4〜7月決戦で安倍打倒を 国鉄新署名を全職場で進めよう 新歓闘争から学生自治会建設へ

週刊『前進』04頁(2737号01面01)(2016/04/04)


4〜7月決戦で安倍打倒を
 国鉄新署名を全職場で進めよう
 新歓闘争から学生自治会建設へ


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(写真 成田ニュータウンで三里塚集会)


 この3月、労働者階級はプロレタリア革命の勝利に向かって大きな前進をかちとった。何よりも①京大バリスト弾圧粉砕の勝利、②CTS(千葉鉄道サービス)の就業規則改悪4月1日実施を動労千葉が阻止した勝利、③福島・茨城・舞鶴・愛媛を先頭とする反原発闘争の労働組合的発展、④『前進』の週2回発行への飛躍と定着----は、労働者階級の高揚をつくりだし、安倍政権と日帝支配階級に大打撃を与えている。この勝利をばねに、国鉄決戦を基軸として7月参院選(衆参同時選挙)にいたる4〜7月決戦に全力で決起しよう。「解雇撤回・JR復帰」の国鉄新署名運動を全国で展開し、外注化阻止・非正規職撤廃、派遣法廃止を全産別・全職場で闘おう。全学連を先頭に全国で4月新歓闘争に立とう。

3月は巨大な勝利開いた

 京大反戦バリストへの大弾圧を粉砕した勝利はとりわけ画期的である。朝鮮侵略戦争前夜情勢のもとで発動された反戦闘争つぶしの攻撃を完全に打ち破った。全国の労働者人民からたくさんの支援カンパと物資が届けられ、新たな京大生の感動的な決起が続々とかちとられた。この全人民的決起と6学生の完全黙秘・非転向の闘いで、弾圧は完全に粉砕された。何よりも、「戦争はどんな弾圧があろうとも絶対に阻止する」という、バリスト闘争の正義が敵権力を圧倒したのだ。
 まさに京大スト弾圧粉砕の勝利は、「反戦ストは無罪!」「ブルジョア法は労働者・学生の団結、情熱、怒りには絶対に勝てない」ことの実証である。

共産党はスト弾圧の最先兵

 弾圧の先兵となったのは日本共産党である。京大内の共産党員が警察と結託し弾圧を策動した。共産党京都府委員長は「大学施設を占拠した刑法犯」と6学生を非難し「毅然(きぜん)と法の裁きを求めた大学の対応は当然」と言い放った。
 日本共産党はストライキを憎悪し、闘う学生・労働者を警察に売り渡す「反戦闘争の破壊者」「労働運動の破壊者」「警察の手先」である。労働者の闘いを資本主義の枠内に押し込め圧殺するのが、彼らの反革命的役割である。日本共産党をのりこえ、打倒し、労働者・学生のゼネスト決起へ進撃しよう。

CTSの就業規則改悪阻む

 動労千葉は、CTSの就業規則改悪の4月1日実施を完全に粉砕した。改悪の主な中身は、①試験に合格しなければ最大5年で雇い止め、②月給制を時給制に改悪、③作業手当を大幅削減----というとんでもない大改悪である。CTS労働者の怒りが爆発し、動労千葉が阻止したことは、戦争と革命の時代に労働者階級の進むべき未来を示した。それでもCTS資本は契約期間を1年から半年に短縮して、10月の就業規則改悪を狙っている。動労千葉は決戦体制を堅持し、組織拡大で改悪を絶対阻止する決意だ。連帯して闘おう。
 この動労千葉の2波の春闘ストを先頭に、動労西日本、動労総連合・新潟、動労福島、さらに東京の精研労組(病院)や日本機械工業労組、群馬合同労組中央タクシー分会など、続々とストライキの波が広がっている。これは全世界的なストライキの高揚とひとつである。世界革命の勝利へ、大きく歴史が動いている! ゼネストと国際連帯の闘いを、さらに大きく発展させよう。

