２０１６年日誌　３月２２日～２８日
　安保戦争法施行を閣議決定／消費増税の先送りを検討

●安保法施行を閣議決定　安倍内閣は安保関連法の施行日を29日と定める政令を閣議決定した。施行に必要な政令26本の一括改定も決定。防衛省は29日までに新任務にかかわる訓令計約40本を改定または制定する。（22日）
●ベルギーで連続テロ　ベルギーの首都ブリュッセルの空港で、２度の爆発があった。さらに約１時間後、同市内にある欧州連合（ＥＵ）本部近くの地下鉄駅構内でも爆発。「イスラム国」（ＩＳ）系のメディアが「ＩＳの戦士が爆破を遂行した」と事実上の犯行声明を伝えた。（22日）
●ＮＨＫ予算承認、また全会一致せず　ＮＨＫの新年度予算案が衆院総務委員会で賛成多数で承認された。民主、共産、維新、社民が反対し、籾井勝人会長が就任した２０１４年から３年連続で全会一致が崩れた。（22日）
●景気５カ月ぶり下方修正　政府は３月の月例経済報告で、国内の景気判断を５カ月ぶりに下方修正した。全体の景気判断では、「このところ一部に弱さも見られる」としていた表現の「一部に」を外した。（23日）
●伊方１号機、廃炉へ　四国電力は来年で運転開始から40年となる伊方原発１号機（愛媛県）を廃炉にすると発表した。運転延長しても対策費に見合う収益が上がらないと判断。（25日）
●法務省、２人の死刑を執行　法務省は２人の死刑囚の死刑を執行したと発表した。死刑執行は12年12月の第２次安倍政権発足後では９度目、執行されたのは計16人となった（25日）
●消費増税先送り検討　安倍首相は17年４月に予定する消費税率10％への引き上げについて、先送りも含む検討に入った。参院予算委員会で「消費税率を上げても、税収が上がらなくなるようでは元も子もない」と強調し、先送りも辞さない考えを示した。（25日）
●ベルギーテロ、原子力施設も標的か　22日のベルギー連続テロの容疑者が原子力施設の襲撃を検討していた疑いがあると、地元紙が報じた。（25日）
●北海道新幹線が開業　北海道新幹線の新青森―新函館北斗間（１４９㌔）が開業した。開業後９日間の指定席の平均予約率は約24％（21日時点）で、ＪＲ北海道は当初３年間は年平均48億円の赤字を見込む。在来線は第三セクターに引き継がれる。（26日）
●民主・維新が合流し「民進党」が発足　民主党と維新の党が合流する「民進党」が発足した。衆参両院で１５６人の議員が参加。代表に岡田克也、幹事長に枝野幸男、代表代行に江田憲司らをそれぞれ選出した。（27日）
●日本ＩＢＭ社員５人に解雇無効判決　日本ＩＢＭの社員５人が「業績不良」を理由に解雇されたのは違法だと訴えた裁判で、東京地裁・吉田徹裁判長は、５人全員の解雇を無効とする判決を言い渡した。解雇後の給与の支払いも命じた。（28日）
●待機児童対策で自治体に緩和要請　政府は待機児童問題の緊急対策を発表した。昨年４月時点で待機児童が50人以上いた１１４市区町村を主な対象に、保育所の定員拡大などを含む規制緩和を自治体に求める内容。（28日）