山極打倒へ第2のストを 京都大学同学会委員長 作部羊平
週刊『前進』04頁(2729号01面02)(2016/03/07)
山極打倒へ第2のストを
京都大学同学会委員長 作部羊平
2月29日、戦争反対を闘う学友3人が逮捕された。容疑は昨年10・27京大反戦バリケードストライキを「威力業務妨害」とするものだ。この大学スト=「犯罪」とする前代未聞の大弾圧を、満腔(まんこう)の怒りを込めて弾劾する!
大学を舞台に始まる軍事研究や経済的徴兵、反戦運動への弾圧。同学会中執は、ストライキに至る過程で何度も何度も京大当局に「戦争反対の立場を表明せよ」と求めてきた。その回答が京大史上初の政治運動に対する刑事告訴だった。京大当局は安倍政権とともに戦争を断固推進する立場に立つということだ!
京大・山極総長は「学生との対話を重視する」と言う。現実はどうか? 副学長とともに「対話の必要はない」と情報公開の場の廃止を決定し、寮自治会との確約を「そんなものは引き継がない(破棄する)」と宣言している! 彼の「平和」とは、大学において学生の怒りの反乱を「平和的方法」に抑え込み、戦争に動員することを指すのだ!
労働者の4割が非正規という「生きていけない現実」を受けて、今や青年の半数が大学に通っている。京大反戦ストは、この未来を奪われた学生の広く深い怒りに、そして安保国会闘争で示された学生の激しい怒りに、進むべき道を切り開いた。現実の矛盾と闘う学生の誇り、戦争を止める学生の力を呼び覚ました。
安倍政権・国家権力は朝鮮戦争の切迫と経済の崩壊に直面して、学生の反乱を抑え込もうとなりふりかまわず今回の弾圧を仕掛けてきた。しかし学生は必ず弾圧を打ち破って立ち上がる。これから始まるのは、弾圧の中に「戦争の現実」と「国家権力の暴力性」を見抜いた学生の、すべてを取り戻すラジカルで広範な決起だ!
全国の学生のみなさん! 戦争のための大学支配を打ち破り、全世界の労働者とともに全国反戦ゼネストで安倍の息の根を止めよう!
そして京大生のみなさん! 同学会を学生の団結体として打ち鍛え、山極総長体制と国家権力を串刺しにする第2の反戦ストライキに立ち上がろう!
(2月29日記)