受験生の皆さんに訴えます マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部 大学から戦争反対ストを 教育と学生の未来を奪い返そう

週刊『前進』02頁(2720号02面01)(2016/02/04)


受験生の皆さんに訴えます
 マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部
 大学から戦争反対ストを
 教育と学生の未来を奪い返そう



(写真 武田君【左】への無期停学処分撤回を掲げ法大デモ【1月20日 法大正門前】)


 受験生と全国の学生のみなさん! 大激動の2016年、私たち青年・学生の決断と行動が歴史を動かす。戦争絶対反対の全国大学ストライキに立ち上がろう!

戦争か革命か歴史の分岐点

 「戦争か革命か」の大焦点は朝鮮半島だ。北朝鮮スターリン主義の反人民的な核実験強行(1月6日)を口実に、米軍は核兵器を搭載可能なB52戦略爆撃機を出動させ(10日)、軍事行動をエスカレートさせている。朝鮮侵略戦争=核戦争が切迫している。
 しかし、韓国・民主労総は25日から労働法制改悪粉砕の感動的な無期限ゼネストに突入している。戦争は常に「1%=資本家」の利益のために引き起こされる。こんなやつらのために死んでたまるか! 戦争を止める力は「99%=労働者・学生」の団結の中にある。
 安倍政権は7月参院選(衆参ダブル選)を突破口に、改憲・戦争に突き進んでいる。しかし、年初からの世界株暴落と原油価格急落が示すように、資本主義・新自由主義は終わりだ。アベノミクスの破産と甘利明・経済再生担当大臣の辞任で安倍政権はグラグラだ。
 私たち学生はいかに生きるべきか? 世界史を決する激動の時代、世界戦争の危機に対して全世界の労働者・学生が巨大な反乱を開始している。命と未来をかけた闘いに妥協点はない。第1次大戦を終結させた1917年ロシア革命から間もなく100年。青年・学生の未来をかけた闘いは、戦争と貧困を強制する資本主義・新自由主義打倒までやむことはない。

生きさせろ!の怒り渦巻く

 1月15日の軽井沢ツアーバス事故で、多くの学生・労働者の仲間の命が奪われた。運転手は65歳の非正規労働者だった。カネもうけのために安全を切り捨てる新自由主義が、日々労働者・学生を殺している。人間の命がこれほど軽んじられる社会とは何か? 非正規労働者は全体の4割を超えた。非正規職化が女性・子ども・学生の貧困を生み出している。
 いくら働いても人間らしく生きられない社会を資本家どもが意識的につくってきた。労働者が使い捨てにされ、学生が借金づけで社会に放り出されるこの現実こそ、かつての戦争とまったく同じだ! 誇り高く生きるために資本主義を倒そう。「資本主義の枠内での改良」では社会は変わらない。既成野党も第2第3の自民党だ。労働者・学生が権力を握り、社会を動かす革命が必要だ!

法大に自治会をつくろう!

 戦争と貧困の元凶は大学だ。テレビや新聞で「戦争反対、憲法守れ」と叫ぶ教授など掃いて捨てるほどいる。しかしこの連中は、自らのキャンパスでは、大学の戦争動員(軍事研究や経済的徴兵制など)や、学生の貧困(コラム別掲)には一切声を上げない。法政大総長・田中優子、ゼミ生をバス事故で亡くした法大教授・尾木直樹らは「宝物を失った」と嘆いてみせる。「戦争反対」とも言う。しかし、法大内では戦争反対のビラまきを禁圧し、声を上げる学生に処分・逮捕を乱発してきた。闘う学生を警察に売り渡し、キャンパスから追放してきたのは彼ら自身だ!
 学生の未来を奪う大学人=エセ教育者に学問を語る資格はない。法大は入試期間中の情宣禁止仮処分を行った(別掲)。「カネもうけのための憲法停止」、これが田中総長の正体だ!
 怒りは限界だ。軍事研究する授業。ブラックバイトでボロボロになるまで働いてむしり取られる学費。学生の貧困は戦争に直結している。学生の未来を奪う「大学」「教育」とは何か? もっと誇り高い、未来に開かれたものではないのか。新自由主義大学と労働者・学生は相いれない。もはや大学は何ひとつ明るい未来を示せない。今こそ大学・教育を労働者・学生の手に奪い返そう!
 最大の決戦が法大闘争だ。2006年3月から始まった法大闘争は10年間、のべ126人の逮捕―13人の処分という大弾圧をすべてはね返した日本学生運動の金字塔だ。この地平の上に、昨年10月に京都大生が反戦バリケードストをうち抜き、全学連・斎藤郁真委員長(法大退学処分者)は来る衆院選に立候補する。
 法大生は、「他人を蹴落として生きろ」「大学・国家の決定には黙って従え」という新自由主義大学の中から、「一人の仲間も見捨てない!」と立ち上がった。「お願い」ではなく、学生の団結した力で闘い抜いてきた。「監獄大学」と言われる法大の現実は、青年労働者の職場の現実と同じだ。社会の主人公である労働者・学生が、資本や大学当局の支配をひっくり返すのが革命だ。すべての不当処分を撤回させ、戦争・改憲を阻止しよう。反戦ストを闘う学生自治会を法大―全国につくろう!

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学生の貧困

 「貧困と非正規職化」が学生に襲いかかっている。国立大の初年度納付金が80万円超、私立大が140万円超で学費は年々高騰している。全学生の過半数が奨学金を利用している。卒業後の奨学金返済滞納者は約33万人、その8割が年収300万円未満だ。大学院生の4人に1人が500万円以上の借金をしている。高校生の大学受験費用も25万6000円に増加。すべての元凶は、学生・保護者を搾取する大学資本、そして労働者の非正規職化にある。

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入試情宣禁止仮処分許すな 法大文化連盟委員長 武田雄飛丸

 法政大・田中優子総長が、入試期間中のビラまき禁止仮処分を東京地裁に申し立てた。7年連続だ! 「入試期間中、法大から半径250㍍以内への全学連の立ち入りを禁止し、違反したら罰金100万円」というものだ。「営業権=カネもうけの権利」を守るため、憲法を停止して情宣活動を禁止せよということだ。安倍政権の緊急事態条項=改憲の先取りだ。
 軽井沢バス事故で15人(法大生4人)が資本に殺された。総長は「この厳しい現実を生き抜いていきましょう」と言うだけで、一切資本を批判しない。「命よりカネ」の同類だと自認している。
 1月28日に仮処分の審尋が行われ、私が徹底弾劾をたたきつけた。しかし、東京地裁は翌日に仮処分を決定した。ふざけるな! 仮処分を粉砕し、ともに闘おう!

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