安全大崩壊のJR体制倒せ 解雇撤回・JR復帰の新署名を 学生自治会を建設し反戦ストへ 京大弾圧の先兵と化した共産党
安全大崩壊のJR体制倒せ
解雇撤回・JR復帰の新署名を
学生自治会を建設し反戦ストへ
京大弾圧の先兵と化した共産党
米韓軍事大演習=朝鮮侵略戦争発動の超切迫情勢と対決し、労働者人民の感動的な勝利が次々とかちとられている。第一に、京大反戦スト弾圧粉砕、全学連6学生の全員奪還の大勝利だ。第二に、動労千葉を先頭にJR労働者の怒りがCTS(千葉鉄道サービス)の就業規則改悪4・1実施を粉砕したことだ。第三に、動労水戸の被曝労働拒否の闘いと結合した福島、舞鶴、愛媛での労働組合を軸とした反原発闘争の前進だ。3月闘争にさらに決起し、4〜5月へ解雇撤回・JR復帰の新国鉄署名を推進しよう。全国大学で新歓闘争の成功、自治会建設・反戦ストの爆発をかちとろう。
「反戦ストは無罪!」の地平かちとった大勝利
昨年10・27の京大反戦ストは、安保戦争法の強行採決に怒りを爆発させ、職場や大学でのストライキこそが戦争阻止の最大の力であることを示した画期的な闘いだった。この京大ストの正義性と波及力に恐怖した安倍政権と公安警察は、ストは「威力業務妨害」だなどと強弁し、京大当局に告訴させ、学生運動のリーダー6人を不当逮捕した。だがこの大弾圧は労働者人民の怒りに火をつけた。
釈放要求署名は2500筆を超えて集まり、多くのカンパと救援物資が全国から京大全学自治会同学会に寄せられた。京都の街は反戦ストを闘った京大生への支持で沸き立ち、権力・安倍政権と京大・山極総長に対する怒りで満ちあふれた。この労働者人民の大反撃が安倍と権力を追いつめ、6学生を実力で奪還する大きな力となり、「反戦ストは無罪!」をもぎりとったのだ。敵は墓穴を掘り大敗北した。今こそ戦争・改憲阻止と安倍政権打倒へ、全国300万学生の総決起を実現する時だ。
日本共産党スターリン主義は、権力や大学当局に寄り添い弾圧の先兵となり、反人民的な正体をさらけ出した。なんと共産党京都府委員長の渡辺和俊は、京大同学会の反戦バリストに対し「大学施設を占拠した刑法犯」「不法占拠」「毅然と法の裁きを求めた大学の対応は当然」などとうそぶいた。米韓合同軍事演習が連日激しく行われ、安保戦争法が3月29日に施行される中で、共産党は「反戦ストは犯罪」という安倍や公安警察と同じ立場に立ったのだ。
共産党は安保法施行下で朝鮮戦争の切迫と闘わず、労働者や学生がストで戦争阻止の闘いに立ち上がることを権力と一体となって圧殺すると表明したに等しい。1947年の2・1ゼネストと戦後革命を圧殺して以来、ストライキに敵対するのが共産党の一貫した立場だ。共産党は労働者人民の闘いを資本主義体制の枠内に押し込め圧殺する反革命だ。この共産党を粉砕・打倒してこそ、労働者人民の自己解放的決起は実現できるのだ。
ストライキこそ、労働者や学生が職場や大学の真の主人公であるという自覚を生み出し、革命の主体として登場していく自己解放的決起だ。京大弾圧粉砕の歴史的地平から全国大学で反戦ストの爆発をつくり出そう。
この全学連の感動的な闘いと一体で、動労千葉を先頭に動労総連合や合同・一般全国協、日本機械工業労組などの春闘ストが全国で連続的に闘われている。これは、「ストは犯罪」という安倍政権の恫喝をぶっ飛ばす労働者の実力決起だ。韓国の民主労総は何度もゼネストに立ち、労働法制改悪を粉砕し、朝鮮戦争阻止・パククネ政権打倒に突き進んでいる。フランスでは労働法制改悪絶対反対で労働者がストに決起し、学生はバリケードストを闘っている。
今や全世界で大恐慌と世界戦争に対決する労働者や学生のストが爆発している。京大弾圧粉砕の大勝利から、戦争絶対反対・労働法制大改悪粉砕の闘いへさらに決起し、5・15沖縄闘争、伊勢志摩サミット=世界戦争会議粉砕闘争、7月選挙決戦へ進もう。
CTSをめぐる攻防は解雇自由許さぬ最先端
