米子 三江線廃止許さない 伯備線事故10年で集会

週刊『前進』04頁(2719号02面03)(2016/02/01)


米子 三江線廃止許さない
 伯備線事故10年で集会


 3人の保線労働者が特急にひかれて命を奪われた06年1月の伯備線事故から10年目の1月23日、鳥取県米子市で動労西日本などの呼びかけによる「伯備線事故10周年弾劾・三江線廃止絶対反対!米子国鉄闘争集会」が開かれた(写真)。
 あいさつに立った動労西日本の大江照己委員長は、軽井沢スキーツアーバス事故を「国鉄分割・民営化を根源とする社会丸ごと民営化、外注化の結果だ。バスにおける尼崎事故、伯備線事故だ」と弾劾、「動労西日本第10回大会で確立された方針のもと組織拡大を実現する」と決意を述べた。
 山田和広書記長が基調報告をし、大恐慌と戦争情勢の急進展を確認して、「今春闘は労働法制改悪と倒産・解雇、貧困化、戦争・改憲の攻撃との決戦になる」と訴え、広島印刷事業所廃止阻止、三江線廃止絶対反対、近畿地区での労働基本権確立、外注化・非正規職化阻止を軸に数波のストで闘うと提起した。
 鷲見貢米子支部長は、伯備線事故当時、国労米子地本の工作協議会議長であり、動労千葉・動労西日本と一体となってJRを追及して闘ったが、国労は一切の闘いを放棄し、1047名解雇撤回闘争をも売り渡したと弾劾した上で、3・21三江線廃止絶対反対の江津現地集会を沿線6市町の労組、住民と団結して成功させようと呼びかけた。
 広島印刷事業所廃止攻撃と闘う岡崎昭夫執行委員は、「職場の仲間全員が反対しているので御用組合は会社と妥結できないでいる。この闘いには青年の未来がかかっている。戦争・改憲と労働法制改悪を粉砕する道は国鉄闘争と動労総連合の前進にある」と訴えた。
 NAZEN山陰が3・11反原発福島行動への総決起と伊方原発再稼働阻止を訴え、地元の労組や農民会議、市民団体からも活発な発言がなされた。最後に、動労千葉を支援する会・山陰の仲間が団結がんばろうの音頭をとった。
(投稿・動労西日本書記・松野)

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