〝ゼネストが生きる道〟 民主労総 全国で総決起を開始
〝ゼネストが生きる道〟
民主労総 全国で総決起を開始
1月25日、韓国・民主労総(全国民主労働組合総連盟)は、「ゼネストだけが生きる道」と、無期限ゼネスト突入を宣言し全国各地で一斉に総決起を開始した。労働者の解雇と賃下げが資本の思いのままにできるようにしようと狙うパククネの「政府指針」を、現場から実力で粉砕する闘いへの突入だ。
ソウルでは前日に気温が零下18度まで下がるという記録的な寒さの中、「労働改悪阻止!政府指針粉砕!民主労総首都圏ゼネスト決意大会」がソウル雇用労働庁前で開かれた(写真上)。ソウル地域本部のソヒョンソク本部長が「パククネ政権は少数資本家のための国家という正体を現した」「強盗と同じだ」と断罪し、「今日より明日、あさってと、さらに意欲的に闘い、歴史的なゼネスト闘争で対抗しよう」と決意を述べた。路上は凍りついているが、その場に座り込んだ労働者の怒りと熱気は、その寒気をも吹き飛ばした。
民主労総はこの日、全国13カ所で一斉に総決起大会を開き、翌朝からは総力で職場と街頭での宣伝戦にうって出た。ソウルの西大門(ソデムン)駅前では金属労組の組合員が26日早朝、雪が降りしきる中、「富める者の腹はいっぱいにし、庶民は皆殺しにするパククネに立ち向かおう!」の横断幕を掲げ、ともに闘おうと訴えた(写真下)。
これに対しパククネは「違法スト」と叫び、北朝鮮の核実験をも引き合いに出して「内外の安全保障の危機の中でストをやるなど許さない」と、弾圧の強化に躍起となっている。
獄中のハンサンギュン委員長は26日、民主労総中央委員会にあてた手紙で「今回のストライキは労働者の明日を守る闘いだ。民主労総らしく、独裁と脅迫にひざを屈することなく闘おう。歴史はそのようにつくられてきたし、私たちは勝利してきた」と、あらためて檄(げき)を飛ばした。パククネ打倒へ民主労総の新たな挑戦が始まった。