団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2727号04面04)(2016/02/29)


団結ひろば 投稿コーナー

国鉄新署名に手応え闘争現場で集めよう
 東京 戸田伊作

 2・14国鉄集会に向け「国鉄新署名」に取り組みました。6・30最高裁決定から半年余り、国鉄百万人陣形がどうなったか確かめる意味もありました。「安倍を倒せ」のゼッケン、3カ所の街宣で100筆以上になり、最高裁のとき以上の手応えを感じました。
 ビラを受け取り足を止める人に「解雇撤回の新署名です」と切り出し、最高裁で不当労働行為を確定させたことと「JRに雇えと直接に要求するものです」とぎりぎりに短くした説明をします。そうすると、多くの人が書き始めてくれます。
 私は、非正規化と安全破壊を中心に話すようにしています。例えば「この駅でも同じ制服を着てますが半分は5年で雇い止め契約社員なんです。学卒でも22歳から27歳までこき使って、ポイ捨てです。こんな雇い方で鉄道の安全は守れません。JRは事故が多いでしょう」と水を向けると、「そうねー」となるケースがかなり多い。そうなれば会話は弾みます。
 最後に「1047名もの首を切って生まれたJRは乗客の命も守らない元祖ブラック企業なんです。解雇撤回へカンパをお願いします」で締めくくります。
 1時間もやれば、「中曽根も悪かったけど安倍はひどいね」「まだ頑張っているんだ」という反応が2、3人は出ます。パンフを渡したくなる反応もたくさんありました。やはり、国鉄百万人陣形は戦争法をめぐる攻防の根底を支えたと確信しました。
 春闘、反原発、戦争法反対闘争などにどんどん出かけ署名を集めよう。

業務中の事故で負傷当局の謝罪かちとる
 関東・郵政青年労働者 矢部明雄

 1月19日、私は業務中の事故で足をねん挫しました。直後は痛みがそれほどでもなかったし、何より人手不足で他の労働者に負担をかけたくなかったこともあり、すぐには報告しませんでした。しかし夕方になっても痛みがひかず管理職に病院に行くと伝えたところ、「病院に行くと労災になる(だから行くな)」と言われ、病院に行けず翌日も痛みがひかない中、業務を行いました。
 痛みは数日でひいたものの、納得のいかなかった私はJP労組に相談しました。しかし「大事にするとあなたは不利益をこうむる(だから泣き寝入りしろ)」と私の意向など聞き入れませんでした。私は当局に対して直接謝罪を要求、数度にわたる要求で当局は2月9日になって謝罪しました。誠意があるならすぐ謝罪するべきです。当該の管理職は「悪気はなかった。申し訳ない」と言っていました。
 悪気がなかろうと誇りを傷つけられたことに謝罪を要求するのは当然です。マイナンバーや年末年始の繁忙など過重な業務を頑張ってきたのにこの仕打ちはあまりにひどすぎる! その思いで私は今回の闘争に意欲を燃やしました。そして、大勝利しました。私一人の決起ですらこれだけのことができたのだから、労働者が労働組合をつくって団結すればどんな要求だって貫けます。このことは、泣き寝入りを強いられてきた労働者にとり大きな励みになります。
 理不尽なことに直面した時、絶対に泣き寝入りしないでください。

