労働者の国境を越えた団結で朝鮮戦争を絶対に阻止しよう 民主労総と共に4月東西入管集会へ
週刊『前進』04頁(2737号02面02)(2016/04/04)
労働者の国境を越えた団結で朝鮮戦争を絶対に阻止しよう
民主労総と共に4月東西入管集会へ
4月に東西で開催される入管集会は、朝鮮侵略戦争突入情勢下での決定的な集会となった。国際連帯の闘いで民族・国籍・国境を越えた階級的団結をつくり出し、日本の労働者階級によるゼネストを切り開く歴史的出発点として成功させよう。実行委員会が主催する東西入管集会に大結集し、安倍政権を打倒する16年決戦の勝利に突き進もう。
3月決戦勝利が革命情勢をたぐり寄せた
動労総連合建設と学生自治会建設を軸とした3月決戦の大前進は、日本階級闘争を新たな段階へと押し上げている。とりわけ全学連運動の壊滅を狙った京大反戦ストライキへの6学生不当逮捕を打ち破り、全員奪還をかちとった地平の大きさは計りしれない。また、何よりも、動労千葉がCTS就業規則全面改悪4月1日実施を粉砕した闘いは、朝鮮侵略戦争に向かう総非正規化=労組解体攻撃を正規・非正規の団結で打ち破る実に決定的勝利となった。
朝鮮侵略戦争の超切迫情勢下で労働者階級の団結、学生の団結が革命への巨大な水路となり、ゼネスト決起に向かうことに資本家階級や国家権力中枢は死の恐怖を感じている。しかし彼らには何の成算もなく、まったく無準備だということだ。国鉄分割・民営化攻撃をその核心において打ち破ってきた動労千葉の闘いや国鉄決戦の前進が、その無準備を強制しているのである。
民営化・外注化と総非正規職化、この新自由主義攻撃が青年をはじめすべての労働者を「生きていけない」現実にたたき込んでいる。しかしこれに対して絶対反対を貫き、階級的団結を組織して闘えば、すべての労働者階級の中に渦巻く怒りと結びつき必ず新自由主義を打ち破ることができる。その生きた実践をこの3月の闘いの中で労働者階級はつかんだのだ。
民主労総のハンサンギュン執行部は、「闘っても勝てない」という組合内の敗北主義と非妥協的に闘い、民主労総全体を奮い立たせ、階級の中に広範に渦巻く怒りと結びついてパククネ政権の打倒までやむことのないゼネスト決起に突き進んでいる。これと同じ質の闘いを日本の労働者階級は今、闘っている。
4月東西入管集会の画期的成功をかちとり、5月沖縄闘争―伊勢志摩サミット粉砕を闘い、7月衆参ダブル選挙決戦に向かって前進しよう。
主導権を握っているのは労働者階級だ!
大恐慌の本格的発展が世界戦争を急切迫させている。何より朝鮮侵略戦争は米日韓の核臨戦態勢によって本格的な発動態勢に入っている。労働者階級へのあらゆる団結破壊の攻撃は、まさに戦時下での攻撃としてかけられている。3〜4月、朝鮮半島を舞台に繰り広げられている米韓軍事大演習は、まさに実戦そのものだ。それは沖縄基地をはじめ日本の動員を完全に組み込んだものであり、米日韓による朝鮮侵略戦争体制である。3月29日に施行された安保戦争法は、朝鮮侵略戦争法そのものであり、粉砕あるのみだ。
しかし本当に追い詰められているのは安倍政権であり、パククネ政権だ。労働組合の団結、青年・学生の団結を解体できないまま戦争に突入しているのである。階級闘争の主導権は労働者階級が握っているのだ。
入管攻撃も、またしかりである。「在留カード」制度を柱として外国人治安管理を強化するとともに、戦争と新自由主義攻撃の結果、必然的に生み出される難民を保護するどころか、難民申請者・仮放免者をはじめとする非正規滞在者への弾圧と排除攻撃を強めている。
これは、安倍政権が「1億総活躍社会」の一環として打ち出した外国人技能実習制度の強化と一体であり、徹底した団結破壊と総非正規職化そのものだ。外国人労働者を安価な「使い捨て労働力」として全面的にこき使い、他方で在留カードを通して職場での闘いを全面的に禁圧しようというのだ。
しかしこの攻撃も、合同労組が団結と反撃の拠点となることで「逆のもの」にすることができることを実践的につかんできた。とりわけ、「労働の奪還論」を根底にすえた階級的団結論を鮮明にさせることで労働者階級の国際的団結が拡大することをつかんだ。
軍隊慰安婦問題での日韓合意を弾劾する
日本軍軍隊慰安婦問題での12・28日韓合意こそは、朝鮮侵略戦争突入のために日米韓一体で強行された戦争攻撃であり、ゼネストで闘う民主労総を先頭とする労働者階級への大攻撃だ。この合意を「一歩前進」と賛美することは、戦争翼賛勢力への転落だ。韓国では合意直後から民主労総をはじめとする労働者人民が「戦争絶対反対」を掲げ、日韓合意の白紙撤回を求めて立ち上がっている。
3月26日、4・13総選挙を前に「労働改悪中断! 民衆生存権保障! 財閥体制打破! 韓半島平和実現! 国家暴力糾弾!」を掲げた2016総選挙闘争勝利汎国民大会が開かれ、ソウル6千人をはじめ全国14地域2万人が集まった。大会宣言は労働改悪をはじめとするパククネ政権の攻撃と闘うとともに、「大規模な戦争演習が一触即発の情勢をつくっている」と米韓軍事演習を弾劾し、「民衆を抑圧する政権と、民衆を欺瞞(ぎまん)する野党らに対抗して、この地の民主主義と民生、平和を守る方法は、民衆自らの闘争だけだ!」と高らかに宣言した。
朝鮮侵略戦争の超切迫情勢に対し、労働者の国際連帯で決然と闘うのか、反動の先兵となるかが問われている。戦争か革命かの時代、一切の鍵は「闘っても勝てない」という体制内勢力による抑圧と分断を打ち破り、労働者階級自身が根底的に団結することだ。動労千葉と民主労総の10年を超える国際連帯事業は、その勝利の条件をつくりだしている。スターリン主義(金日成主義、毛沢東主義)のくびきを断ち切り、新しい労働者階級の党、労働者国際主義の党を建設しよう。
拠点労組と地区党を強固に建設し、地域のあらゆる怒りを結集して闘おう。労働組合が新自由主義を打ち破る拠点として登場した時、国家権力・体制内勢力の闘争圧殺・分断を打ち破り、根底的な労働者階級の怒りを解き放つことができる。
在日朝鮮人運動は歴史的にアジアにおけるプロレタリア革命を絶えず牽引(けんいん)してきた。韓国から民主労総ソウル地域本部と全国教職員労組、全国鉄道労組を迎えて開かれる東西入管集会を大成功させよう! 動労総連合を全国に建設し、民主労総に続き、日本で朝鮮侵略戦争阻止のゼネストを切り開こう!
〔革共同入管闘争組織委員会〕