全学連6同志奪還を 京大反戦ストへの弾圧許さず戦争・改憲阻止し安倍倒そう 革共同中央学生組織委員会

週刊『前進』04頁(2729号01面01)(2016/03/07)


全学連6同志奪還を
 京大反戦ストへの弾圧許さず戦争・改憲阻止し安倍倒そう
 革共同中央学生組織委員会


クリックでふりがな付PDFをダウンロード

(写真 6学生の逮捕を弾劾し記者会見 6学生の不当逮捕を弾劾し、3月1日に霞が関の司法記者クラブで記者会見。全学連の坂野陽平書記長と救対部の洞口朋子さん、法大弾圧弁護団長の鈴木達夫弁護士、革共同の鎌田雅志同志が出席した。)


 全学連運動への前代未聞の大弾圧を腹の底からの怒りで弾劾する!
 日帝国家権力、警視庁公安部、京都府警などは2月29日から3月1日にかけて、全学連の斎藤郁真委員長、京都大学全学自治会同学会の作部羊平委員長を始め、全学連の6人の同志を「威力業務妨害」容疑で不当逮捕した。同時に、京大熊野寮や京大サークル部室など全国13カ所に家宅捜索を行った。同学会中央執行委員会が呼びかけた昨年10月27日の京大吉田南キャンパスでの反戦バリケードストライキが「授業妨害」だというのだ。
 「ストの現場にいただけで逮捕」という、デッチあげ弾圧と全学連運動解体―指導部壊滅攻撃を断じて許すことができない! 朝鮮侵略戦争が歴史的に切迫する中での日帝支配階級と安倍政権の全体重をかけた反戦闘争圧殺攻撃を、全国の学生と労働者人民の猛然たる大反撃で打ち破り、5月伊勢志摩サミット粉砕―全国大学反戦ゼネストへと攻め上ろう!

戦争絶対反対の学生運動を

 第一に、今回の弾圧は「戦争絶対反対の学生運動など絶対に認められない!」という日帝国家権力の悲鳴だ。
 昨年の京大バリスト決起は、9月安保国会で安倍政権が戦争法案成立を強行したことに対する渾身(こんしん)の反撃だった。そして11・1全国労働者集会に向けての全世界の闘う労働者・学生に対する限りない国際連帯の決起だった。その衝撃は京大のみならず全国に拡大するとともに、戦争協力=戦争動員に突き進む大学・教育の腐敗を暴き出すものとなった。
 スト当日のキャンパス集会で斎藤委員長と作部委員長は訴えた。
 「どうすれば安倍の戦争政治を止められるのか? その答えはこのストライキの中にあります。戦争は安倍が勝手にできるものではありません。戦争を実際に担い戦争に行くのは、私たち学生であり、労働者・農民であり兵士であり、この社会の99%の人たちです。安倍にストライキはできません。本当に力を持っているのは誰か、今日のストはそれを先端的に示しました。ストは単なる手段ではありません。スト自体が、社会の主人公が誰なのかをはっきりさせる目的をもっています。その中に私たちの未来、新しい社会の可能性があります」(斎藤委員長)
 「本日のストで示したように私たち自身の力で大学の機能を止めることはまったく可能です。粛々と授業を受けて単位を取って卒業した先に何の未来があるのか。就職できない、非正規になる、そして『カネを返せなければ自衛隊に行け』と。この現実に対する私たちの回答が今日のバリストです。このストライキを全国・全世界に拡大しよう!」(作部委員長)
 そして斎藤委員長は、「今年の課題は、この地平を強化し、全国の大学で改憲阻止・朝鮮侵略戦争阻止のゼネストを実現することです」(本紙新年号・全学連座談会)と高らかに宣言した。
 日帝・安倍政権はこれに顔面蒼白(そうはく)となった。日帝ブルジョアジーは改憲を強行して朝鮮侵略戦争に全面参戦しようとしている。しかしそれに対して全国のキャンパス・職場から嵐のような反戦ストが爆発したとき戦争など一秒たりとも継続できない。「戦争絶対反対! 徴兵制阻止!」の学生運動の歴史的爆発の現実性に安倍政権は震え上がっている。
 京大史上初の告訴に踏みきった京都大学当局・山極寿一総長体制を徹底弾劾する! ついに京大当局は日帝国家権力と心身ともに一体化し、学生運動つぶしの先兵となるまでに腐敗・転落した。
 戦争と原発を止め、新自由主義大学を覆すために2012年6月に京大同学会は再建された。以来、反原発闘争と反戦闘争の先頭で闘い、一昨年11月にはキャンパス内に潜り込んだ京都府警の公安刑事を摘発してたたき出した。昨年の安保国会決戦への同学会の登場は、闘う労働者人民に勇気と展望を与えた。
 他方で京大当局は、同学会のもとへの京大生の団結に恐怖して敵視し、学生自治解体・反戦運動圧殺に血道を上げてきた。そして最後は「ストライキは授業妨害だ」などとわめきながら国家権力の懐に飛び込み、闘う京大生を売り渡し、帝国主義戦争の先棒担ぎとなったのだ。
 今こそ安倍政権とともに山極総長体制を打ち倒すときだ!

