知る・考える 用語解説 3・1独立運動-朝鮮人民解放闘争の出発点
週刊『前進』02頁(2726号02面05)(2016/02/25)
知る・考える 用語解説
3・1独立運動-朝鮮人民解放闘争の出発点
3月1日は、日本の植民地支配に対する朝鮮人民の歴史的決起が闘われた記念日である。1919年のこの日、ソウルのパゴダ公園(現・タプコル公園)で宗教指導者ら民族代表33人が「独立宣言」を読み上げることを計画した。直前に33人は逮捕されるが、公園に集まった民衆は「独立万歳」を叫んでデモ行進し、その数はみるみる膨れ上がった。運動は朝鮮半島全土に広がり、数カ月間に200万人以上が決起した。闘いは1年間にわたって展開された。
1910年に韓国を併合した日本帝国主義は、朝鮮人民への徹底した民族抑圧と過酷な収奪を行った。1917年のロシア革命の勝利は、労働者階級だけでなく全世界の被抑圧民族人民に希望を与えた。その影響下で、朝鮮人民が植民地支配からの解放を求めて爆発的に立ち上がったのが3・1だった。
これに対して日帝は、警察に加え軍隊も投入して大弾圧を行った。弾圧による死者7509人、負傷者1万5961人、逮捕者は4万6948人に上った。日本軍は教会や小学校をも焼き討ちし、住民を礼拝堂に閉じ込め火を放つなどして30人を虐殺した堤岩里事件のような残虐をほしいままにした。
3・1独立運動は、以後も不屈に展開された朝鮮人民の解放闘争、革命運動の歴史的出発点となった。今日、3・1は再び、日本軍軍隊慰安婦問題での「日韓合意」粉砕を突破口に、韓国における闘いの新たな起点となりつつある。