基地建設阻止!」「伊勢志摩サミット粉砕!」の一大政治決戦として、4・28沖縄デー―5・15沖縄闘争を闘おう!

〝全基地の撤去しかない〟

 安保・戦争法施行と一体で、安倍政権は日米軍事一体化、労働者の戦争動員、労働組合・学生自治会への治安弾圧に踏み込んでいる。7月参院選(衆参同日選挙)を改憲決戦として構え、5月伊勢志摩サミットをそのテコにしようとしている。G7こそ「大恐慌=大失業と戦争」の元凶だ! どの国の政府も「戦争と貧困」への労働者人民の怒り、ストライキ―ゼネスト反乱に見舞われている。沖縄では「全基地撤去!」の怒りが爆発し、韓国では民主労総が米韓合同軍事演習に反対して闘い、4・13総選挙と6月ゼネストへ進撃している。帝国主義の頭目どもが利権をぶんどりあう戦争会談など粉砕あるのみだ!
 3月7日から朝鮮半島で行われている米韓合同軍事演習の規模は史上最大の31万人。原子力空母や強襲揚陸艦、ステルス戦闘機が全面投入され、北朝鮮への核先制爆撃やキムジョンウン暗殺=「斬首作戦」などの侵略戦争訓練が行われている。これ自身が一個の戦争行為だ。演習には、横田基地(東京)から嘉手納基地(沖縄)に飛来したF22戦闘機が参加している。佐世保基地(長崎)の強襲揚陸艦が在沖海兵隊を乗せ、訓練に参加している。
 3月13日、那覇市内でキャンプ・シュワブ所属の米海兵隊員の女性暴行事件が起こった。絶対に許せない! これは、朝鮮侵略戦争が切迫する中で引き起こされた事件だ。「全基地撤去しかない!」という怒りが沖縄全島で巻き起こっている。安保法施行で進む自衛隊の沖縄拠点化への怒りも高まっている。
 安倍政権は翁長県政との「3・4和解」で、辺野古工事の一時中断に追い込まれた。それは、朝鮮侵略戦争切迫下で沖縄の怒りが巨大な反乱=ゼネストとして爆発することを避けつつ、翁長県政の司法への屈服を突いて辺野古新基地建設を進める狙いを持っている。しかし、沖縄労働者人民の怒りは、こうした「政治休戦」を突き破って全島ゼネストへ発展する。

