動労総連合建設の闘いと一体で郵政職場に革命拠点つくり出す 革共同全逓委員会

週刊『前進』04頁(2723号02面03)(2016/02/15)


動労総連合建設の闘いと一体で郵政職場に革命拠点つくり出す
 革共同全逓委員会

(写真 郵政本社に不当労働行為の謝罪要求行動【1月25日 東京・霞が関】)

 革共同は2015年、革命戦略としての国鉄決戦論を確立し、動労総連合の全国的な建設に踏み出した。全国で開催される国鉄集会はJRに対して解雇の撤回を求める大運動の新たな始まりである。それは民主労総の不退転のゼネスト決起と連帯する最大の国際連帯闘争である。日本共産党スターリン主義・体制内派との党派闘争に勝利し、7月選挙決戦勝利へ全逓戦線が先頭で闘おう。国鉄決戦と一体の闘いとして、全逓産別における革共同の拠点建設を絶対に実現しよう。

職場に渦巻く根源的怒りと変革への熱望

 われわれは郵政民営化絶対反対を掲げて職場で闘いぬいてきた。「ひとりでも頑張る」から、産別委員会の強化・党的団結をもって、新たな青年指導部を生み出してきた。本当の勝負はこれからだ!
 郵政民営化強行から8年の現実は、職場労働者の6割を超える非正規労働者(現場的には7〜8割の実感!)を生み出している。そして、労組破壊=団結破壊とすさまじい強労働、低賃金が現在の郵政職場の実態だ。時給制契約社員から新一般職になった労働者が、給料が下がったうえに限度を超える強労働を強いられて「このままでは殺されてしまう」と思い、再び時給制に戻るということまで起きている。
 また、ある局の非正規の仲間は、あまりのパワハラの中で退職しようかと思い悩んだ末に郵政非正規ユニオンに合流してきた。1月、別の局では非正規の労働者が作業中に右手人差し指を第1関節から切断する事故が発生した。極限的な人員不足による労働強化の結果だ。体制内派が支配してきた現場では職場の共同性は解体されパワハラ・極限的労働強化・安全崩壊・労働者殺しが蔓延(まんえん)している。
 しかし、職場には根源的・人間的怒りが渦巻き、誰もが人間らしく誇りを持って働きたい、生きたいと思っている。社会を変えたいと思っている。労働者にはその力がある。
 非正規職撤廃闘争は新自由主義との根底的な闘いであり、今日の資本主義の崩壊を決定的に促進させ、革命に行き着く闘いである。

非正規職撤廃は全労働者を獲得する闘い

 非正規職化とは、労働者を分断し、労働組合を解体し、非人間的な労働強化をもたらす。新自由主義の非正規職化攻撃は社会を崩壊させ、戦争への道となる。これに対して、非正規職労働者には労働者階級自己解放への根源的な欲求があふれ、人間が人間として生きるための労働を奪い返し、団結する力があるのだ。
 この間、動労総連合は正規と非正規が同じ組合に集まりストライキで日帝の大動脈であるJR(日帝そのもの)を揺るがす闘いを実現してきている。動労総連合と同じ労働運動をわが全逓産別においてこそ実現しよう。ストライキに立ち上がり、民主労総のようにゼネストを実現する先頭に立とう。
 わが全逓戦線における郵政民営化絶対反対闘争の数年間の闘いでも明らかなように、非正規職撤廃闘争は全労働者・職場全体を獲得することのできる闘いである。郵政民営化から丸8年と株式上場の現実は、われわれに非正規職撤廃をかちとる労働者党、すなわち労働運動のできる党への飛躍を決定的に求めている。
 郵政民営化絶対反対の闘いは、職場生産点において体制内派との激しい党派闘争であったし現在もそうである。われわれは、民営郵政とそれを支えるJP労組中央打倒を掲げ、統合大会反対の支部長選挙を始め労働組合のあり方をめぐる闘争を職場で展開してきた。

