世界革命へ大挑戦 2016年の決意 動労総連合・北海道建設し道内労働運動ぬり替える 革共同北海道地方委員会
週刊『前進』04頁(2719号03面04)(2016/02/01)
世界革命へ大挑戦 2016年の決意
動労総連合・北海道建設し道内労働運動ぬり替える
革共同北海道地方委員会
戦争と革命の情勢が成熟している。革共同は国鉄決戦で革命を切り開く大戦略を発動している。この2016年、北海道に動労総連合を建設し、道内労働運動をよみがえらせるために闘おう。その力で7月選挙決戦に総決起し、安倍を打倒する。ゼネストと国際連帯の力で戦争を革命に転化する。
日米帝国主義の朝鮮侵略戦争の重圧に追い詰められ、北朝鮮スターリン主義は核実験で対抗し、戦争の危機を加速させている。軍隊慰安婦問題での日韓合意と、米軍の戦略爆撃機B52の朝鮮半島への飛来は開戦の準備だ。世界同時の株と原油価格暴落は大恐慌の再激化を突き出している。過剰資本・過剰生産力状態がもたらした世界大恐慌は、世界戦争に転化しつつあるのだ。
韓国の労働者人民は、慰安婦問題の日韓合意を弾劾して立ち上がり、民主労総はパククネによる政府指針強行に対し、政府指針粉砕・労働改悪阻止の無期限ゼネストに突入した。この闘いに連帯し朝鮮侵略戦争を阻止しよう。
戦争に加担する体制内労組幹部の支配をひっくり返し、階級的労働運動を再生させよう。労働者の戦争動員を阻み、原発を止める運動の結集軸が階級的労働運動だ。
韓国・朝鮮の労働者人民が朝鮮侵略戦争の切迫を痛感する中、日本共産党は「朝鮮侵略戦争はリアリティがない」と言い出した。日本共産党の「国民連合政府」構想は、いざとなったら日米安保も自衛隊も活用するというものだ。第1次世界大戦開戦時に日和見主義勢力は社会排外主義に転落した。国鉄分割・民営化に賛成した勢力と1047名解雇問題での政治決着に走った勢力の戦争加担が始まっている。
昨年12月27日、JR函館線嵐山トンネルで火災が発生し、消火はできず、燃えるものは全部燃えた。送電停止の原因を確認しないでスイッチを入れ直したためだ。1月2日には隣の線区で信号異常が発生。二つの事故は帰省とUターンのピークに重なり、6万人に影響した。
JR北海道の安全崩壊は、北海道新幹線新青森―新函館北斗間が3月に開業する16年、一段と進む。青森―函館間の地域住民の交通手段が奪われ、経営分離される木古内―五稜郭間の第3セクター「道南いさりび鉄道」の経営は成り立たない。住民の生活などお構いなしの海外輸出のための新幹線だ。JR北海道は道新幹線の乗車率を平均26%と試算、3年間で150億円の赤字を見込む。それすらアジアの富裕層など観光客を当て込んだまやかしの数字だ。今後は新幹線赤字が経営を圧迫する。
何よりも道新幹線自体の安全問題がある。昨年4月の青函トンネル内の特急列車発火事故では、全乗客の避難に6時間を要した。新幹線は在来線の数倍の乗客を運ぶが、構造的な弱点は未解決だ。貨物列車とのすれ違いで何が起きるか予測がつかない。当面は速度を制限するが、にわかに貨物専用新幹線車両の開発が叫ばれている。全道のJR貨物路線の存続問題になりかねないからだ。
道新幹線建設への資金と要員の集中で在来線の保守体制はないがしろにされてきた。老朽化した車両や設備の更新は見送られて故障が多発している。一昨年、膨大なレールの不良やデータ隠しが発覚して国が財政支援に乗り出したが、資材が届いても要員不足で改善は進まない。すでに留萌線の留萌―増毛間の廃線が決まり、80本の普通列車の減便や駅の廃止・無人化が決まっている。「選択と集中」で切り捨てが一気に進む。それは沿線自治体の存亡に直結する。
昨年11月、新幹線工事や関連整備工事で労災隠しが発覚した。動機は「開業を急ぐため」だ。12月にはJR苗穂工場で労災死亡事故が起きた。持病を持つ高齢の労働者に車両の屋根の作業を強いたためと言われている。軽井沢のバス事故のように、新自由主義は労働者人民の命を奪っている。闘わなければ鉄道労働者も乗客も殺される。
国鉄分割・民営化の破産の結果、JRで働く労働者が犠牲にされている。外注化と非正規職化で分断され、御用組合の支配で鉄道労働者としての誇りを奪われてきた。不当解雇によるベテランの排除と外注化・非正規職化のため、仕事のできる要員が足りなくなった。これではいくら資金をつぎ込んでも安全は回復しない。
国鉄分割・民営化のもとでは鉄道の再生はない。この現実と闘えるのは動労千葉が切り開いた反合理化・運転保安闘争の路線しかない。外注化・非正規職撤廃の闘いで、まともな労働と誇りを奪い返すために闘うことで鉄道労働者と住民の未来は切り開かれる。
北海道地方委員会は、各職場で非正規職撤廃の闘いに総決起し、党と労働組合の一体的建設・拠点建設を推し進める。とりわけ動労総連合の旗を打ち立てよう。そのために国鉄闘争全国運動・北海道主催の2・14集会を成功させる。『前進』週2回発行をテコに、星野文昭同志奪還を始め全課題を引き受ける地区党に飛躍し、圧倒的な労働者人民と結びついていく。