動労総連合の全国的建設を

 3・26JRダイヤ改定を前に、15日に発生した高崎線籠原(かごはら)駅構内の漏電火災事故は、恐るべき大事故である。JR東資本は事故の深刻さをおし隠している。碍子(がいし)が老朽化して壊れ、1500㌾の高圧電流が柱を伝って地面に流れ、ホームや駅舎の設備、配電盤、放送装置、電話機などが発火したり溶けたりした。漏電遮断装置は働かなかった。事故が通勤ラッシュの時間帯に起きていたら、多くの労働者や乗客が感電死するところだった。この大事故で高崎線は2日間もストップした。
 JRはこの碍子を、20〜25年の寿命を超えて使い続けて、このような大事故を引き起こした。国鉄分割・民営化によるJRの「命よりも金もうけ」という経営方針、外注化・非正規職化が事故の根本原因だ。
 これに対して動労連帯高崎が事故の真相を直ちに暴露し、闘いを呼びかけた。これこそ闘う労働組合の本領発揮だ。資本と一体化したJR東労組や国労の屈服が鉄道の安全崩壊をもたらした決定的な要因である。労働組合が職場支配権を握って闘わなければ、安全は崩壊する。〈闘いなくして安全なし〉だ。動労総連合の建設と強化が待ったなしの課題である。
 動労総連合の建設は大きく前進している。動労総連合・九州が結成され、北海道と東京で結成に向けた闘いが前進している。ともに闘おう。
 このJR大事故に現れているように、労働者人民の命をないがしろにし、誇りと尊厳を踏みにじり、人民を金もうけの材料としか見ない新自由主義資本が、社会そのものを壊し続けている。労働者階級の困窮化、社会保障の切り捨て、職場と労働の安全崩壊、まともに働いても食べていけない社会----。こんな社会は根底からひっくり返さなければならない。労働者・労働組合の団結した闘いこそ、これを打ち破り、新しい社会をつくり出す唯一の力である。

底なし大恐慌と日帝危機

 米日韓の朝鮮侵略戦争が超切迫している。朝鮮半島での史上最大規模の米韓合同軍事演習が、今も挑発的に繰り広げられている。北朝鮮のキムジョンウン第一書記の殺害を狙った「斬首作戦」の訓練が行われている。これに対して北朝鮮キムジョンウン体制は「ロケット砲で青瓦台(韓国大統領府)を一瞬にして焦土にする準備ができている」「パククネを除去するための報復戦に入る」と軍事的対抗をエスカレートさせている。一触即発の情勢だ。韓国・民主労総は、「戦争を呼ぶ韓米軍事訓練の中止」を要求して闘っている。
 ワシントンで行われた核安保サミットと米日韓首脳会談、そして伊勢志摩サミット(5月26、27日)は、新たな世界戦争、朝鮮侵略戦争突入の会議である。日帝の危機を戦争で突破しようとする安倍を労働者階級人民の総決起で打倒しよう。

戦争・改憲と労働法制改悪

 大恐慌は米日欧と中国・新興国で底なしに激化、全面化している。シャープや東芝の経営危機と破綻、三菱商事や三井物産の大幅赤字転落など、日帝を代表する大手企業が国際争闘戦で敗北し没落している。
 利潤と利子の追求を原理とする資本主義社会において、「マイナス金利」はその原理の崩壊の象徴である。それが欧州、日本で行われているのは、財政投入やゼロ金利や量的緩和などの大恐慌対策がすべて破産したからである。政府と中央銀行が全面的に支えなければ立ち行かないところまで資本主義・帝国主義の危機は深まっている。その危機を国債大量発行=お札を無制限に刷り増し日銀が事実上全部買い取ることでのりきろうとしているが、こんなやり方は必ず破綻する。
 日帝は、その破綻の危機におびえ、プロレタリア革命の現実性に震え上がり、戦争・改憲と、労働時間規制撤廃や解雇の自由化(金銭解雇)などの労働法制の大改悪に突き進んでいる。これと全面的に対決し、安倍打倒へ総決起しよう。
 4月、全国で国鉄新署名運動と、大学の新歓闘争に総決起しよう。新署名運動は、国鉄とJRの不当労働行為を認定した最高裁決定を武器に、JRに「解雇撤回・即時採用」を求めるものである。この闘いは、1987年の国鉄分割・民営化以来の労働運動の解体攻撃をひっくり返し、階級的労働運動をよみがえらせる壮大な闘いである。この署名運動を全国の職場・地域で展開し、労働組合の闘う団結をつくりだし、戦争・改憲と労働法制改悪、外注化・非正規化攻撃を打ち破ろう。そして、6月国鉄闘争大集会に攻め上ろう。
 大恐慌の現実と戦争の危機の中で、青年・学生の怒りは高まっている。多くの学生・青年労働者が、どうすれば希望ある未来が開けるかを模索している。本紙の京大弾圧粉砕勝利報道号(3月24日付)や新歓特集号(3月31日付)、全学連の新歓パンフを大いに活用し、多くの新入生と交流し討論しよう。労働者階級自己解放の思想・理論であるマルクス主義とプロレタリア革命をめぐる熱い討論を巻き起こそう。そして朝鮮侵略戦争と改憲に突き進む安倍政権打倒へ、300万学生のスト決起をつくりだそう。鈴木たつお弁護士(参院選)と斎藤いくま全学連委員長(衆院選)を推し立て、7月選挙闘争に絶対に勝利しよう。

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