動労西日本 大会で春闘スト権 〝3ケタ組織拡大に挑戦〟
週刊『前進』02頁(2716号02面03)(2016/01/21)
動労西日本
大会で春闘スト権
〝3ケタ組織拡大に挑戦〟
(写真 参加者全員の熱い闘志でスト権を確立した動労西日本第10回定期大会【1月16日 広島市】)
動労西日本は1月16日、広島市内で第10回定期大会を開催し、16春闘ストライキ権を100%の賛成で確立した。
冒頭、司会の野口照生書記が、前日の15日に起きた軽井沢スキーバス大事故について触れ、「第2の国鉄分割・民営化攻撃の中で引き起こされた大事故であり、バスにおける尼崎事故だ。怒りを組織して闘おう」と訴えた。議長に橘日出夫組合員が選出され、「朝鮮侵略戦争を阻止し、階級的労働運動路線で全国に動労総連合をつくろう」と力強く発言した。
続いて大江照己委員長があいさつに立ち、「1987年の組合結成以来これだけの組合員が結集しているのは感無量。99人=3ケタ目指し組織拡大に挑戦する。鈴木たつおさんを押し立て参議院選挙を闘う。ゼネストを配置し、資本と非和解で闘うところに青年・学生が集まってくる。闘う組合ここにありと示したい」と檄(げき)を飛ばした。
傍聴に駆けつけた仲間から連帯のあいさつを受けた。広島連帯ユニオンの壹貫田康博書記長は、「広島印刷事業所廃止阻止闘争を動労西日本と広島連帯ユニオンが両軸で闘うことで、外注化攻撃を粉砕する」と述べた。自治労倉敷の百本敏昭委員長は、「戦争情勢だからこそ原則的な闘いが重要になってくる。動労西日本岡山支部結成を全力で支援する」と決意を述べた。
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部など地域の労組からのメッセージ紹介後、大江委員長が2015年度経過報告で「四条畷駅攻防」「広島印刷事業所廃止阻止闘争」「三江線廃止反対闘争」「8・6ヒロシマ」などを報告。次いで山田和広書記長が2016年運動方針案を提起した。最大の闘いは組織拡大とした上、「1・23伯備線事故10周年弾劾闘争、4・24尼崎事故11周年弾劾闘争に取り組む」「三江線廃止反対3・21江津現地集会の成功をかちとる」「山田書記長解雇6周年の3月31日を期して岡山支部を結成する」「動労総連合・四国を建設する取り組みを強化する」「3・11反原発福島行動、3・19伊方原発再稼働阻止松山集会に取り組む」と提起。国鉄全国運動のさらなる発展に向け2・14中四国(広島)と2・15関西の国鉄闘争集会を全力で取り組むことが提起され、全体が採択された。
質疑応答で、原田隆司近畿支部長は「支部の最大の闘いは中西副委員長をめぐる攻防。非正規の怒りを忘れず闘う」と決意を述べた。東元会計監査委員は、「分割・民営化という団結破壊をのりこえ不当配属職場で闘い続けてきた。組織拡大へがんばりたい」と決意を述べた。
続いて「広島印刷事業所廃止攻撃を阻止する決議」を岡崎昭夫執行委員が、「三江線廃止絶対反対の決議」を鷲見貢・米子支部長が、「メンテック、テクノス、レールテックをはじめとする関連会社の仲間と団結する決議」を松野博之書記がそれぞれ読み上げ、満場一致で採択した。
最後に大会宣言を中西剛副委員長が読み上げて採択し、団結ガンバロー三唱で大会をしめくくった。
第10回大会は「第2の分割・民営化攻撃」との攻防の中、外注化・非正規職粉砕を掲げてかちとられ、動労西日本の歴史を画する大会となった。2016年を動労西日本の大飛躍の年とする決意だ。
(動労西日本書記長・山田和広)