こうした中で、CTSによる就業規則改悪の4月1日実施を粉砕したことは、労働者の未来を切り開く画期的勝利だ。CTSの就業規則改悪は、1年契約の更新を最大4回までとし、「限定社員」になるための「試験」に合格しなければ解雇するというものだ。限定社員になっても月給制から時給制へ賃下げが行われ、諸手当も大幅に削減される。2013年4月施行の改定労働契約法によって、18年4月には5年間有期雇用で働いていた労働者に、無期雇用となる権利が発生する。
だが当初から、18年の前に無期雇用への転換を回避するための大量解雇が発生すると言われてきた。CTSが大量解雇の先兵になろうとしている。現在、有期雇用労働者は1400万人。安倍政権はJR︱CTSでの就業規則改悪を突破口に、有期雇用労働者全体の解雇を狙っている。まさにCTSでの就業規則改悪をめぐる攻防は、「解雇自由」の攻撃を許さない最先端の激突だ。
CTSで就業規則改悪の4月1日実施を阻止したことは、安倍の労働法制大改悪を職場の闘いで打ち破る展望を示した。JRのみならず全産別で派遣労働者や有期雇用労働者の解雇をめぐって激突している。動労千葉は就業規則改悪問題を徹底的に暴露し、CTS労働者の怒りを組織した。これに続いて全産別で派遣法廃止・非正規職撤廃へ闘おう。国鉄新署名を全職場で推進しよう。
3月15日早朝、JR東日本の籠原(かごはら)駅で送電設備から火災が発生し、2日間にわたり高崎線が止まる大事故が起きた。事故が数時間遅く通勤・通学の時間帯に発生していたら、多くの乗客が感電死する事態にもなりかねなかった。全責任は利益優先・安全無視のJR東日本にある。保線・電力・信号通信・土木や、車両の検査修繕、駅業務などをすべて下請け会社に外注化し、安全に責任を取らなくなったことが大事故を引き起こしたのだ。
さらに3月17日には広島県の山陽道トンネルで2人が死亡し多数が負傷する大事故が発生した。事故を起こした運転手は、過酷な長時間労働を繰り返し強いられていた。長時間労働は運送業界や介護業界など多くの職場に広がり、労働と安全を破壊し労働者の命を奪っている。労働者が労働組合で団結し、外注化・非正規職化と長時間労働に対して闘わなければ殺されるのだ。
新自由主義とその崩壊が生み出す攻撃と真っ向から対決し、動労総連合の建設が画期的に前進している。2月24日には動労総連合・九州が結成され、さらには動労総連合・北海道、そして動労総連合・東京の結成が宣言されている。この画期的な地平を発展させ、ストライキで闘う労働組合を全国につくろう!
労働組合の闘い先頭に再稼働停止に追い込む
動労水戸の被曝労働拒否の闘いが、原発立地の舞鶴や愛媛での労働組合を軸とした闘いへと広がっている。再稼働した関西電力高浜原発3、4号機はついに停止に追い込まれた。これは、3・11福島原発事故後に作られた「新規制基準」に適合したとして再稼働が強行された原発を停止させるという初めての地平だ。
自治体労働者が労働組合として被曝労働拒否・再稼働絶対反対で立ち上がるならば、地域住民の怒りの結集軸となり、原発再稼働を阻止できるのだ。また、労働組合を軸とした決起は、原発労働者との結合をつくり、原発労働者の中に労働組合をつくる展望をも開く。安倍政権による福島圧殺と帰還の強制、そのための常磐線全線開通を絶対に許さない闘いに決起していこう。
大恐慌の底なしの激化・深化のもとで「アベノミクス」は完全に崩壊し、「官製春闘」の演出も無残に破産した。「経済で結果を出す」とうそぶいていた安倍は、来年4月からの10%消費増税の延期も検討し始めた。子育て世代の労働者から年金生活者まで、「生きていけない!」という叫びが社会全体を覆い、安倍政権を痛撃している。
怒りは社会の根本的変革へ動き出した。勝利の道は闘う労働組合と学生自治会である。労働組合と学生自治会を先頭としたストライキ・ゼネストこそが戦争を止め、社会を変える力だ。動労総連合を軸に全国に闘う労働組合をつくろう。
戦争・改憲と労働法制大改悪の安倍打倒へ、3月決戦をさらに闘いぬき、4〜5月からの大決戦へ勇躍進撃しよう。