朝鮮戦争の拠点化を許すな
　辺野古新基地を絶対阻もう
　「和解」攻撃粉砕！５・１５闘争へ

　世界史的激動の最火点＝東アジアは朝鮮侵略戦争をめぐるギリギリの攻防に突入している。その中で日帝・安倍政権は体制的危機に追いつめられ、京大反戦ストへの弾圧を強行し、３月４日には沖縄県との「和解」を演出した。しかし、京大スト弾圧は完全に粉砕され、労働者・学生が団結して闘えば勝てることが示された。今こそ動労総連合を全国に建設し、学生自治会を全国の大学に建設する絶好機だ。

許せぬ米兵の女性暴行事件

　朝鮮侵略戦争の切迫下で、３月13日に那覇市内で米兵による女性暴行事件が発生した。事件を起こした米兵はキャンプ・シュワブ所属の海軍兵士だ。ここ数年、ＭＰ（憲兵）などの取り締まりの厳しい中部を避けて米兵が那覇まで繰り出して、那覇で飲酒がらみの事件・事故を頻繁に起こす中で、またもこのような事件が発生した。
　繰り返される「綱紀粛正」「再発防止」のかけ声がどれほど空しいものか。それは、戦後70年をこえて「基地の島」で起こり続けてきた事件の数々が物語っている。何が「良き隣人」「友人」だ！　米軍も安倍政権も被害にあった女性のことなど何ひとつ考えてはいない。在沖米軍のトップである４軍調整官は「遺憾の意」を表明するだけで、女性に対する謝罪の言葉は一言もなかった。日本政府も「被害者は沖縄県民ではなかった」などと絶対に許せない言辞を吐いている。米帝・米軍と日帝・安倍政権はこの女性を二度三度と踏みにじっているのだ。
　米韓合同軍事演習は、朝鮮侵略戦争への突入を狙った軍事行動だ。その最前線基地とされているのが沖縄の米軍基地である。横田から嘉手納に移駐したＦ22戦闘機が朝鮮半島に飛び立っている。12日に浦項（ポハン）で行われた過去最大規模の上陸作戦訓練（双竜訓練）には沖縄の海兵隊が送り込まれた。そのような「戦時下」に米兵による事件・事故が激増することは、沖縄の歴史と現実が示している。
　今回の女性暴行事件の本当の加害者は日米韓の軍事同盟であり、何よりも日帝・安倍政権であることをはっきりさせなければならない。そしてその責任を絶対に取らせなければならない。それはすべての米軍基地を撤去し、日米安保体制を粉砕することだ。
　このような中で安倍政権と翁長県政が行った３・４「和解」は、あくまでも辺野古新基地建設を強行することを絶対的な前提とした安倍政権の攻撃にほかならない。

３・４「和解」の攻撃的本質

　そのことは「新たな訴訟の結果が出たら（国と県の）双方が従う」という和解条項にはっきり示されている。県が敗訴すれば「国はその後、堂々と埋め立て工事を進めることができる」（３月12日付日経新聞）からだ。安倍政権はこの新たな訴訟で「勝てる」と判断し、「急がば回れだ」「（今後二度と争うことのない）不可逆性を担保できるなら、それでいこう」（安倍）として「和解」に応じたのだ。
　朝鮮侵略戦争の切迫下で、沖縄の怒りが巨大な反乱やゼネストとして爆発することをなんとしても避けたい安倍は、３・４「和解」で一時的な政治休戦を確保しつつ、あくまで辺野古も強行しようと狙っているのだ。
　米太平洋軍司令官が「移設計画は２年あまり遅れている」「現時点では２０２５年になると見ている」と証言し、さらに海兵隊総司令官も共通の認識であることを示し、日帝に圧力をかけたにもかかわらず、移設計画がさらに遅れることを容認せざるを得なかったのである。
　その一方で翁長県政＝「オール沖縄」勢力もまた内的危機を深めている。１月24日の宜野湾市長選での敗北の責任のなすりつけあいから、７月参院選の予定候補者を変更するかどうかといった混乱のありさまだ。そのことによって彼らもまた、沖縄の労働者階級の怒りとは無縁な存在であること自己暴露した。沖縄が新たな侵略出撃基地となろうとしている今、戦争絶対反対でゼネストを呼びかけることもせず、裁判でも「徹底抗戦」ではなく「和解」路線を取ることで、結果として安倍政権に屈しようとしている。
　情勢の主導権は闘う労働者階級と学生の側にある。京大スト弾圧を大々的にマスコミをあおって強行したにもかかわらず、その内実はボロボロで、３月18日に６学生を釈放せざるを得なくなった。３・４「和解」も同じだ。日帝・安倍政権の危機であり、追いつめられての攻撃だ。同時に「オール沖縄」を先頭とする体制内のすべての勢力の危機、とりわけ日本共産党スターリン主義の危機だ。労働者と学生は、労働組合と学生自治会のもとで団結して闘えば勝てることを闘いの中でつかみ取ったのだ。

大党派闘争と国際連帯闘争

　今年の５・15沖縄闘争は朝鮮侵略戦争切迫下で闘われる。それは日帝との、またそれを補完する体制内勢力＝「オール沖縄」との激しい党派闘争だ。階級的労働運動路線のもと、労働組合と学生自治会の建設でこの党派闘争に勝利しよう。われわれがつくり出そうとしている労働組合と学生自治会は、国際連帯を思想的核心とする団結体だ。国際連帯を貫くことで労働組合と学生自治会はその歴史的な使命を実現することができる。
　ゼネストで闘う民主労総と連帯し、沖縄闘争の国際連帯闘争としての本質を今こそ花開かせよう。朝鮮侵略戦争を阻止するために「戦争をゼネストへ！」を掲げて、基地労働者を先頭に沖縄全島ゼネストをともに実現しよう。沖縄の労働者階級の怒りと結びつき、それを体現する労働者の党の建設に勝利しよう。
　「復帰」44年の５・15沖縄闘争に全国から結集し、国際連帯闘争の新時代をともに切り開こう。日帝・安倍を打倒する壮大なゼネストの時代を切り開こう！
〔革共同沖縄県委員会〕