迎賓館・横田爆取弾圧裁判 30年続く弾圧打ち砕こう 最高裁で無罪確定へ決起集会
週刊『前進』04頁(2727号04面01)(2016/02/29)
迎賓館・横田爆取弾圧裁判
30年続く弾圧打ち砕こう
最高裁で無罪確定へ決起集会
(写真 80人が弾圧粉砕へ決意固める【2月20日 東京・江戸川区】)
2月20日、東京・江戸川区総合文化センターで「迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会」が主催する「デッチあげとたたかって30年/最高裁で無罪を!/総決起集会」が、80人の結集でかちとられた。弾圧への激しい怒りとともに、明るく勝利感に満ちた集会となった。
30年の闘いをまとめた15分のビデオ上映の後、かちとる会共同代表の桜井善作さんが開会あいさつを行い、「いま『朝鮮への出兵』が現実になろうとしている。1日も早く3人と福嶋さんの無罪を確定させ、安倍を断罪しよう」と檄(げき)を飛ばした。
連帯あいさつは4氏からで、まず星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さんが「星野と国鉄の闘いが社会を変えます。星野とともに闘いましょう」と訴えた。現代の治安維持法と闘う会の菊地安長さんは「新捜査手法」の阻止を訴え、合同・一般労組全国協議会の小泉義秀さんは労働組合が弾圧と闘うことの決定的な意義を明らかにした。全学連の森幸一郎さんは「被告団の4同志とともに闘い、人生をかけて資本主義を打ち倒す」ときっぱりと宣言した。
救援連絡センター運営委員の長谷川英憲さんの「戦争と治安弾圧——『完全黙秘・非転向』について考える」と題した講演は、集会の基調ともなる画期的な内容だった。長谷川さんは、①戦争情勢下、70年闘争での「烈火の闘い」によって打ちたてられた完黙・非転向の原則はますます重要になっている、②戦前の日本共産党指導部の転向は黙秘を解いたことが発端となった、③ロシア革命にも続き得た当時の労働者階級の闘いは、しかし、完黙・非転向の思想を確立できなかった、④いまこそ完黙・非転向を貫いて「現代革命への挑戦」に勝利しよう、などの諸点を確信と迫力をもって説き明かした。
合同労組かながわの後藤礼子さんがカンパアピールを行い、被告団の3同志が個性鮮やかな決意表明を行った。
板垣宏同志は公判闘争の要点を示した上で「新自由主義の治安弾圧としての爆取弾圧を絶対に許さない」と表明し、十亀弘史同志は「階級闘争は弾圧を打ち破って前進する。安倍政権と最高裁を打ち倒そう」と訴えた。須賀武敏同志は「朝鮮侵略戦争をゼネストと民主労総との連帯で阻止しよう。不屈・非転向で闘い抜こう」と提起した。
獄中の福嶋昌男同志のメッセージ「3同志と連帯し、再審―プロレタリア世界革命に前進する」が代読された。福嶋同志の元気な様子については「身柄引受人」の田島俊昭さんが報告した。
3同志の弁護団から北川鑑一弁護士、福嶋弁護団から青木秀樹弁護士が報告。また、事務局の倉持嘉之さんが裁判闘争の現状を明らかにし、支援を訴えた。
被告団家族からは、十亀トシ子さんが30年間闘い抜いていることの素晴らしさを述べ、須賀陽子さんは「この闘いは本質的にはすでに勝っているが、だからこそ絶対に無罪を確定させよう」と訴えた。福嶋明宏さんは「兄貴は元気です。勝つまで闘おう」とアピールした。
事務局が行動提起を行い、藤井高弘共同代表が「最高裁闘争で先頭に立つ」との決意を表明し、閉会のあいさつとした。
参加者は、国鉄闘争の新たな展開と軌を一にして、階級的労働運動と一体で30年続く弾圧を打ち砕く決意を固めた。無罪判決12周年の3月25日、最高裁への抗議行動に全力で決起しよう。