京大弾圧粉砕・16春闘スト決起を 民主労総と連帯し米韓軍事演習=朝鮮侵略戦争阻止―3・27三里塚へ 迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧上告棄却を弾劾する 記事4面

週刊『前進』04頁(2733号01面01)(2016/03/21)


京大弾圧粉砕・16春闘スト決起を
 民主労総と連帯し米韓軍事演習=朝鮮侵略戦争阻止―3・27三里塚へ
 迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧上告棄却を弾劾する 記事4面


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(写真 〝JRは外注・非正規化やめろ〟3・13新宿=記事2面 動労総連合、合同・一般労組全国協など150人がJR東日本本社を直撃するデモに立った。「派遣法粉砕!安倍打倒!」「ストで戦争とめよう!」の訴えに、沿道は大反響)


 現下の米韓合同軍事大演習を先端とする米日韓による朝鮮侵略戦争突入の前夜情勢のもとで、激しい3月決戦=階級決戦が闘いぬかれている。京大反戦スト弾圧に続く迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判での最高裁の上告棄却決定は、戦争突入情勢下でプロレタリア革命への闘いが前進することへの、日帝・安倍政権と権力の恐怖の表れだ。絶対に許せない。この3月、京大弾圧粉砕・全学連6学生奪還の闘いを頂点に、16春闘・国鉄決戦と動労総連合建設の前進をかちとり、さらに被曝労働拒否と原発再稼働阻止、1千万人の怒りと結びつく地区党建設へ、変革に次ぐ変革をかけて総決起しよう。

大学・警察・司法と激突

 京大弾圧粉砕・6学生奪還の闘いは、京大生を先頭に全国学生、全国の労働者人民が一丸となって、大学当局、警察権力、司法権力という日帝国家の根幹と激突し、その支配を打ち破る決起として闘われている。
 14日の京都地裁での勾留理由開示公判は、警視庁公安部が弾圧の前面に立ち、法廷に警察権力を導入して傍聴人全員を退廷にする前代未聞の暴挙との激突になった。それは司法権力の本質をあぶり出した。戦争突入情勢への危機感、大学の軍事研究への怒りが爆発し、国家権力中枢を震撼(しんかん)させた。学生の反戦ストを「業務妨害」と警察に告訴する京大当局や、「(6学生は)捜査に協力していない」と勾留を居直る裁判所を階級的怒りと正義性で圧倒した。誇りと確信に満ちた団結がすべての学生と労働者をとらえ、弾圧への怒りの決起を生み出している。
 2015年9・19の安保戦争法強行という歴史の転換点で、大学で反戦バリケードストライキが打ちぬかれた。この学生の実力決起に共感し鼓舞されない学生や労働者はいない。誰もがそこに、破綻し腐りきったこの社会を変革する展望を見いだしている。世界大恐慌の底なしの激化・深化のもとで、朝鮮侵略戦争突入に向けて急迫する攻撃を、革命的学生運動と階級的労働運動の大発展へと転化するのだ。権力と安倍は完全に墓穴を掘った。
 全学連6学生を絶対に奪還し、全国学生反戦ストを実現し、戦争・改憲の安倍を打倒しよう。

就業規則の改悪を阻止

 階級的労働運動の決定的勝利がかちとられている。動労千葉は、千葉鉄道サービス(CTS)が強行を狙った就業規則改悪の4月1日実施をついに阻止した。この労働者の大勝利を引き継ぎ、さらに動労千葉は3・17春闘第2波ストに総決起し、「次は白紙撤回だ」と、外注化攻撃を粉砕して組織拡大を実現するために連続的な決戦を打ちぬいている。
 日帝・安倍と資本家階級は、大恐慌の激化と戦争突入前夜の危機にあえぎ、雇用破壊・労働組合解体の攻撃に突き進んでいる。これは国鉄分割・民営化以来の労働組合破壊と社会の反動的転換の攻撃だ。しかし現場の怒りと結合し、労働組合がストライキで闘うなら絶対に勝てる。今回の勝利の源はCTSの現場労働者の怒りにこそある。
 CTSが4・1実施強行を狙った就業規則改悪は、契約社員とパート社員を「スタッフ社員」、嘱託社員を「限定社員」とし、月給制を時給制に改悪するというものだ。作業手当や賞与も大幅削減し、さらに「スタッフ社員」の契約期間を原則4年(最大5年)に制限し、試験に合格しなければ雇い止めにするのである。CTS資本はこれを、「2012年に改正された労働契約法に基づく就業規則の改定」だとうそぶいて強行しようとしている。
 だがこの改定労働契約法は、就労から5年で労働者に無期転換申込権が発生すると定めている。CTSはこれを逆用し、「5年で雇い止め」を制度化しようとしている。「1年契約でも反復されれば無期雇用と同等に扱う」としてきたこれまでのあり方を解体し、総非正規職化を狙っているのだ。
 しかしこれは違法行為・脱法行為であり、体制内労組の取り込みが不可欠となる。JR資本は安倍の意を受け、その最先端の攻撃に踏み出した。
 ところが、現場労働者の怒りを体現した動労千葉のストライキ決起がこれを阻止した。この意義は計り知れない。現場の怒りを階級的労働運動が体現し、東労組を先兵とした国鉄分割・民営化以来の労働者支配をついに打ち破り始めたのだ。