「ゼネストと革命の島」に

 沖縄は第2次大戦で凄惨(せいさん)な地上戦が戦われ、県民の3人に1人が命を奪われた上に、戦後も日米安保体制下で「基地の島」「戦争と隣り合わせ」の現実を強いられてきた。「太平洋の要石」として、朝鮮戦争―ベトナム戦争―アフガン戦争―イラク戦争など、戦後アメリカのあらゆる侵略戦争の出撃・兵站(へいたん)基地として使われてきた。
 なぜ沖縄に基地があるのか? 原点は、第2次大戦後に爆発した「戦後革命」と朝鮮戦争だ。日帝の敗戦を機に日本労働者階級は嵐のような戦後革命に立ち上がり、「47年2・1ゼネスト」で権力奪取寸前までいった。これに震え上がった米日支配階級は、革命圧殺のために労働者階級への大幅な「譲歩」を行った。それが憲法9条に代表される「平和憲法」だ。
 他方、戦後革命は朝鮮・中国―アジアでも爆発した。1949年には中国革命が勝利した。米帝は朝鮮戦争(1950年〜)で朝鮮―アジア革命を圧殺し、そのただ中で対日講和条約(サンフランシスコ講和条約、52年4・28発効)と日米安保条約を締結した。再軍備させた日本を「反共の防波堤」とし、沖縄を本土から切り離して軍事要塞(ようさい)化=核基地化した。日米安保体制とは戦後革命を圧殺して米帝の世界支配を維持する暴力装置だった。日本の支配階級は、自らの延命のために沖縄を積極的に米帝に売り渡した。米帝のアジア軍事支配に依拠し、そのもとで帝国主義としての復活=軍事化を目指した。沖縄米軍基地と日米安保同盟こそ、「戦後日本=平和憲法」に隠された裏の顔だ。
 しかし、労働者人民の安保=戦争への怒りは絶えず爆発した。とりわけ犠牲が集中する沖縄労働者人民の巨大な怒りは、繰り返し日米帝を揺さぶってきた。70年安保・沖縄闘争は「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」を掲げ、沖縄―本土を貫く巨大な政治闘争として爆発し、それは根底で現在をも規定している。
 今日の朝鮮侵略戦争危機の背景には、戦後世界体制の崩壊と米日帝のアジア市場をめぐる新たな強盗的激突がある。安倍政権の参戦・改憲策動も、「戦争のできる国」にならなければ帝国主義として生き残れない危機感から来ている。アベノミクスは崩壊し、戦争、原発、貧困への怒りが高まっている。
 特に帝国主義者を戦争にかりたてるのは、韓国・民主労総と日本の階級的労働運動を軸とした国際連帯への恐怖と、東アジア革命の現実性だ。韓国・アジアなど全世界をおおいつくす新自由主義とその破綻のただ中で、国鉄分割・民営化反対闘争を連綿と貫く日本の動労千葉・国鉄労働運動は全世界の国際連帯の中軸に立っている。動労総連合の全国的建設の発展の先頭で、沖縄ゼネストと呼応して総連合・東京を建設しよう。沖縄闘争は、日韓労働者の国境をこえた団結で帝国主義を打倒してプロレタリア革命を切り開く要の位置にある。国鉄決戦とともに闘う基地労働者と学生を先頭とする沖縄全島ゼネストで、「未完の戦後革命」に歴史的決着をつけよう! 沖縄を「基地と戦争の島」から「ゼネストと革命の島」に!

沖大反戦ストめざし闘う

 「オール沖縄」勢力と沖縄大・仲地博学長体制は、沖縄の怒り、基地・戦争への反乱が体制打倒=革命に行かないように、必死に押しとどめようとしている。「オール沖縄」派である仲地の狙いは、沖縄の怒りを「全基地撤去」ではなく「県外移設」へねじ曲げることだ。「3・4和解」について、仲地は敵のあくどい魂胆を知りつつ、裁判長が「オールジャパンで最善の解決策」を求めたことを「高く評価」した。「戦争・貧困」の元凶である安倍と手を結んで、何が「オールジャパン」だ、ふざけるな!
 仲地はキャンパスで学生のビラまき・集会を禁止し、反戦集会を理由に沖大自治会の赤嶺知晃委員長と盛島琢允副委員長を処分した。仲地こそ、安倍の「大学改革」=大学の戦争動員の手先だ。しかし、多くの沖大生が「大学を反戦の砦に」と訴える自治会執行部へ支持を寄せている。〝学生の集会や演説は「周囲に対して少なからぬ影響を与えることが不可避」だから規制が必要〟という釈明に、沖大生の怒りと沖大自治会の闘いに怯える仲地の姿が示されている。
 京大反戦ストの衝撃は全国へ波及し、安倍政権と一体でスト弾圧に走る京大・山極総長体制の正体を暴いた。沖大反戦ストは仲地体制の正体を暴き、必ず沖縄全島ゼネストの突破口となる。沖大自治会は反戦ストに向かって、4・28沖縄デー―5・15沖縄闘争に決起する。ともに闘おう!
〔マルクス主義学生同盟中核派・沖縄大学支部〕

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4・28沖縄デー 1952年4月28日に発効したサンフランシスコ講和条約で、第2次大戦後に連合国の占領下にあった日本は独立したが、沖縄は切り離され米軍支配下に入れられた。米帝はアジア支配の要として沖縄基地を強化し続けた。 沖縄人民はこの日を「屈辱の日」として語り継ぎ、60年に沖縄県祖国復帰協議会を結成、63年からは分断を打ち破る日として本土と沖縄で連帯闘争が続けられた。70年闘争の中で本土復帰を果たしたが、基地撤去の願いは踏みにじられ、闘いは今日に至っている。

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