民主労総 労働改悪強行を阻止 1月決戦態勢を継続
民主労総 労働改悪強行を阻止
1月決戦態勢を継続
昨年12月から続けられた臨時国会最終日の1月8日、民主労総は全国13カ所で同時多発の「労働改悪法案阻止! 政府指針阻止! ゼネスト宣言大会」を開き、1月ゼネストを宣言した。
この最終日に国会本会議で労働改悪法案が職権上程されれば、直ちに全国全産別でゼネスト突入の計画だった。しかし、パククネ政権はついに法案を上程できず、攻撃はいったん粉砕された!
パククネの攻撃押し返す
窮地に立ったパククネと与党・セヌリ党は、翌9日から30日間、再度の臨時国会を与党単独で招集した。労働改悪に政権の命運をかけて何がなんでも押し通そうという必死のあがきだ。また労働改悪法案とは別に、政府ガイドライン(行政指針)による「容易な解雇」の現場への強制をも狙っている。
民主労総は昨年来の勝利の確認の上に、直ちにこれらを完全粉砕する1月ゼネストへの闘いに突入した。
ソウルではヨイドの国会近くの国民銀行前に労組幹部など1500人が集まった。
闘争発言に立ったチェジョンジン民主労総委員長職務代行は、「法案強行と政府ガイドライン発表の危険性が高い1月下旬に狙いを定め、1月23日にソウルで労働改悪攻撃を無力化するための集中闘争に立ち上がる。緊張を緩めることなく現場に戻り、組合員たちとともにストライキを準備しよう」と呼びかけた。
この場に集まったソウル、仁川、京畿(キョンギ)、江原(カンウォン)の4地域本部連名の「労働改悪立法および政府ガイドライン阻止ゼネスト宣言」が読み上げられた。
「パククネ政権は、簡単に解雇し、賃金と就業規則を勝手に改悪でき、資本の横暴だけが存在するようにする労働改悪ガイドラインを準備している。これも労働災害であり、ゼネストで粉砕すべき行政独裁だ。これらすべての搾取と不正に対抗し、われわれは今日、ゼネスト闘争を宣言する。労働者の運命は民主労総の闘争にかかっており、民衆は労働者の闘いと連帯する準備ができている。民主労総が風になり、民衆を立ち上がらせよう。ゼネストを旗として、総決起連帯を立ち上げよう」
民主労総はまた、2016年冒頭の闘争宣言で労働改悪阻止・パククネ政権打倒とともに、昨年12・28日本軍軍隊慰安婦問題での「日韓合意」に怒りをたたきつけた。
「日米の侵略軍事同盟のサブパートナーになることが至上目標であるパククネ政権は、その障害物として認識してきた日本の植民地支配の歴史を消そうとしている。その結果、元慰安婦の名誉と尊厳、歴史の正義を踏みつけた。この点だけで合意は無効である」と宣言し、「正義がない国で労働者の権利と闘争も尊重されないことも、自明である」と声明を発した。そしてソウルの日本大使館前に設置された少女像を守りぬく闘いに、すべての韓国人民とともに総決起する決意を明らかにした。
日韓「慰安婦合意」粉砕へ
1月6日、ソウルの日本大使館前で第1212回日本軍慰安婦問題解決のための水曜集会が開かれた。1992年1月8日に宮沢喜一首相(当時)の韓国訪問を機に始まった水曜集会・デモが24周年を迎えたのだ。
チェジョンジン民主労総委員長職務代行も発言に立ち、「わずか10億円で私たちの歴史と自尊心を売り渡すことはできない」と怒りを語った。この日、ソウルを始め全国各地の水曜デモには民主労総の組合員が積極的に参加した。
12・28「日韓合意」は日帝の侵略戦争と植民地支配のもとで国策として繰り広げた日本軍軍隊慰安婦制度の大罪を歴史から抹殺し、新たな侵略戦争にうって出ようとする米日帝の戦争政治が生み出した産物だ。それは、この合意を「最終的かつ不可逆的な解決」とまで言って受け入れたパククネ政権の危機の絶望的な深さをも突き出した。そして、この戦争政策・戦争挑発に追い詰められた北朝鮮は、1・6核実験を強行するに至った。2016年冒頭から朝鮮半島は一触即発的な緊迫情勢に入った。
だが韓国の階級情勢のヘゲモニーは今や、「ゼネスト総決起でパククネを終わらせよう!」と政権に迫る民主労総=労働者階級が握っている。民主労総は、労働改悪阻止を軸に、労働者民衆すべての怒りと結び、すべての怒りを体現し、生き抜くためにゼネスト総決起で世界を変えようと立ち上がっている。
2016年、新たな闘いに踏み出した民主労総と固く連帯し、労働者の国際連帯を今こそ貫いて闘おう。犯罪的な「日韓合意」を粉砕し、戦争・改憲に突き進む安倍政権を打倒しよう!