革命情勢に焦る日帝・安倍

 第二に、「戦争か革命か」の情勢がますます煮詰まる中、安倍政権は労働者人民の激しい怒りに包囲され、グラグラになり、戦争と治安弾圧に絶望的にのめり込んでいる。京大反戦スト弾圧との闘いはその最先端だ。
 世界大恐慌は「中東・ウクライナ・東アジア」を三大焦点とする世界大的な戦争情勢を生み出し、帝国主義国・大国同士の市場・資源・勢力圏をかけた争奪戦が、戦争的激突も含みながら進行している。世界同時株安は進行し、日銀・黒田のマイナス金利政策は大破産し、アベノミクスは崩壊している。この中で追い詰められた日本帝国主義は、一方における戦争、他方における首切り=大失業、外注化・民営化・非正規職化、そして労働者階級の団結破壊に唯一の延命の道を見いだそうとしている。
 しかし、社会に渦巻く怒りは爆発寸前だ。安倍の「株式投機で年金基金が損失をこうむったら給付を減らせばいい」なる大暴言は、もはや帝国主義・新自由主義を打倒する革命をやり、すべての生産手段と労働そのものを労働者人民の手に奪い返さない限り、生きる道はないことを突き出している。韓国・民主労総はすでに、ゼネストでパククネ政権打倒へ進撃している。
 勝利の道は、動労総連合の全国的建設を基軸にした国鉄決戦の爆発、5月伊勢志摩サミット粉砕、7月選挙決戦にある。安倍はサミットと7月参院選(ダブル選)で階級支配の危機をのりきろうとしているが、思い通りになると思ったら大間違いだ。反合理化・運転保安闘争と被曝労働拒否闘争を先頭に階級的労働運動が力強く前進し、福島原発大事故から5周年を迎えた3・11福島闘争へのうねりは拡大している。
 とくに、斎藤郁真全学連委員長が300万学生と2千万青年労働者の怒りを体現して、鈴木たつお弁護士とともに7月ダブル選への出馬を決意したことは決定的だ。支配階級はこの決断に根底的打撃を受けている。
 今こそ、16年決戦の爆発をかけて6同志奪還闘争へ総決起しよう。

弾圧粉砕し全国学生ストへ

 第三に、未曽有(みぞう)の弾圧を粉砕し、6同志を取り戻すことは必ずできる! 団結を打ち固め、キャンパス・職場・街頭から巨大な反撃をたたきつけよう。6同志は怒りに燃え、断固として完全黙秘・非転向の闘いを貫徹している。
 昨年9~10月、警視庁公安部は福島大学でのスパイ摘発の勝利を口実として学生運動の指導的4同志を「監禁致傷」容疑でデッチあげ逮捕したが、そのあまりの不正義性とでたらめ性への大衆的怒りが爆発し、4同志は不起訴奪還された。権力のもくろみはあえなく破産した。そして京大生と全学連は、その天をも衝(つ)くような勝利感をもって10・27京大バリストを打ち抜いた。全国学生運動と階級的労働運動は、15~16年にあらゆる治安弾圧をはね返し勝利してきている。
 京大スト弾圧もまた、「反戦ストライキ=授業妨害」という、そのあまりの内容の空疎さと反動性ゆえに、帝国主義戦争とそれにくみする大学当局への激しい怒りを全国・全人民的に呼び起こし、必ずや粉砕される。逆に、改憲絶対反対・戦争絶対阻止の全国学生スト決起の突破口となっていく。墓穴を掘ったのは安倍政権であり、京大・山極体制だ!
 獄中6同志と固く団結して反撃に立ち上がり、弾圧を粉砕しよう! 3・11福島闘争に総決起しよう! マルクス主義学生同盟中核派に結集し、ともに闘おう!

このエントリーをはてなブックマークに追加