知る・考える 用語解説 動労千葉―階級的労働運動を常に主導
週刊『前進』02頁(2738号02面05)(2016/04/07)
知る・考える 用語解説
動労千葉―階級的労働運動を常に主導
動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)は、JR東日本と貨物、JRの下請け会社の労働者の組合。列車の運転、検査修繕、清掃に携わる労働者で構成される。
もともと動労の千葉地方本部であったが、カクマルに支配された動労本部から1979年に分離・独立し結成された。
動労千葉地本時代から一貫して成田空港建設反対闘争を三里塚農民とともに闘い、72年の船橋事故に際しては運転士への事故責任の転嫁を許さない闘いを展開して「反合理化・運転保安闘争」路線を確立した。こうした階級的闘いに暴力的に敵対したのがカクマルだった。
87年の国鉄分割・民営化に反対し、全組合員が首をかけて85、86年の2波のストに立った。40人が解雇されながらも組合の団結を守りぬき、解雇撤回闘争を継続した。解雇撤回闘争の解体を狙う2010年4・9「政治和解」に対して「国鉄闘争の火を消すな」を掲げて国鉄闘争全国運動を発足させ、15年の最高裁決定で被解雇者の選定基準策定は不当労働行為だったことを認めさせて、JRに採用を求める新たな闘いを開始した。
2000年代初頭からの鉄道業務の全面外注化に対しストで闘い、外注先の下請け会社の労働者をも組織して外注化粉砕・非正規職撤廃へ全力を挙げている。
また、「闘う労働運動の全国的ネットワークをつくろう」と訴えて、港合同や関西生コン支部とともに11月労働者集会を呼びかけ、韓国・民主労総との連帯を始め国際連帯闘争を前進させている。