「同一労働同一賃金」は総非正規化攻撃だ
 製造業 葛葉戒斗

 安倍政権は、自公政権が非正規雇用化・ 外注化を推進し、格差社会を生み出してきたことにはシラを切ったまま、「同一労働同一賃金」で全労働者の低賃金化を加速させる気だ。これは首切り自由化や長時間過密労働強制と一体の全労働者の非正規雇用化攻撃だ。
 前回参院選では「正規・非正規の格差是正」等の政策を掲げ、進歩的なフリをして安倍政権に呼応する党派が出馬していたが、すべて安倍政権同様、打倒すべき全労働者の敵だ。
 元々「同一労働同一賃金」はILOが掲げたスローガンだが、製造業の日勤職場では「同一労働」なるものが存在しないため、実感の湧かないスローガンでしかない。
 「営業」の職種だけ見ても、担当の商品・ 地域でまったく仕事は異なる。まして研究職となるとテーマによって結果も仕事も異なるのが当然だ。拘束時間で計算する方がよほど根拠を実感できる。もちろん、同一労働でない以上、「成果に基づく賃金」なるものもまったく根拠はない。
 企業内労組役員をしていた十数年前、「成果に基づく賃金を」などと主張する本社や支店の支部に対して、「その評価をするのは、お前らが嫌いな上司だ。評価のウルトラマンが現れると思っているのか」と労組幹部は喝破していたが、まさしくその通りだった。
 今春闘を「非正規職撤廃・外注化阻止・大幅賃上げ」を掲げて闘い、安倍政権を打倒し、全労働者による権力奪取をかちとりましょう!

狭山裁判の再審を!東京高裁に要請行動
 東京西部 T・M

 2月23日、全国水平同盟杉並支部を始めとする部落解放東日本共闘会議が呼びかけた、狭山裁判の再審開始を求める東京高裁要請行動に参加しました。
 不当逮捕から53年目となる新年のアピールで石川一雄さんは、「司法のあり方を根本から変えなければならない。その意味では狭山裁判は試金石となり、その力量が問われていると自分自身に言い聞かせ、不退転に闘う」と述べています。第3次再審請求から10年、石川さんの不屈の闘いに連帯し、狭山闘争を階級的に復権し再審勝利をかちとらねばなりません。
 行動に先立ち高裁前で情宣。杉並支部の「植村裁判長は直ちに事実調べ・再審を開始せよ!」の訴えが響きわたりました。ビラの受け取り、署名の反応はとてもよく、若い人が立ち止まり話し込んで署名をしました。
 要請行動では、水平同盟杉並支部・西郡支部、動労千葉、動労水戸、さらに東京各地区の労組交流センターの要請文が読み上げられました。再審を開始すること、事実調べを行うこと、検察に全証拠の開示を命令することを各参加者が思いを込めて突きつけました。裁判所内での狭山集会という感じになりました。
 西郡支部は要請文で、関西合同労組の仲間が暴処法で逮捕されたことを突きつけ「裁判所の令状発行は狭山事件で石川さんを別件逮捕したことと同じ」と弾劾しました。
 狭山闘争は労働者階級の分断を打ち破る団結の要として闘われてきました。勝利への決意を新たにした一日でした。

〝サンドラ〟から団結して闘う力もらった
 静岡 A・Y

 『前進』でも紹介されていた映画「サンドラの週末」をようやくレンタルDVDで見ることができた。韓国映画「明日へ」もそうだが、日本はこういう重要な内容の映画は上映期間が短い。それも問題だと思う。
 私自身も経営者の身勝手さから一斉解雇された一人だ。だから、サンドラが「私とボーナスとどちらを選ぶ? 私を選んでほしい。働かないと生きていけない」と一軒一軒説得に回ること、それを「物乞い」じゃないか...と泣き崩れる姿、気持ちがよくわかり、見ながら大泣きした。
 サンドラには組合はない。私は解雇寸前で仲間と小さいながらも組合を結成した。私は仲間全員が退職金をもらわなければ引く気はなかった。「自分だけ裏で退職金をもらえばいい」なんて考えはなかった。同僚すべての団結なくして経営者を倒すことはできない。
 サンドラは仲間に捨てられかけたが、最後に仲間を捨てなかった。会社側にもてあそばれたが、仲間を売らなかった。
 私も無職だ。今もまだ職はない。しかし一斉解雇されたかつての同僚たちと毎月会い、励まし合っている。仲間とはそういうものだ。
 労働組合のない会社に勤めている方々へ。労働者一人ひとりはみんなのためにある。どうか団結して闘ってほしい。
 サンドラから私もまた力をもらえた。けっして派手さはない。地味な映画と言えるかもしれない。しかし労働者全員に見てもらいたい。

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