資本を支えるJP労組中央を打ち倒そう

 郵政民営化によって生まれたJP労組は、「生産性向上で企業に尽くす」を綱領とする帝国主義労働運動である。この体制内指導部が、当局と闘えないことを「どうせ労働者は立ち上がらない」と労働者の責任にして、企業防衛主義で人減らし合理化を推進し、「人員不足の解消」として非正規職化を進め、職場の血のかよった団結を労働組合の名をもって自ら解体し、荒廃した職場をつくり出してきた元凶だ。JP労組支配を打ち砕き、職場を労働者の手に取り戻そう。
 この闘いの困難性=壁はどこにあるのか。その壁は資本(当局)との絶対反対の闘い(反合・運転保安闘争路線の実践)を日常的に貫くことの困難性にある。絶対反対の階級的団結の拡大=拠点建設は、絶対反対の闘いなしには前進しない。
 『前進』新年号の政治局アピール第2章では、「革共同は2015年、党全体が国鉄決戦に突入することによって、動労千葉の反合理化・運転保安闘争を柱とした階級的労働運動の核心をあらためてつかみ直してきた。それは、『絶対反対』を貫くことによってこそ階級的団結が生まれると同時に、その団結の中にこそ『絶対反対』が育まれるということだ」と展開している。つまり、資本との絶対反対を貫く職場闘争なしには、本当の階級的団結をつくり出すことはできないということだ。
 2016年、あらゆる困難性を突破し職場で資本との日常的な闘いを開始しよう。そのためには、細胞・地区党の団結が決定的だ。党と労働組合の一体的建設を強力に進めよう。民営郵政と闘いJP労組を解体して、階級的拠点をうち立てるためには、正規と非正規が一体となった動労千葉―動労総連合のような労働組合を組織し、労組として資本と闘いぬく決断が必要である。それは全逓委員会の一大変革と飛躍、地区党の大飛躍を求める闘いである。しかしそれは必ずできる! 韓国・民主労総は、ハンサンギュン委員長を先頭とする数百〜千の活動家がこの決断をもって、「絶対に無理」と言われたゼネストを打ち抜く労働組合の団結を1年間でつくり出したのだ。

郵政非正規ユニオン建設の先頭で闘う

 郵政非正規ユニオンの建設は、革命の担い手である非正規の青年労働者を組織する決定的な役割を果たしてきた。さらに全逓部会のビラは、郵政職場からの決起を次々と生み出している。決起してくる正規・非正規の青年労働者との団結をかけて全逓委員会の強化を実現しよう。
 革命の勝利の鍵は、党と労働組合の一体的建設である。その核心は、新自由主義で破壊されてきた共同性の奪還であり、正規・非正規という分断をのりこえる党と労働組合の建設である。それを職場生産点で貫く路線は、反合理化・運転保安闘争路線であり、その実践である。
 戦争情勢下において、JP労組はもはや解体の対象でしかない。職場で起きているあらゆることが、JP労組のゴーサインで発動されているのだ。われわれは、このJP労組のもとで、全国大会代議員選挙、分会・支部権力への挑戦をしてきた。あるいは、郵政非正規ユニオンの組織化、地区の合同労組も含めた闘いで拠点化を構想するなど、さまざまな挑戦をしてきた。しかし、情勢は待ってくれない。
 われわれは、国鉄決戦と一体で郵政職場から日本の労働運動全体をとりにいく意思を強烈に持たなくてはならない。そして、郵政非正規ユニオンに結集し闘いぬいている青年労働者や、合流してこようとしている無数の青年労働者らと、なんとしても団結しなくてはならない。全逓委員会は郵政非正規ユニオン建設の先頭で闘おう。キーワードは、正規・非正規が団結して闘う労働組合と党の建設だ。組合権力奪取の闘いも、そういった新たな労働組合を郵政産別に建設する気概と精神が必要だ。
 2016年、非正規職撤廃―反合・運転保安闘争路線で職場闘争を闘い、拠点職場・労組を建設しよう。
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