第16期党学校で

週刊『前進』04頁(2739号04面06)(2016/04/11)


第16期党学校で

世界中の労働者階級の闘いを身近に知る契機
 秋山浩次

 知らないことは遠い存在であり、知ることをとおして近い存在になる。これを党学校は教えてくれました。「万国のプロレタリア、団結せよ!」――この『共産党宣言』の神髄を、一つひとつの講義の中で問い直し、朝鮮、中国、アメリカ、ヨーロッパ、ウクライナ、中東などの労働者階級の闘いを身近に知る大きな契機となった1年間でした。
 国際連帯、世界革命の闘いは、全世界で帝国主義とスターリン主義の圧制と闘う労働者階級の闘いを知り、具体的な闘いの連帯をとおして豊かになり、展望を切り開きます。そうした点で、どの講座からも学ぶべきものは多く、時代認識を一層深め、職場、地域、学園など闘争現場での行動の原動力をさらに強化していくものとなる。
 〝革命的理論なくして革命的実践なし〟とよく言われますが、まさにそれにふさわしい革命的理論で活動家を教育し鍛えあげ、組織化へのエネルギーに転化させる役割を果たすのが党学校だと実感しました。
 現場労働者こそがプロレタリア革命の主体であり、新自由主義を共通の敵とする国際プロレタリアートの闘いは、階級的労働運動と国際連帯を基軸にしてこそ勝利へ突き進むことができる。そのために時代認識を深め、豊かにし、組織拡大の宣伝・扇動に生かしていく。党学校の意義はきわめて大きいと思いました。1年間の学習をバネに同志たちと歴史を変える闘いへ突き進みます。

反帝反スタの旗はプロレタリア革命の推進力
 霧山明彦

 大恐慌と戦争の時代に世界革命をやるんだ、と強く意識しました。それはプロレタリア革命であり、各国の階級的労働運動を軸にした広範な人民の団結と、国境をこえた労働組合の連帯によってなしとげるものです。
 昨年9月、国会前や全国での戦争法反対の行動がとられた。とりわけ国会前では全学連を先頭に機動隊と激突する中で、安倍政権が戦争法の成立を強行した。日帝がアメリカ、韓国と一体となって戦争法の発動に一気にいくのかという状況下で、戦争を絶対にさせない労働者階級人民の闘いをつくり出さなければいけないと思いました。
 大恐慌のもとで、あらゆる帝国主義もロシア・中国などの大国も、中東地域における侵略戦争や各国内での新自由主義政策をさらに進めている。その中で労働者―労働組合が闘いに立ち上がっている。
 日本で国鉄闘争を軸に闘いを前進させている階級的労働運動派にとって、これからつながれる仲間は世界中にいるという確信のもとに、日本で階級的労働運動派の勢力を拡大していけるように活動していきたい。
 反帝国主義・反スターリン主義の旗のもとで世界革命をめざすことが、世界規模で見た労働者階級人民の闘いにとって重要な推進力になる。支配階級の利益のための戦争を阻止し、人間の尊厳をお互いに守りあい、人生を謳歌(おうか)できる社会の実現へ決意を新たにしました。

1930年代の闘いの歴史学び時代認識が一変
 大迫達志

 党学校に1年間参加して、一つには、世界戦争情勢の深まりとプロレタリア世界革命の現実性がリアルに実感できました。革共同の時代認識と路線への確信が深まり、問題意識がかき立てられて、理論と実践の両面でさらに奮闘していく決意を強くしました。
 大恐慌の進行と経済破滅へ突進する帝国主義・新自由主義の現実、世界戦争の発火点としてのウクライナやシリア情勢、世界革命の具体的展望を示す韓国・民主労総や欧米、トルコ、エジプトの労働者階級の闘いなど、普段は結論的確認にとどまり、それ以上踏み込めてこなかった各テーマの深くて広い講義に感銘を受けました。
 とりわけ、1930年代が「暗黒の時代」などではなく、ストライキの激発で「革命の寸前までいった」わき上がるような革命的高揚の中にあったとする提起は歴史認識を一変させ、スターリン主義反革命の歴史的今日的犯罪性を際立たせるものとなりました。今日の党派闘争・路線闘争の核心が鮮明となり、革命戦略としての国鉄決戦論や労働の奪還論についての認識も深まりました。
 二つめに、党学校でかちとられる理論闘争は、マルクス主義の深化と階級的労働運動の最先端にあると確信しました。
 現場で闘いぬく労働者同志・学生同志の実感を踏まえた意見と討論はかけがえのないものであり、理論が主体的実践的に磨きあげられていきました。スリリングでエキサイティングな過程を共有できました。

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