京大弾圧に怒り広がる 大署名運動が京都を席巻
京大弾圧に怒り広がる
大署名運動が京都を席巻
この間、「京大反戦スト弾圧を絶対に許さない」と全国の学生が京都に駆けつけ、京大生とともに6人奪還へ闘いぬいています。関西の労働者も立ち上がっています。
街頭では、京大生の闘いや今回の弾圧が広く知られ、圧倒的に支持されています。街宣隊が演説を始めると、多くの人が積極的にビラを受け取ります。「京大反戦ストライキ」という文字を見ただけで「弾圧許せない」と署名し、カンパを寄せ、「家族の分も集めたい」と言います。幅広い年齢層が署名し、青年・学生とも結びついています。あまりの反響に危機感を持った京都府警が署名を妨害に来たものの、大衆的に弾劾して撃退する場面もありました。一昨年の公安摘発事件以来の闘いの地平です。
日に日に実感を増すのが、ストライキへの絶大な支持と、弾圧の黒幕である安倍への怒り、京大史上初となる学生への刑事告訴に踏み切った京大総長・山極(やまぎわ)寿一への怒りです。
「半日のストライキなんてまだおとなしい方だ。もっともっと闘ってくれ!」(京大OB)、「労働者もストライキやらないと!」(労働者)、「安倍みたいなのが総理だから大学でこんな弾圧が起こるんだ」(男性)、「学長をつるし上げてやれ」(京大OB)、「これは滝川事件と同じ弾圧だ。ストライキなんて僕の時代は当たり前。絶対に6人を取り戻そう」(京大OB)、「反戦スト弾圧に抗議するストライキはいつやるんだ? どんどん闘わないとダメだぞ」(京大での反戦イベント参加者)
京大反戦ストが怒れる労働者の魂をとらえています。京大OBを先頭に今回の弾圧を京都学連事件や滝川事件と重ね、安倍の先兵となった山極総長への怒りを爆発させています。他方、闘いの爆発を前に、警察権力も裁判所も、山極総長体制もぐらぐらです。
学生部隊は、京都市内に分散留置されている仲間への激励と警察への弾劾行動、京大キャンパスと地裁前での宣伝行動も連日行っています。各警察署は、宣伝カーが来ると露骨に嫌がります。学生告訴に手を染めた京大当局は、京大同学会中執の抗議に対して、告訴したかどうかも「言えない」ほどぐらぐらです。ここに安倍政権の姿があり、16年の決戦構造が凝縮しています。
山極総長の学生告訴は、学生自治破壊、自治寮つぶし攻撃であり、安倍の戦争・大学改革攻撃そのものです。6人奪還は朝鮮侵略戦争を阻止し、山極―安倍を打倒する最先端の闘いです。怒りに燃える京大生と団結して闘おう! 6人を不起訴で奪還し、京大第2波スト―全国反戦ストライキへ!
(全学連・U)
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▼滝川事件 1933年6月、文部省は京都帝国大学法学部の滝川幸辰教授が著書や講演で自由主義的な刑法学説を述べたとして、滝川教授を休職処分とした。これに対し京大法学部の教授、助教授、講師、助手は全員辞表を提出して抗議。京大生も3千人の学生大会などで抗議を行った。