動労総連合建設と革命

 京大弾圧粉砕の闘い、16春闘・国鉄決戦、大震災・原発事故から5年を迎えた3・11福島行動などが示す階級情勢の核心は、階級的労働運動と革命的学生運動が、日帝・安倍や支配階級と真っ向から激突する局面に突入しているということだ。
 大恐慌の激化と朝鮮侵略戦争の切迫の中で、日帝と安倍は断末魔の危機にあえぎながら、体制の延命と戦争体制づくりのために、階級的労働運動・革命的学生運動の圧殺に全力を挙げている。しかしこの過程は同時に、1千万人の労働者階級人民が怒りを募らせ、闘いに決起する情勢だ。
 06年3・14法大闘争以来の10年は、すべての体制内的な学生運動を破綻・崩壊に追いやり、10年4・9の国鉄闘争「政治和解」は体制内労働運動を総破産・大崩壊させた。動労総連合建設を先端とする階級的労働運動と法大闘争を金字塔とする革命的学生運動が、戦争、非正規化、貧困に怒る6千万労働者、300万学生の未来を体現し、一体となって安倍打倒・プロレタリア革命へ前進するのか、それとも労働運動・学生運動が根絶されて、朝鮮侵略戦争にのめり込んでいくのか。この二つに一つの分岐点でわれわれは闘っている。すべては階級的労働運動と革命的共産主義運動の変革と飛躍、とりわけこの3月決戦への総決起と勝利にかかっている。
 動労千葉の闘いは、CTS労働者全体を揺さぶり、「『絶対反対』が今ほど労働者の共通の思いとなった時はない」と現場組合員が述べている。階級的労働運動の実践がついに非正規労働者の根源的決起を生み出し、CTS職場を、さらには全産別・全職場をとらえる段階に入った。非正規労働者が正規労働者と団結し、未来のために決起する時、それが動労総連合建設であり、革命だ。

韓国やフランスの闘い

 史上最大規模の米韓合同軍事演習は、「作戦計画5015」の実戦的発動であり、北朝鮮スターリン主義を挑発して一気に朝鮮侵略戦争に突入する具体的な攻撃である。
 この戦争切迫情勢に対して、民主労総と反戦平和団体は3月11日、ソウルの光化門前でキャンドル集会を開き、「過去のどの危機をも上回るほど危険な道に追いやられている」(民主労総パクロンミン統一委員長)と激しい危機感を表し、「戦争を呼ぶ韓米合同軍事訓練中断!」「このままでは戦争になる! 戦争演習を中止しろ!」と訴えデモに立った。12日には米韓両海兵隊による上陸作戦訓練「双竜」が始まった浦項(ポハン)でも抗議行動が闘われた。
 フランスでは3月9日、高校・大学の学生団体が呼びかけ、労組団体も賛同・参加を表明して、全土で50万人以上が立ち上がった。整理解雇要件を緩和し、労使協定を法律より優先させることで違法な長時間労働・低賃金化を狙う攻撃を「若者により安定した雇用を提供する」と賛美する社会党・オランド政権に怒りが爆発した。25%という青年の失業率、シリア・中東への空爆と非常事態宣言に対する労働者の怒りも、積もりに積もっている。労働者はストライキで結集し、パリなど主要都市では大学生が大学封鎖=バリケードストに立ち上がった。
 ブラジルでも3月13日、大統領退陣を求める360万人の歴史的大デモが闘われた。
 米欧日帝国主義や中国スターリン主義など、世界経済と世界支配の中枢から大恐慌が深まり、果てしない争闘戦と戦争危機、労働者への抑圧・搾取・収奪を呼び起こしている。これとの闘いは、ストライキを通して労働者が社会の主人公であることを自覚し、労働者の社会を建設するプロレタリア革命へと前進していく始まりだ。
 京大弾圧絶対粉砕をはじめ、3月決戦はいよいよ決定的である。動労総連合と強固な地区党を建設する闘いを土台に、労働者・学生の総決起で勝利しよう。3・21動労水戸支援共闘集会、3・27三里塚全国集会に大結集しよう。そこからさらに7月選挙決戦へ、2010年代中期階級決戦勝利へ進撃しよう。

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